今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

「身の丈」で豊かに暮らす ⑦ 辰巳 渚

2008-11-28 18:14:05 | 愛媛新聞より
 「身の丈」で豊かに暮らす ⑦ 辰巳 渚

 「カネは天下の回りもの」と言います。自分の家計だけを見ると、
給料として入ってきたお金が一方的に出て行くように見えます。
まるで底の穴から水が漏れるバケツに、せっせと水を入れて底を
突かないように頑張っている感じです。

 ところが世の中全体で見ると、自分のところから出て行ったお金は、
また自分に戻ってくることに気付きます。
例えば光熱費。電気代として支払ったお金は電力会社に行って、
設備費や人件費に回り、電気が生産されて再びわたしたちの家庭に
供給されます。

 あるいは、Aブランドの洋服を買ったお金は、その服飾メーカーに
届き、またすてきな服を作る資金となります。
「わたし」はその後、Aブランド服を買わなくても、別の誰かが
Aブランドの服を買うでしょう。その「わたし」は、誰かがBブランドの
服を買ったことで、次にBブランドの服を買うことができるわけです。
つまり、直接自分のところに商品として戻ってこなくても、
世の中全体では持ちつ持たれつで、つじつまが合っているのです。

 お金を払うとは、欲しい商品を手に入れるだけのことではありません。
お金を払った相手に対し「いい商品を作ってくれてありがとう。
これからもいい物を作ってね」と支援する気持ちを、具体的な行動で
示すことなのです。

 ある友人は、ある映画監督が書いた本を、図書館で借りるのではなく
書店買うと言っていました。一回しか読まなくても、自分が払ったお金は
その監督のところに行くはずだ、その監督の映画が大好きだから
応援したいんだ、と言います。

 遠い外国でできた野菜を買うのではなく地元の農家が作った野菜を買う、
少し高価でも原料や工程に配慮が行き届いた商品を買うなど、考え方次第で
いろいろなお金の使い方ができるでしょう。

 最近では、このような考え方に基づく「フェアトレード」という仕組みが
あります。発展途上国の生産者を支援するための仕組みです。
実は、物を買うということは、わたしたちにできる身の丈の社会貢献なのです。


 遠い国から、入ってきた野菜が安く、日本国内で採れた野菜の値段が
高くなっている。いつも不思議に思う。
安い労働力を求め、発展途上国へと出て行く国内産業。
以前、発展途上国に仕事を作って、我々が安いものを手に入れられる。
これは良いことなのではないかと、考えていました。
でも、安い商品を作るために・・。
もし、虐げられている人がいるとしたら、どうでしょうか?
コーヒー豆やカカオなど、生産国ではひどい労働に耐える人たちも
いるのだそうです。

私のお金は、「フェアトレード」の商品に使いたいと思うのです。

 (人の命や暮らしを犠牲にして作るようなものを、使いたくない。
そう思う人たちが、いろいろなしくみを試みています。
作る人たちがどんな弱い立場の人であっても、買い叩いたりせず、
その仕事で家族の暮らしが成り立つようにする取り組みを、
「フェアトレード」と呼んでいます。公正な貿易(取り引き)と
訳すことができます。

 「フェアトレード」では、「材料を買うお金のない生産者には
前払いをする」「いいものをつくるための技術協力をする」など
配慮がされています。
「チャリティーよりもフェアトレードを」「援助ではなく、手仕事での
自立を支援し、お買い物で世界の市民をつなごう」と呼びかけています。
(世界から貧しさをなくす30の方法・フェアトレードから、
フェアが当たり前の社会に・・より))

 私の買い物が、少しでも役にたつように!
小さな試みが、たくさん集まって大きなものになれば・・と思う。

選挙

2008-11-16 11:58:09 | 写真日記
今日は、市長選挙の日。あまり興味のなかった部門(^-^;)でも、最近の国政の体たらくを感じるにつけ、やっぱり意思表示は必要と実感。私の意思を投票してきました。街はケヤキの黄葉が綺麗です。市政が市民のものでありますように。

