ひからびん通信

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福島第1原発事故が発する放射能危機の行方

2011年03月29日 | 時事ニュース
原発2号機で爆発音=圧力抑制室、損傷か-放射線量「直接影響なし」・福島第1(時事通信) - goo ニュース

福島第1原発のトラブルが収まる気配は全くない。

いよいよ格納容器内に放射性物質を閉じ込めることができなくなり,外部に放射能が拡散するという深刻な状況となった。
 炉心内の核燃料が溶け出すメルトダウン(全炉心溶融)が始まるという危機も現実味を帯びてきた。

 東電関係者や専門家たちは,このような事態に至ったのは,予想をはるかに超える地震と津波による衝撃を受けたことにより,原子炉の冷却システムに故障が生じたことにあるなどと解説している。
 しかし,わずか100年足らずの過去の地震の観測記録に基づいて,今回の事故が想定外のものであり,事故は止むを得なかったとなどという説明は,この現実の中ではただむなしく聞こえる。
 
 世の中の事象は,予想しないことが次々に生きる。それがある意味経験則であり,歴史なのだから,予想外の事態になったとき,これを克服できるかが,賢者としてこれからも生き残れるかどうかということである。

 しかし,本当にこのような原発事故の発生が想定できなかったかは疑問である。

 地震のメカニズムは,何百年,何千年の周期に基づいて繰り返される自然の循環なのだ。
 かつて地球上の大陸がひとつにまとまっていたものが,大陸プレートの移動・衝突を経て現在の5大陸に分かれ,今度はまたその大陸が一つに集まろうとしている。
 そのような何億年の時間を経て,現在の地球があることを認識すれば,今回の地震活動なんかあまりに小さな変化に過ぎない。

 人間ほど利口で愚かな生き物はないのであって,自然を畏怖することのできる能力なら動物や植物のほうがよほど優れている。

 一番大切なことは,際限がない欲望をコントロールすることだろう。定員オーバーのバスは,高速道路を突き進み結局何処に辿り着くのだろう。
 
 人間が快適な生活を求め続ければ,電気の消費量は無限に高まるだけで,いずれ化石燃料の減少とともに,原発が世界中に林立することになってしまう。
 
 石原知事も,先日,発表してすぐに撤回してしまったが,「アメリカ人のアイデンティティーは自由,フランス人は,自由,平等,博愛,日本人にはそんなものはない。我欲だよ,物欲,金銭欲。我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。この津波をうまく利用してその我欲を押し流す必要がある。」などと語ったいた。

 天罰かどうかは分からないが,原子炉格納容器内に放射性物質を封じ込めることができなくなるという制御不能の危機に,人が自ら招いた底知れない不気味さを感じる。
 
 触れてはいけない毒が体中に回らないうちに次の手を打てるかの正念場に差し掛かってしまったのかも知れない。

 原子炉の中で進行中の真相は,高濃度の放射能に阻まれて誰も知ることがないが,その恐怖に立ち向かって行くしかない。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
誰も放射能に勝てない。立ち向かうのはこちら。 (通りがけ)
2011-03-29 16:42:09
官毒は菅毒よりも強し
菅毒<<官毒・・・凶悪度比較

菅政策とは即ち霞ヶ関官僚が作った官製政策であり、小泉以来霞ヶ関官製政策が洗脳扇情マスゴミと共謀して強権で社会に実行されるようになった毒政がそのまま空き缶政権毒断専行凶器(狂気)政策執行に受け継がれている。

菅だけ下ろしても霞ヶ関は何の痛痒も感じない。くさい臭いは元から断たなきゃダメである。即緊急国会を開いて霞ヶ関即時解体を決議せよ。
返信する
放射能毒には誰も勝てない (通りがけ)
2011-03-29 18:53:29
「梶山静六に血涙を絞らせた臨界放射能」

放射能の毒には誰も勝てない。

>覆水盆に返らず
>March 28 [Mon], 2011, 20:09
>>http://yaplog.jp/ichijihinan/archive/978
返信する
国の最高意思決定機関は国会 (通りがけ)
2011-03-30 17:43:08
>第2号炉のタービン建屋内にたまっている水の表面から発せられる放射線濃度は、1000mSv/hを超えている
(>>http://risingsun-kiri.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-6716.html)

中性子線が検出されたということは2号炉がメルトダウンして臨界に達したということである。JCO臨界事故が数百倍の規模でふたたび日本に出現した。チェルノブイリと化した福島原発に近づく人はみな死んでしまう。今後の事故処理はすべて無人操縦の軍用ヘリコプターでモニター画面を見ながら行うべきである。ドライアイスの投下、ホウ酸冷却材の投下、鉛粒の投下などを行いまず中性子線を発する臨界反応をなんとか止めることに全力を傾注しなければならない。付近住民は最低限半径80kmの全員避難が必須であろう。これも国民の総力を挙げて住民避難を達成しなければならない喫緊の課題である。国は放射能安全基準を捏造変更している場合ではない。基準改変詐欺は重大な犯罪であり国際犯罪でもある。重大犯行の達成を防ぐために基準改変にかかわる者全員を即逮捕して収監すべきである。

被曝からの住民緊急避難については長周新聞の記事の原爆被爆者の声をおおいに聞くべきである。

最高裁裁判官は国民審査で全員罷免する。具体的には黒ボールペン持ち込み投票作戦を実行すればよい。国政選挙にも地方選挙にも住民投票にもおよそ投票があるときは必ずすべて「持ち込み黒ボールペンで白紙投票をせず必ずなにか書き込んで投票する」という国民主権行使を行えばよい。
>>http://ihara-k.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-e99a.html

「日本国憲法に随い」
直ちに国会を開いてまず

1.地位協定破棄緊急可決
2.内閣不信任案緊急可決
3.その場で首相選出選挙を行い震災対策危機管理内閣を即日組閣させ発足させる。緊急時につき天皇認証は省略。

以上をこの順で行う。最大の緊急時であっても国会ならたったの1日でできることだ。
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