彦中三八ブログ 

彦島中学校を昭和38年3月に卒業した同期生のためのブログ。 掲示板「彦中昭和38年卒同期会」にもお立ち寄りください。

今年も彦島福浦町の金比羅例祭

2010年05月20日 04時25分00秒 | イベント・出来事・生活
去年も紹介しましたが、福浦町の金刀羅大礼祭りは素晴らしい。
生き生きしている祭りです。今年も行ってきました。


いくら若いといっても、御神輿の担ぎ手の若衆の人達は、お祭りの翌日は
体の節々が傷んでいるはずです。朝から御神輿を延々と担ぎっぱなしで、
町内を練り歩くのですから。

氏子の家の前では地面すれすれに御神輿を下げ、左右に大きくゆらし、
「せーのっ!」の掛け声と共に御神輿を頭上高く上げます。
御神輿の下を通ると、向こう一年間無病息災に恵まれるとのことです。
下を通る氏子さんもニコニコしています。

朝から何百回も御神輿の上げ下げをしながら、夕刻五時過ぎまで練り歩き、
最後に海に突入するのですから、若い人達のスタミナに感心します。




御神輿が差し上げられるのを待っているおばあさん、かなりの高齢の方だと
お見受けしましたが、御神輿に同伴するお祭りの役員の人に声を掛けられて
いました。
「△△のおばちゃんやないのお。久し振りやねえ、元気そうやねえ、
 会えて嬉しいわー」
こういうこともお祭りならではの光景ですね。


やがて御神輿は神社下の階段の所までたどり着き、ひとしきり練った後、
「海じゃあ!」「山じゃあ!」の掛け声をあげながら、前後に引っ張りあいます。
祭りのために降りてきた神様は、海の方に行きたがっちょるから、「海じゃあ!」で、
いや山の方に行きたがっちょるから、「山じゃあ!」の意味だと思います。

昭和三十年代までは、福浦湾の海岸線は整備されていなかったので、この場所から
「山じゃあ!」「海じゃあ!」を繰り返した後、海に突入していたと思います。


で、今は数十メートル離れた所に移動して海に突入するのです。

御神輿が海に突入する方に移動したので、僕も移動しました。撮影のベスト
ポジションには人が満載で、割り込める余地はありませんでした。

こんな感じです。そういえば海に突入するクライマックスの一時間まえぐらいから、
なんだか高そうな一眼レフ一式を持ったグループがいました。
彼らの熱心さには感服します。いい写真を撮るために、一時間以上その場所から
離れずに待っているのですからね。

僕の写真は「ついで」です。お祭りの雰囲気を五感で味わいたくて、うろちょろ
します。貧乏性なのでしょう。余裕があれば、ついでに撮るって感じです。

以下、クライマックスの海に突入後のジャンプあれこれです。

これ、標準です。[技術点8.0 芸術点8.0]


これも[技術点8.0 芸術点8.0]


ちょっとピントが合っていませんが、飛んでいる人の表情が楽しそうです。
[技術点8.0 アピール度9.5]


着水に失敗! [技術点2.0 パフォーマンス度9.5]


これは技術点・芸術点共に高得点なのですが、祭りの衣裳を着ていないところから
みると、すでに担ぎ手を経験している先輩でしょう。


今年は海に突入は二回でした。海から上がってきた若衆の顔は、達成感でしょうか
安堵感でしょうか、笑顔がいいのです。


年配の方には、ハハ疲労感が出ていますが、「最後までやったっけーな」という
満足感が感じられますね。お疲れさまでした。


海から御神輿が上がると、後は餅まきがあるのみなので、帰る人も多いのですが、
僕は神社の階段下に戻りました。
そこは静寂そのもの、神主さんの祝詞がかん高く響くのみです。
茶髪の若者だって、頭を垂れています。


この神主さんの祝詞が実にいいのです。祝詞の意味は全く分かりませんが、
その声のかん高さが、寂しく、あるいは厳粛な雰囲気で祭りの終りを
告げているのです。神様が兜山の森に戻っていくんだと実感させられます。

祝詞が終り、神主さんたちが階段を上り始めると、年配の人達が「おい、神さん
帰られたぞ」と若者達に言い、お祭りの終りを告げていたのが印象的でした。

いいですね! 福浦町のお祭りはいいですね!
僕は彦島で生まれ育ちましたが、どうせなら福浦町で生まれ育ちたかったです。

若者のイニシエーションとしては、最高のお祭りではないでしょうかね。


最後は餅まきです。これもいいですよね。最近、餅まきも少なくなっています。
餅まきって、幼少年期の思い出として、結構強烈に残ってますからね。

by K

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます。 (kaneko)
2010-05-27 11:51:56
昨年に続きブログに掲載していただきありがとうございます。企画担当者の金子と申します。
まだまだ発展途上のお祭りですが今後とも頑張りますのでよろしくお願いいたします。
返信する
コメントありがとうございます (by K)
2010-05-27 23:56:15
ありがとうございます。
お礼を言われて大変恐縮いたしております。町に根付いた生き生きとした
このようなお祭りを、よくぞ継続されてこられたものだと、お祭りに
関わられた代々の関係者の方達に感謝したい気持ちでいっぱいです。

お礼はこちらの方が金子さんの百倍くらい言いたいです。
ありがとうございます! 
返信する

コメントを投稿