凄い力

2008-11-16 07:23:18 | 写真日記
ズガニを発見。近くの用水路にいたのを、ちょっと我が家に寄って頂いた(^-^)白いハサミをいっぱいに広げて、威嚇してくる。で、この写真。はさんでいるのは、プラスチックのライター。滑りやすいそれをはさんで、あんなに高く上がりました。写真撮影の後は、元の場所へ。

痩せたカバ

2008-11-10 17:34:38 | 写真日記
フェルト羊毛のカバ(^.^)痩せたカバになっちゃった(:_;)大きな口が特徴なのに、これで良い大きさかと思ったけれど、全然小さかった。口や頭に合わせた体は痩せて(T^T)カバの迫力は出なかった。でも、苦労したので、愛着はある(^-^)

「身の丈」で豊かに暮らす ⑥ 辰巳 渚

2008-11-07 19:14:18 | 愛媛新聞より
「身の丈」で豊かに暮らす ⑥ 辰巳 渚

 今回も、「値段」について取り上げます。
お店では、客に「安い!」と感じさせ、買ってもらう仕掛けがたくさん
あります。例えば、ばら売りだと一個五十円のジャガイモを、六個入りで
二百四十八円と価格設定する。丸一個分以上もお得なのだから、
大袋入りを買うのが家庭の智恵というものでしょう。

 では、みなさんの中でジャガイモから芽を出させた経験がない人は
いるでしょうか。かつてわたしはしょちゅうでした。
「みそ汁の具はジャガイモに」と思い付き、野菜かごを開けると、
芽が伸びてしなびかけたジャガイモが二、三個転がっているのです。
ニンニク、タマネギ、キュウリも同じです。

 そんな経験から「大袋入り」への見方を変えました。
きょう、ポテトサラダを作るためにジャガイモを三個欲しい。
三個入り百四十八円と、六個入り二百四十八円の袋がある。
そんなとき、「一個当たり四十九円と四十一円とでは、四十一円のほうが
安い」と計算するのをやめました。ごく単純に「百四十八円と
二百四十八円とではどちらが安いか」を比較することにしたのです。

 「あす使えばいいから」をやめて、目の前の値札ときょう必要な量だけを
考えるようにしたわけです。その結果、我が家の台所で野菜が無駄になりこと
はなくなりました。お金も得、捨てる後ろめたさも消え、心も楽です。
それに、いつも古い野菜から使う必要もなくなり、料理がおいしくなって
さらにお得です。

 値段について視点を変えるだけで、無理なく無駄のない暮らしが
できるようになるのではないでしょうか。

 ほかにもわたしはビールを一カートンで買うのをやめました。
スーパーで、きょうとあすの分だけ買う。すると、それほど飲みたくない
ときには「きょうはやめた」、あるいは「もう一本飲むほどでもないな」と
消費する量が減ったのです。

 払うお金の総額は変わらないかもしれませんが、ビールのカロリーが
おなかの脂肪になるのも防げて、やっぱりお得なのです。
(マーケティングプランナー)



 うちは旦那さんと二人、野菜などは余らないようにするのが大変。
家族の人数が少なくなると、大量に買うということができない。
肉や魚は冷凍という手があるけれど、野菜はそうはいかない。
私も、必要な野菜を必要な量を買う・・ことに心がけていますけど
それでも、芽をだしたり、腐らしてしまうことがある。
より一層気をつけたいと思う。
無駄をなくす・・地球に優しいにも通じるでしょう。


『ガラパゴスの自然保護 半世紀の活動とその未来』(後編)②

2008-11-06 19:53:07 | WWFマガジンより
『ガラパゴスの自然保護 半世紀の活動とその未来』(後編)②

新たな危機
 この時のエルニーニョの規模は当時、100年に一度、と言われた。
しかし、1997年から翌年にかけて、島は再び大規模なエルニーニョに襲われ、
大打撃を受けた。

