今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

太陽はすごい

2011-03-28 10:43:39 | 写真日記


 太陽光発電に踏み切った
何しろ、お金のないなかでの決断
ほんと大変
   
 だけど付けてみたら大正解
だって、発電量と使用料がはっきりわかるんですよ。
とっても楽しい
それに太陽のちからにびっくりしちゃう。
ぱーって雲がはれて光が輝くとばっと発電量が上がるんですよ。
わずかな光でも逃がさないパネルの性能も凄いでしょうけど、
なにより太陽の恵み

ただ、ついつい買われる電気の計算ばかりして、家が暗くなってる
いやー、自分のケチくさい性格がわかちゃうわ
でも節電にはなってるね

 パソコンの電源も落としたことなかったのにしちゃった
ところが立ち上がらないのにはしまった
なんでか調子が悪くて、やっぱり電源落とすのやめた。
どうもいつダメになるかと心配が増えちゃったよ

なんて心配もあるけど、節電は頑張るよ

ミジンコは、命が透けて見えている ジャズ・サックス奏者 坂田 明さん②

2011-03-26 14:59:15 | WWFマガジンより
 心で感じる生物多様性
 ミジンコは、命が透けて見えている ジャズ・サックス奏者 坂田 明さん


 淡水魚を飼育されているんですよね。

ぼくはもともと、魚のえさとしてミジンコを飼ってるんです。
だから、ミジンコを魚にやる。で、魚が食べているところを虫眼鏡で見る。
水槽にはりついてね。そうすると、魚の口が映画のジョーズみたいにでっかく見えるんだよ。
それにぱくっと食われてミジンコが消えちゃうという、とても怖い状況が起きるわけ。
ミジンコと、捕食者である魚との、とても厳しい関係。それは胸の奥底に、がつんと来る風景なんですよ。
でも、ミジンコだって黙って食われるばかりじゃない。ミジンコには目がありますが、
いろいろな情報は第一触覚というセンサーで得ているのね。えさの増減とか、水温とか。
で、捕食者のにおいを感じとると、脱皮するたびに頭がとんがってきたりするの。
しっぽも長くなってきて、とんがり帽子に高下駄履いた天狗のような状態になる(笑)。
これは驚きますよ。食われにくいように、体を変化させているんだよね。
アフリカにいるミジンコなんて、帽子と高下駄で体長が倍くらいになるんだから。
それから、魚にじゃんじゃん食べられるような環境では、単為生殖といってメスだけで子どもを作るんです。
いわばクローン。でも、例えば水が減ってきたり、水温が上がったり、ミジンコ自体が生きにくい環境になったりすると、
オスとメスの両方を産む。そして、別のお母さんから産まれた子どもと交尾をして、今度は受精卵を産むんです。
この卵は休眠卵といって、サヤエンドウのような形で、乾燥しても氷の上でも、ぜんぜん大丈夫。
そうしておいて、周りがいい環境になったら、発生が始ってふ化するわけ。
こういうのって、感動的にすごいと思うんですよ。


 小さな生きものほど、生き残っていくために、実にさまざまな工夫をしていますよね。

そう。これはミジンコだけじゃなく、多くのプランクトンや水生昆虫も持っている。
生き残るための戦略。そうやって子孫が絶えないように適応していきてきたんですよ。
多様性っていうのは、闘いの結果なんだよね。
自然界はバランスがとれているから、みんなおだやかに暮らしていると思ったら大間違い。
生物n多様性があるのは、進化の競争の中で、多様な形になることによって生き延びてきたから。
そういうせめぎ合いが、地球のあちこちで、静かに、ずーっと、毎日、一寸の休みなく続いているんです。
ミジンコは10億年前から生き抜くために戦略をずっと練ってきた。だからこそ今も大繁殖していられる。
そのおかげで、我々は魚が食えるわけ。エビも食べられるし、カニも食べられる。
ごく大ざっぱに言うと、体重100キロのカジキマグロ一匹が育つには、およそ100トンの動物プランクトンが必要だといわれているんです。
その動物プランクトンを支えるには、植物プランクトンが1,000トンいる。とんでもない話でしょ。
だからマグロの大トロなんて、そうそう食っちゃいけないんだよ(笑)。
でも、そう言いつつ、回転寿しで「これからトロが安くなります」なんて言われると、大トロ頼んじゃったりしてね。
人間ってほんとに、欲にあらがえないんだよなぁ。せめてそういう認識だけは、ハッキリ持ってないとね。
ほら、「ご馳走」っていう言葉があるじゃない?
馬に乗って走り回って集めてきたものだから「ご馳走」。
つまり、山海の珍味が並んでいるのがご馳走であって、それが全部カニだったら、お金はかかってるかもしれないけど、
ご馳走とはいえないんだよね。多様であること。
それがまさに「豊かさ」なんだよね。


                                    WWFマガジンより


 このインタビュー記事はほんとにおもしろかった。
ミジンコの体の中の記述や最後の「ご馳走」の話はほんとに良かった。
読んでいて、ワクワクして命が見えるという表現にも納得ができた。
素晴らしい命を感じられて面白かったです。
坂田 明さんのDVDが紹介されていたので、早速購入しました。
ミジンコの世界を覗いて見ようと思っています。
ちなみに題名は「ミジンコ静かなる宇宙」です。興味を持たれた方は通販サイトで。

ミジンコは命が透けて見えている。 ジャズ・サックス奏者 坂田 明さん

2011-03-24 11:10:03 | WWFマガジンより
 東北地方太平洋地震の大きな被害に驚いています。
たくさんの被災者の方にお見舞い申し上げますとともに、
亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。
小さな小さな私の力ではどれほどのお役にもたてませんが
節電に努め、僅かながらの寄付をさせていただきました。
皆さまが一日でも早く落ち着いた生活を取り戻せる事をお祈りしております。

