ひからびん通信

日頃思ったことなどについてコメントします。

常識の罠

2015年03月22日 | 投資
人は「常識」に従って行動するもの。

上がりすぎれば警戒感が広がり、売りの玉が増え、上昇の頭を押さえる。

抑えられれば、いつか抑えきれなくなって一気に上昇に弾みがつく。

いつも常識は多数意見の集約であって、

チャートの形もそれを反映した動きになる。

参加者は、過去の動きだけをとらえたチャートを見て、

将来も過去と同じように動くだろうと思い、

それぞれのポジションを取ろうとする。

しかしいつか常識というものは、みんなと同じという安心感にかわり、

誰にも受け入れられる一方通行の道に続く。

参加者は常識を疑ることができず、結局相場には乗りおくれ、

振り落とされ、勝てない。常識の罠にかかるように。

相場の中で生き抜いていくこと

2015年03月07日 | 経済問題
雇用統計の結果を受け、米国の利上げが早まるとの観測から

NYダウが大幅安に終わりました。、

しかし、これが本格的な下げ相場の始まりになるとは言えないでしょう。

インフレの予防措置が利上げなのであって、インフレの兆候がみられないのに、

利上げをを急ぐ必要はなく、利上げの必要性は他にあるのですから。

ギリシャ問題、ウクライナ問題、テロの頻発、

原油価格の低下、格差の肥大化、そして中国リスク等あげればきりのないのがリスクです。

それらをどのように素材として、相場の変動を利用し、当面の利益を上げようとするのが

金融に関わる人の大半なのです。

しかしそれでは勝ち続けるのは難しいでしょう。

金融の緩和は不変であって、株高の流れを変えることはないのではないのでしょう。

イエレン女史の腹は、金利は上げたくはないことははっきりしています。

世界的な金融緩和に基づく各国の株高現象の影響下に日本の株高もまだまだ続くでしょう。

もしかすると巨大なトレンドの芽が見えてきたのかもしれません。

資本主義は必然として格差をもたらすと、ピケティさんが言っているそうですが、

当たり前のことを言っているにすぎないのです。

それではどんな経済システムが良いのでしょうか?それは誰にも提示できません。

同じく相場がどう動くかも誰にも予測できません。

「相場は相場に聞け」と言うけど、現実社会の動きは不条理、不可解のように見えて、

何かの「理屈」に支配された現象なのですから、木を見て森を見ることのないよう、

腰を据えて臨むことにしましょう。