覚醒剤取締法違反(所持、使用)で起訴された人気歌手ASKA被告(56=飛鳥涼、本名・宮崎重明)の初公判が28日、東京地裁で開かれ、検察は懲役3年を求刑した。ASKAは起訴内容を全面的に認めており、裁判は形式的なものになると思われたが…。検察側がASKAと一緒に逮捕された“愛人女性”栩内(とちない)香澄美被告(37)の名前を出すや、法廷の空気は一変! 2人の関係を執拗に問いただす検察側に、ASKAの弁護側は「その質問は関係ない!」と激しく抵抗し、ASKAも語気を荒らげる場面もあった。やはり栩内被告は最大のタブーなのか--。
弁護側「そのことを聞く意味はない。質問(内容)が重複している!」
検察側「いいや、これは薬物使用の実態を示すのに必要な質問だ!」
公判開始(午後1時15分)から30分が経過したあたりで突如、法廷の雰囲気が変わった。
5月17日に覚醒剤取締法違反(所持、使用)の罪で逮捕、起訴されたASKA。起訴内容は大筋で認め、20年以上前に滞在先のロンドンで合成麻薬MDMAを使用したことや、家族から薬物使用を疑われ、2013年4月から検査キットでの尿検査を週に1、2回義務付けられていたことなどを明かした。
法廷では元アナウンサーの妻・洋子さん(59)から預かった「健康だったあのころに戻ってほしい。これからも家族で寄り添って支えていきたい」という手紙も読み上げられ、ASKA本人も「人として立ち直るためにしばらく時間を要することになりますが、引き続き医師の指導に従って治療していきたと思っています」と更生を決意した。
だが、検察の狙いはASKAではなく、同じく同法違反で起訴されたものの、容疑を完全否認している栩内被告だった。同被告の毛髪と尿からは覚醒剤の陽性反応が出ているが、先月22日の初公判では「知らない間にASKAに(薬物を)盛られた。私はやっていない」という趣旨の発言を繰り返し、無罪を主張している。
これを覆すには、この日のASKA証言が重要になってくるだけに、被告人尋問で検察は「彼女と性行為中に薬物を使ったか?」「彼女の尿から薬物反応が出たが、あなたが混入したのか?」など、ASKAを執拗に問いただした。
これにASKAは「そのようなことはありません」とキッパリ。なおも検察側は「本当はMDMAなのに別のモノと称して飲ませたのか?」「彼女のたばこや食べ物に入れたのでは?」と畳み掛ける。これにはASKAもイラッときたのか「そんな卑怯なマネはしたことがありません!」と語気を強めた。
それでも検察側が「では、彼女の陰部に覚醒剤を塗ったことは…」と続けたところ、弁護側は「質問の重複だ! それ以上聞く必要がない」と激怒。裁判長が「お互いほどほどに…」とたしなめる場面もあった。
検察は今年4月のASKAと栩内被告のメールのやりとりの開示も提案。これに弁護側は「本件とは全く関連性がない!」と猛反発し、約5分間にわたり検察側と応酬を繰り返した。
結局、裁判長が開示を許可し、栩内被告がASKAに「私にしたこと知ってるよ。おかげで寝れなかった」というメールを送っていたことが明かされた。これだけ見れば、やはりASKAが知らぬ間に薬物を混入したように思えるが…。
ASKAは当時を振り返り「全く心当たりがない。彼女は時々そういうメールを送ってくる。また始まったか…という気持ちだった」と述べ、栩内被告の“偽装工作”である可能性を示唆した。
一方で栩内被告の存在について聞かれたASKAは「大事な人」。「好きな人か?」と聞かれ「はい」と即答した。
栩内被告との今後についても「その前に話さないといけないことがたくさんあるので…。この場で答えるのは無理です」と明言せず。事件を受け、関係解消するものと思い込んでいたマスコミからは閉廷後「未練タラタラ」「奥さんがかわいそう」という声が飛んだ。
検察側の求刑は懲役3年。弁護側は執行猶予判決を望んでおり、判決は9月12日に下される。
弁護側「そのことを聞く意味はない。質問(内容)が重複している!」
検察側「いいや、これは薬物使用の実態を示すのに必要な質問だ!」
公判開始(午後1時15分)から30分が経過したあたりで突如、法廷の雰囲気が変わった。
5月17日に覚醒剤取締法違反(所持、使用)の罪で逮捕、起訴されたASKA。起訴内容は大筋で認め、20年以上前に滞在先のロンドンで合成麻薬MDMAを使用したことや、家族から薬物使用を疑われ、2013年4月から検査キットでの尿検査を週に1、2回義務付けられていたことなどを明かした。
法廷では元アナウンサーの妻・洋子さん(59)から預かった「健康だったあのころに戻ってほしい。これからも家族で寄り添って支えていきたい」という手紙も読み上げられ、ASKA本人も「人として立ち直るためにしばらく時間を要することになりますが、引き続き医師の指導に従って治療していきたと思っています」と更生を決意した。
だが、検察の狙いはASKAではなく、同じく同法違反で起訴されたものの、容疑を完全否認している栩内被告だった。同被告の毛髪と尿からは覚醒剤の陽性反応が出ているが、先月22日の初公判では「知らない間にASKAに(薬物を)盛られた。私はやっていない」という趣旨の発言を繰り返し、無罪を主張している。
これを覆すには、この日のASKA証言が重要になってくるだけに、被告人尋問で検察は「彼女と性行為中に薬物を使ったか?」「彼女の尿から薬物反応が出たが、あなたが混入したのか?」など、ASKAを執拗に問いただした。
これにASKAは「そのようなことはありません」とキッパリ。なおも検察側は「本当はMDMAなのに別のモノと称して飲ませたのか?」「彼女のたばこや食べ物に入れたのでは?」と畳み掛ける。これにはASKAもイラッときたのか「そんな卑怯なマネはしたことがありません!」と語気を強めた。
それでも検察側が「では、彼女の陰部に覚醒剤を塗ったことは…」と続けたところ、弁護側は「質問の重複だ! それ以上聞く必要がない」と激怒。裁判長が「お互いほどほどに…」とたしなめる場面もあった。
検察は今年4月のASKAと栩内被告のメールのやりとりの開示も提案。これに弁護側は「本件とは全く関連性がない!」と猛反発し、約5分間にわたり検察側と応酬を繰り返した。
結局、裁判長が開示を許可し、栩内被告がASKAに「私にしたこと知ってるよ。おかげで寝れなかった」というメールを送っていたことが明かされた。これだけ見れば、やはりASKAが知らぬ間に薬物を混入したように思えるが…。
ASKAは当時を振り返り「全く心当たりがない。彼女は時々そういうメールを送ってくる。また始まったか…という気持ちだった」と述べ、栩内被告の“偽装工作”である可能性を示唆した。
一方で栩内被告の存在について聞かれたASKAは「大事な人」。「好きな人か?」と聞かれ「はい」と即答した。
栩内被告との今後についても「その前に話さないといけないことがたくさんあるので…。この場で答えるのは無理です」と明言せず。事件を受け、関係解消するものと思い込んでいたマスコミからは閉廷後「未練タラタラ」「奥さんがかわいそう」という声が飛んだ。
検察側の求刑は懲役3年。弁護側は執行猶予判決を望んでおり、判決は9月12日に下される。