 エルニーニョは本来、数年おきに発生する自然現象である。
しかし、その規模と頻度が増している原因には近年、人為的なものも
指摘されている。地球温暖化である。

 島の人口増加も、世界遺産となったこの30年で増大した脅威だ。
その名が広く知られるようになったことで、押し寄せるようになった
観光客と、その経済効果に魅かれて集まってくる住民が増加。
1979年に1万人あまりだった観光客は2006年には15万人に、
住民は30年10倍の2万6000人に増えた。

 もちろん、世界的な保護区として、立ち入れるエリアの厳しい制限や、
エコツーリズムのルール、高い観光税など、他と比べてレベルの
高い自然保護のための措置は設けられている。
しかしそれでも、観光による現在の圧力は十分に軽減できていない。

 さらに、諸島の近海で続く、ナマコなど輸出用の水産物の密猟や、
相次ぐ船の事故による油の流出など、人口増加と経済活動の拡大に
伴う環境への被害が跡を絶たない。外来生物の脅威も、いまだ収まっていない。

 2007年、ガラパゴスは「危機遺産」のリスクに名を連ね、
エクアドル大統領による非常事態宣言が発せられた。
しかし、温暖化や、移住してくる人々の背後にある貧困の問題までもが
絡むようになった今、かつてのような、島々だけを対象とした
取り組みだけで、現状を打開するのは困難だ。そしてこのことは、
ガラパゴスだけでなく、多くの途上国に残る、価値ある自然環境の保全にも
共通した、極めて深刻な問題である。

 私たちは、フィールドでの活動に、温暖化防止や、途上国における
持続可能な開発といった活動を組み合わせ、新たな環境保全の形を
作ってゆかねばならない。ガラパゴスは、その大きな舞台になるだろう。

 1961年の設立当初から、WWFが自然保護に取り組んできた
ガラパゴスの島々。現場では今も、活動が続けられている。
(WWFマガジン)


 ガラパゴスなどは、テレビの情報によると、
その観光には多くの規制があると言っていましたけど、
それでもなお、環境は守れない。
多くの人に収入を与える大切な自然。
 
 自然を敬い、同じ動物として他の生き物と
共存していく方法はないのでしょうか・・。
絶滅の危機に陥っている多くの種、人もいずれそのリストに
加わることになるのだと・・そう思います。

からだづくり こころづくり

2008-11-05 20:01:39 | 愛媛新聞より
 からだづくり こころづくり
           子どもらしさを求めて  中村 和彦

 東京北社会保険病院の神山潤病院長は、「早寝早起き」の
重要性を提唱されています。

 子どもの睡眠について研究している神山さんにはよく
「眠くならないようにするにはそうしたらいいのですか」
「眠くなったとき、眠気を覚ますにはどうしたらいいのですか」
といった質問が来るそうです。神山さんは「眠くなることこそ正常な
体の状態です」「眠くなったら寝ましょう」と答えるのだそうです。

 眠くならないのは異常で、眠くなったとき眠らないのは不自然なのです。
重要なのは「いつ眠くなって寝るのか」です。この「いつ」が
問題になるくらい「眠る」ことに関する考えや習慣が変化して
しまっているのが、現代社会です。

 「どのくらい眠るのか」もおろそかにできません。
すっかり夜型になり、睡眠の大切さが隅に押しやられて
しまっているのでしょうか。

 では、子どもにとってなぜ睡眠が大切なのでしょう。

 昔から「寝る子は育つ」という言葉があるように、成長ホルモンは
眠っている間にたくさん分泌されます。眠らないと子どもは大きくなれません。
からだだけでなく、脳も休ませることで、活性化し発達していくことが
分かっています。

