ズッキーニの味噌煮込みBlog版

コンピュータのこと、食べ物のこと、なんでもないこと、とんでもないこと。

W-ZERO3にQMAIL3を入れる

2007年05月21日 11時55分31秒 | コンピュータ
 週末に時間を取ってやろうと思っていた会社の書類の作成が思いがけず進みが良く、土曜日の内に終わってしまった。日曜が空いてしまったが、「この週末は仕事ね」と断っておいたので、嫁さんも自分の予定を立てている。

 そこで、W-ZERO3でも使えるメールクライアントとして評価の高いQMAIL3を入れてみることにした。どうも標準のPocketOutlookは使い勝手が良くないので、前々からチャンスを狙ってもいたのだ。

 あらためて情報を探して、まずは「みっかぼうず」さんのブログで概略をお勉強。POP/SMTPサーバの設定では、bpop3.pdx.ne.jpのように、オンラインサインアップの「現在の設定」で出てくるサーバ名の頭に'b'を付けなければならないことを知る。なんのおまじないだかわからんが、取り合えず疑問はそこに置いといて先に進む。

 インストールと設定をもう少しお勉強するつもりで、「人にやさしいW-zero3(シャーぽん)のページ」から右側の「software」のリンクをたどり、中にあるトピックスから入手方法とインストールを読む。ふむふむ、なるほどね。

 取り合えずこれで、pdxメール(ウィルコムEメール)を読み書きすることはできるようになった。

※ 調子に乗ってGmailも使えるようにしようと思ったら、SSLの設定ができなくて立ち往生。上に書いたリンクをもういちどていねいに読み返し、OpenSSLモジュールを入れていないとそのあたりの設定がグレイドになったままという当たり前のことがわかった。これから導入する人はOpenSSLモジュールも忘れずに入れておこう。QMAIL3のダウンロードページで一緒に手に入る。

    *

 ここで、ひと休み。

 標準のメールクライアントは「標準」だけあって、特別なサービスが受けられる。それはpdxメールの自動受信だ。せっかくQMAIL3を入れても、標準の方で自動受信してしまうのでは哀しい。

 任意のメールクライアントを標準扱いにさせる方法はあるのだが、システムが用意している実行ファイルを、同名の拡張機能を持った実行ファイルで置き換えるという方法が一般的(?)のようだ。QMAIL3を使い始めたばかりなので、これは少々腰が引ける。

 これよりは穏やかな方法としてオンラインサインアップを起動し、W-SIM(W-ZERO3にも採用されているウィルコムの通信モジュール)の設定で自動受信を止めてしまうというのがある。単に自動受信を止めてしまうと、メールがあるかないかわからないので頻繁にメールクライアントを起動する必要があるから不便だ。

 そこで「自動受信はしないが通知はしてほしい」とお願いしておく。こうするとサーバの方でライトメールという、ウィルコムEメールより軽い通信方法でメールの着信通知をしてくれるようになる。

 これだとW-ZERO3の着信ランプが点灯するので気がつくから、おもむろにQMAIL3を立ち上げてメールを見に行けばいい。大変めでたいのだが、このやり方だとメールを読んでも着信ランプが消えない。この場合の着信ランプはウィルコムEメールの着信ではなく、ライトメールの着信を表しているからだ。だからライトメールクライアントを起動して通知メールを読むか削除してやらないと、消えてくれない。

 なんとか妥協点(笑)はないものかとあれこれ試してみると、まぁまぁ我慢できるやり方が見つかった。W-SIMの方は自動受信にしておくが、W-ZERO3本体の設定(Windows Mobileレベル)で自動受信しないようにしておくのだ。こうすると、W-SIMは着信を検知するがクライアントが受け取ってくれないようなので、画面に「メールが来てるぞー」というメッセージボックスを出してくれる。

 難点は着信ランプと違って、メッセージボックス通知なので画面が消えているときは気がつかないことだ。ふだんは節電のために画面を消しているので、ダイアログが 出ても見えない。

