ネパールでトラの生息数が増加
WWFネパール、ネパールの国立公園・野生生物保護省、森林省、National Trust Nature Conservation(NTNC)の調査で、
ネパール国内に生息する野生のトラが2009年から2012年までの間に増加傾向にあることが判明した。
トラは極東ロシアから東南アジアまで広く分布しているが、世界全体で3200~4000頭しか残っておらず、
今も密漁や生息地の森の減少が続いている。昨年2月から6月にかけて3か月間のフィールド調査を実施し、
続く2か月で分布を行った結果、ネパールに生息するトラは、最小で163頭、最大で235頭との推定値が明らかになった。
調査地点の各地域ごとに状況を比べてみると、パルディア国立公園では17頭~29頭であったのが45~55頭と3倍以上に、
スクラファンタ野生生物保護区では8~14頭であったのが13~21頭に増加。最も多くのトラがすむチトワン国立公園では、
71~147頭であったのが98~139頭という結果だった。
また、ネパールとインドの間に設けられたカタ・コリドー(緑の回廊)を使って、ネパールのパルディア国立公園と、
インドのカタルニート野生生物保護区の間をトラが行き来していることが分かった。
カタ・コリドーは、WWFが森林回復に注力してきた場所の一つで、長さ13㎞、面積は約82平方キロにおよび、
2000年から、失われた森を取り戻すプロジェクトが実施されてきた。
調査結果は、カタ・コリドーがトラをはじめ、さまざまな動物たちが行動圏を広げる安全ルートになっているだけでなく、
ネパールとインドの二つの個体群の間で、遺伝子交流にも役立っていることを示唆している。
しかし、こうして増えた個体数も、密漁や、トラによる人や家畜への被害を抑えなければ、すぐまた失われてしまう。
WWFは2022年の寅年までに、この数を2倍に増やすという目標に向けて、今後もトラの生息国への支援を続けていく。
WWFマガジンより
ネコ科の動物の毛皮の美しさ。見ていると触ってみたくなってしまう。
身にまといたいと思う人はたくさんいるのでしょうね。
でも、どうかどうか野生に息づく命の尊さを思って欲しいと思います。
毛皮でなくても、十分に暖はとれる現在です。
欲しいと思う心を野生の保護に変えて、この美しく、素晴らしい動物を守ろうと思ってください。
http://join.wwf.or.jp/mc.aspx?key=nDaZjduDwJ2&uid=2008010322 アムールヒョウの子育ての映像です。
多くの人の努力で守らなければいけない野生、人間が変えていく地球ならそれは義務なのだと思うのです。
みんなで行こう。人と一緒に、未来の地球へ