 忘れてはならないのは、寝ることと起きることはセットである
ということです。夜、暗くなったら十分な睡眠をとって、朝、太陽の
光を浴びて起きる。そうすることで私たちは、からだの生体リズムを
つくりだし、体調を整えていけるのです。

 寝不足や夜型の生活で、生体リズムが崩れたり、ずれたりしていることが、
慢性的な疲労感を生じさせ、低体温、生活習慣病、アトピーの原因の一つに
なっているのです。

 普段の生活の中で、睡眠の重要性はあまり意識されていないと思います。
メディア漬けになることを避け、家族みんなで豊かな眠りを取り戻しましょう。
(山梨大准教授)


 
  眠ること・・大好き
夜の10時くらいにはベットに入ります。
遅くとも11時には眠りに入っています。
これは、年齢のせいかも知れませんけど、そのぐらいの時間には
とても強い眠気があります。
朝、6時半起床、これは桃太郎(愛犬)の影響ですね。
6時前くらいから、そわそわと旦那さんを起こしにかかります。
桃太郎と旦那さんが散歩に出るころに、私が起き出す。
一日、心地よい眠りを得るため、懸命に生活するのです

 孫の就寝時間は遅いですね。
5歳の女の子ですけど、早く寝かしなさいと言うのですけど
一人っ子なのが原因でしょうか?
娘も婿もきつく言い聞かすことはありません。
私の子育て時分は、夜9時には寝かしていたのですよ。



 『ガラパゴスの自然保護 半世紀の活動とその未来』(後編)①

2008-11-05 19:32:25 | WWFマガジンより
『ガラパゴスの自然保護 半世紀の活動とその未来』(後編)①
 
 100万年以上にわたり、生きものの楽園であり続けてきた、ガラパゴス諸島。
16世紀以降、人と、人が島に持ち込んだ外来生物によって、その自然は変化を
強いられてきた。

 保全活動が本格化したのは、20世紀後半。
1964年には、島に関する化学的な知見を結集した活動の拠点、
ダーウィン研究所が、WWFなど多くの国際機関の支援により開設されてきた。
そして1978年、ガラパゴス諸島は第1号の世界遺産に登録される。

 しかし、襲い来る異変と環境悪化の波は、今も強く、新しくなり、
とどまることを知らない。危機に立つ自然遺産の未来とは―

やってきた「神の子」
 世界自然遺産に登録されてから4年後。ガラパゴス諸島は未曾有の危機に
見舞われた。固有種のウミイグアナが大量に餓死したのである。
個体数の半数が死んだ島もあった。同じく、3400羽が生息していた
ガラパゴスペンギンも2000羽が死亡。海鳥のカツオドリやアホウドリも
繁殖を放棄し、陸上でも、小鳥類の繁殖回数や時期が大幅に狂った。

 この原因は、東太平洋の海水面の温度が異常に高まる
「エルニーニョ現象」だった。
エルニーニョは、スペイン語で「神の子」を意味する。
まさに東太平洋に位置するガラパゴスは、そのメッカに他ならない。

 ただ、この年のエルニーニョが違ったのは、その前代未聞の規模にあり、
しかも2年にわたって続いたということである。

 赤道直下にもかかわらず、ガラパゴス周辺の海水温が低い理由は、
南極と太平洋の深部を流れてくる寒流があるためだ。
しかし、エルニーニョで海水面の温度が高まると、海流が変化し、
水温が上昇。
冷たい海水のおかげで成り立つガラパゴスの海洋生態系は、
根幹から打撃を受けてしまう。事実、海鳥やイグアナが餓死した理由は、
冷水に依存した食物の小魚や海草が激減したためであった。

 同時に、エルニーニョは島に大雨をもたらし、鳥の繁殖地を洗い流すなど、
陸上の生態系にも被害を及ぼした。半年の間に、年間平均降雨量の10倍もの
雨が降った島もある。(WWFマガジン)