緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

残った井戸ポンプ

2007年06月25日 17時18分22秒 | 健康
6月25日(月)


手押しポンプから電動ポンプとなり、山間の地下水が生活用水として永年使われてきました。赤さびたポンプに人の歴史を見る思いです

通りすがりの整地された山間の住居跡に古い鋳鉄製手押し井戸ポンプが取り残されています
廃屋を整理して、家屋は産業廃棄物として区別されてゴミとなり、鋳物のポンプだけが住居跡を示す証としてぽつんと取り残されています
年代物、新しくても六〇年は昔のポンプ、親が山林労働者であったのだでしょうか、狭い山地の田畑を耕す小農家であったのでしょうか


全山これシラス、霧島の火山灰が山を形成しており、建築用材・シラスオパール・その他と、将来展望は豊かと見ます

かって、家族が生活を営んでいて、子供が大きくなり、街へでたまま実家へは帰らず、やがて片親が亡くなり、次に残された親も他界しました
残された家は住む人なく、次第に荒れて、親たちの思いも家の周囲から薄れ、子供の家への未練も消えていきます
家屋が撤去された跡にはシラスがまかれて、清浄感がただよい、子供の居宅跡へ最後の思いが込められています


過疎の波は確かにありますが、季節が巡れば田に水が張られて、一ヶ月足らずで青々として、山間の風景を変えていきます

近くにシラズ(火山灰土壌)の採取場があり、全山がシラスで覆われ、ダンプカーの出入りが頻繁、山の高低差は五〇メートル超か?
上旬に眺めた田の苗も順調に生育しており、山間の集落でも、故里に止まる人、故里を離れる人、過疎の波はあるも、人さまざまです