 心に感じる生物多様性
 ミジンコは、命が透けて見えている。 ジャズ・サックス奏者 坂田 明さん

 フリージャズのサックス及びクラリネット奏者である坂田明さんは、知る人ぞ知るミジンコ研究家でもあります。
広島大学の水産学科出身で、自宅で淡水魚やミジンコを飼育し、コンサートツアーで訪れた海外でも、池や湖を覗きこんでは
「プランクトン観察」。果ては、ミジンコを見るため5000メートル級の高峰にまで登ってしまった坂田さんに、
ミジンコの世界から見えてくる生命の不思議さと力強さ、そして、生き残りをかけた戦略の巧みさについて語っていただきました。


 ミジンコとジャズ、どちらとの出会いが先なのでしょうか?

ジャズの方ですね。中学2年のころですから。
ミジンコは大学に入ってから。水生生物の研究者になろうとは思わなかったねぇ。
大学卒業する時はやっぱりジャズの方が人生として面白いと思って。
水生生物は今、趣味でやってるわけだけど、時間が許す範囲でやればいいから気楽なんだよね。
論文書かなきゃいけないとかいうこともないし。
日本プランクトン学会の学会誌に寄稿したことはありますけどね。
バンドのツアーで地方に行く時にはね、車に顕微鏡を積んでおいて、田んぼとか池とかあると、
そこでプランクトンネットを出してすくって、プランクトン観察が始まるの。
北海道の誰もいない林のなかで、バンドのメンバー3人だけで盛り上がったりしてさ。
あっ、いたーっ!とか言って。


 海外でもミジンコ観察されていますよね。特に印象深かったところはどこですか?

ヒマラヤの氷河。これは驚いたね。
ユキ虫を研究している、当時東工大助教授だった幸島司朗さん(現京大野生動物研究センター教授)が発見してね。
で、ぼくのところに来て、坂田さん、氷河の上にミジンコがいるぞってささやくわけ。
そういう面白い話しないで!っていうの(笑)。だって、行くのも大変、観察するのも大変。
ヒマラヤって、麓は亜熱帯でヒルがいるんです。それで、登っていくと南京虫がでてくる。
さらに登ると最後はシラミ。それを乗り越えて見に行くわけだから。
標高5,300メートルですよ。そりゃもう感動しましたね。
ヒョウガミジンコっていうのと、ヒョウガユスリカっていう羽の退化したやつがいてね。
氷河の上って白くなくて、真っ黒なの、知ってる?あれは藍藻が繁殖しているんです。
いわゆるシアノバクテリアでして、光合成して酸素を生み出す真性細菌です。
インド洋から上がってくるモンスーンに含まれていた養分が氷河の上に落ちて、藍藻が育つわけ。
ミジンコはそれを食べているんだよね。そして、氷河っていうのは一年に何センチか流れているでしょ?
だから生まれて大きくなると、藍藻を食べながら、上へ上へと昇っていくんですよ。
ソコミジンコっていうくらいで、底の方をはって進むんです。
ソコミジンコの仲間(底生性、陸生かい足類)は、そこらじゅうにいますよ。
落ち葉の上とかね。富士山麓の風穴にもいるんだけど、ヒョウガイジンコも、同じような形をしてるの。


 ミジンコのどんなところが、坂田さんをそこまで惹きつけるのでしょう?

いわゆるミジンコ(枝角類{しかくるい})って体が透明だから、内臓とかが全部、透けて見えるんですよ。
これは命が透けて見えているってことでもあるわけ。
顕微鏡を覗くと、例えば、食べてたものがそのまま見える。腸の蠕動運動{ぜんどうぶんどう}しているのも全部わかる。
心臓から血液がばーっと流れ出してね、ミジンコの場合は開放系の血管っていうんですけど、まあ要するに血管がなくて、
解放された状態でばーっと出てって、血液が体じゅうをざーっと流れて、そして心臓に戻ってくる。
その流れも見えるわけ。生命誕生の様子も見えますよ。ミジンコの卵巣から、育囊{いくのう}という、
人間でいうと子宮のようなところに卵が産み出されてくるんですけど、みると仰天しますよ。
なんだこれ、トコロテンじゃん!って(笑)。小さな穴から卵が細くなって出てきて、だんだん楕円形になっていく。
そして細胞分裂が始まって、どんどんミジンコの姿になっていくわけ。で、やがてお母さんの育囊から出て行く。
あれはね、「出産」ですよ。お母さんが後腹部というところをね、息止めるみたいにして持ち上げると、
腹がぱっと開いて、子どもがわーっと出てくる。その過程が全部見える。
ミジンコを見ていると、命が透けて見えることに感動します。
命ってなんだろうと考えさせられますね。命の荘厳さを感じるし、その荘厳なものを魚が食っていて、
その魚を我々が食っている。だから我々が食ってるものは、すべて荘厳な命そのものなんです。

                                  WWFマガジンより

2011年カレンダー

2011-03-08 11:27:08 | WWFマガジンより


 この美しい生きものたちが、ずっと一緒に暮らせる地球がいい。

 2月はニホンカワウソです。
Lutra lutra Nippon(本州)
Lutra lutra whiteleyi(北海道)

 ユーラシア大陸に広くすむユーラシアカワウソの亜種。
河童のモデルともいわれ、北海道から九州まで、全国の水辺や水田に生息していた。
明治までは東京でも見られたようだ。開発や乱獲の影響で激減し、
1983年を最後に確実な情報は途絶えた。高知県南西部に僅かながら生存の可能性があるといわれているが、
限りなく絶滅に近い状態とみられる。