MotoGP 第１５戦 日本GPでチャンピオン決定

　茂木で行われたＭｏｔｏＧＰは、雨で混乱を来たした。予選順位は、１位ペドロサ、２位ロッシで、ストーナーは９位と出遅れた。こうなると決勝はどれくらいストーナーが上位に上がれるかが焦点だったが、それが雨によって一変した。

　決勝の分かれ目は、レインタイヤからドライタイヤへ、マシンの乗り換え時期で、先頭を争っていたロッシやストーナーは中々交換しない。残り１０周前後でスリックとレインタイヤの差は１周５秒くらいあり、スリックが有利、下位にはいるものの、スリックに履き替えたカピロッシがロッシやストーナーより有利。

　ついに残り１０周でストーナーはピットへ。ロッシは入らない。これが明暗を分けて、決勝順位は、１位カピロッシ、２位ドピニエ、３位エリアス、ストーナーは６位、ロッシは１０番手以下に沈み、ストーナーの年間チャンピオンが決定した。

　と言うのが今回の結果であるが、残念なのは雨が降って、レースが荒れたこと。完全ドライでバトルを期待したかった。レースのキーがレインタイヤからスリックへの切り替え時期と言うのは、何か水を注された気がする。

　それにしてもストーナーの運の強さ、引きの強さは尋常ではない。前日までドライコンディションで好調だったのはペドロサで、ストーナーはそれ程でもなかったが、決勝当日雨のコンディションでは調子を上げる。またロッシの判断ミスで逆転のチャンスを得た。今年はストーナーの年、来シーズンのロッシやホンダ勢の巻き返しを期待したい。