ひからびん通信

日頃思ったことなどについてコメントします。

星たちを連れて

2013年09月03日 | 作詞
繰り返す夏の豪雨と熱波の激しさは温暖化による異常気象のせいなのですか

福島のメルトダウンに起因する恐怖の増殖が止められないからですか

それとも、彼方の国の生物兵器によって、神経細胞が破壊される子供の悲鳴が

海を渡って聞こえてくるからですか

そして片田舎の真夜中の路上では、息絶えた少女の瞳孔は開いたまま何も見ていない

僕たちの社会の中で進行する人間の喧噪と衰退のアンバランスが

どれだけ深刻なこととも知らず

みんな何か変だなと思い、その気味悪さに耐えている

今の平穏がどれだけの価値を持つかを忘れて

僕たちは夜露の冷たさを感じながら

どうすることもできず、いつまでも街角の灯りを見ています

時はけっして夢を見つづけさせてはくれないけれど

君と静かにそうしていると

なぜか震える手が僕たちをつないでいるんです

少年時代の言いかけた言葉は

君の住む都会の雑踏の憧れの中で

いまもこだましているようです

恋を急ぎすぎて、誰かをずっと愛そうとしても

けっしてあのころには戻れない

夜空の星たちは

僕たちのことを見ながらただ流れていく

遠くなる帰り道の先は暗くてもう見えない

僕はいつまでも彷徨うだけで

君から離れることができない