 たしかに不便ではあるが、メール環境を激変(笑)させるよりはいいので、取り合えず外出中にメールが気になったら画面が見えるようにするということでやってみることにした。メール環境は商売に影響が大きいので、慎重にしないと。

    *

 それで肝心のQMAIL3の使い勝手だが、なかなかよろしい。特に受信がきびきびしていて気持ちがいい。

 また、メールのスクロールがリンクのところでいちいち止まらない一行単位になっており、ページ単位でスクロールさせても前ページの最後の行から表示してくれるので、早読みするときに都合がいい。

※ もちろんリンクは、タップすることでブラウザを起動することができる。

 PocketOutlookではリンクがまったくない本文は完全なページ単位スクロールになっており、一番最後の行がつぎのページには表れないので、「最後の行をきっちりと読み、頭に入れてからつぎのページに移る」という読み方になるのだ。

 また、PocketOutlookでは「<サーバ名>:586」のようなポート番号指定を受け付けないので、最近の迷惑メール対策を施したサーバが送信で使えないケースがある。Gmailを使う設定でわかったが、QMAIL3ではこのあたりもきちんと対応されているのでありがたい。

 機能が豊富で細かな設定が可能になっている分、初心者が使い始めるには少々敷居が高いという評判を聞くが、たしかにそういう面はあるかも知れない。

 また、標準のメールクライアントに不満がなければ、なにも無理して使う必要はない。

 ある程度メールクライアントの設定に自信があり、標準より快適なメール環境を手に入れるために少々の努力を惜しまない人なら、チャレンジしてみる価値のあるソフトだと思う。いやいや、QMAIL3の設定は簡単とは言えないが、「チャレンジ」などというほどのことでもない。

[2007/05/21 20:42:00] 追記

 pop3サーバ名を "localhost" にすると、受信終了時に標準メールクライアントと同様にメッセージボックスが出ることがわかった。

 しかし(どういう関係があるのかは不明だが)、これだとQMAIL3が受信後にサーバに送った削除コマンドがエラーになるようだ。

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
続報希望 (kazutana)
2007-05-22 10:04:33
使用感などお願いします。やっぱ3ペインのメーラーにしたいと思っているので。
返信する
3ペインなら (かの)
2007-05-22 10:27:07
 ライトメール用のクライアントが3ペインです。昨日初めてこいつでメールを出してみたら、受け取った人の端末がけたたましい着信音を鳴らしたそうで(その人も使ったことがなかったので初期設定だったんでしょう)、エラいご迷惑をおかけしてしまって…という話じゃなくて。^^;

 PC用のQMAIL3は3ペインですが、モバイル用はさすがに画面が小さいので無理があると見えて、フォルダツリーを見るときはツリーペインが全画面になっています。まだ全部のメニューをたどったわけではないので、なにか設定があるのかも知れませんけど。

 もちろん、フォルダの下にフォルダ…というふうに自由に作っていくことはできます。
返信する
3ペイン化 (かの)
2007-05-22 15:43:19
あー、わかったわかった。「表示」「コントロールの表示」で必要なものを「表示」にしてやればいいのだわ。

でもまぁ、この画面で3ペインはやはり少し無理がありそうな気がするわねぇ。^^;
返信する
縦が苦しいか (kazutana)
2007-05-23 08:42:02
> この画面で3ペインはやはり少し無理がありそうな気がするわねぇ。^^;

EM・ONEは横は800あるから、ようやく実用的になったと思えるんだけど、縦は480でW-ZERO3と一緒だから、3ペインは辛いかなぁ。
返信する
縦は苦しいですね (かの)
2007-05-23 09:01:45
試しにやってみたけど、やっぱり辛い。^^;

アタシの場合もともとW-ZERO3のメールクライアントは外出時にメールを読むためだから、読んだら消しちゃう。だからフォルダを切ったり振り分けたりはしないんです。だからフォルダはリスト形式に畳んでおいて、ファイル一覧とプレビューに画面を使うというやり方がいいみたい。
返信する

コメントを投稿