飛騨さるぼぼ湧水

飛騨の山奥から発信しています。少々目が悪い山猿かな?

近頃思ったこと (その 2 )運命を変える?チャットgtp

2023-04-29 15:27:38 | エッセイの部屋

この「今」をすべて受け入れ感謝せば 心は天国未来も過去も  湧水

前回に続き、この歌の解説を述べます。

が、その前に、ちょっと余談を、

今週は俳句日記をさぼった、と言うよりもいくら考えても何も句が浮かばなかった、明らかにマンネリだ。
それで気分転換に何か新しいものを!と思った。
それが前から気になっていた、最近テレビでも話題の「チャットgtp」だ。
これこそ視覚障碍者に便利なものじゃないか?是非とも挑戦してみよう!
と決断した。
ネットで下調べをすると、「ちゃっとgtp」の登録や使用には無料だと分かり、登録の方法を調べてみて、試してみようと思った。
ところが慣れていない操作なので、その時、メモ代わりに開いていた大事な文書ファイルを誤って消してしまった。
やはり自力では無理だと感じて、知り合いの友人と高山市の福祉メヂアステーションのいつも世話になっている人に電話した。
しかし、福祉のいつもの高齢の担当者が入院中だったので、別のやや若い人が翌日に自宅まで来てくれて、使用できるように手続きをしてくれた。
翌日には近くの友人が来てくれて、不慣れな私に使い方を教えてくれた。
と言う訳で、私も試しにいくつかの質問をしてみて、現在、使い方に慣れたばかりである。
そこで、今回、ブログを書く前に、チャットgtpにこんな質問をしてみた。

「運命は変えられるか?」

それに対して、数秒後に下記の解答が返ってきた。
(もちろん、これ等すべて画面の文字は読み上げをしてくれる)

「運命」とは、ある出来事が事前に定まっているという信念や考え方を指します。このような考え方に従うと、運命は変えることができないとされています。しかし、現代の多くの人々は、自分自身の行動や決断が未来を変える可能性があると信じています。
運命論者は、あらかじめ定められた運命に従って行動することを信じます。しかし、自由意志論者は、人々が自分たちの人生を自分たちで決めることができると主張しています。
現代の科学的見地からは、自分たちの行動や決断が未来を変えることができるという考え方が一般的です。例えば、ある人が健康的な生活を送り、運動を続け、バランスのとれた食事をとることで、将来の健康について大きな影響を与えることができます。同様に、良い教育を受け、努力することで、自分たちの将来に影響を与えることができます。
したがって、運命が変えられるかどうかは、信じる人の個人的な信念によって異なります。しかし、多くの人々が自分たちの行動によって未来を変えることができると考えています。」
以上がチャットgtpの解答だった。
内容はいかにも常識的だが、要は運命は変えられると言う方が多いとは以外だった。
それなら、今回のケースの「筋肉が動かなくなる難病」についてどう応えるか、また質問してみた。
質問
「筋肉が動かなくなる難病 治療方法が見つかるか?」

解答、
「筋肉が動かなくなる難病には、筋ジストロフィーなどの疾患があります。これらの疾患は、筋肉を支えるたんぱく質が不足することによって筋肉が徐々に弱くなり、最終的には動かなくなってしまうという症状が特徴です。
現在、これらの疾患の治療方法としては、症状を緩和するための物理療法や呼吸器の補助装置、栄養補給、そして遺伝子治療などがあります。しかし、現在までに完全な治療法はまだ見つかっていません。
しかし、近年の医学研究は、幹細胞治療や遺伝子治療の可能性に注目しています。幹細胞は、多能性を持っており、成体細胞に分化して再生することができます。そのため、幹細胞を用いた筋肉の再生や、再生医療によって筋肉を復元することが期待されています。
また、遺伝子治療によって、筋肉を支えるたんぱく質の不足を補うことも可能となります。現在、これらの治療法に対する研究が進んでおり、未来には難病の治療法がより発展することが期待されています。
ただし、研究はまだ初期段階であり、治療法が完全に開発されるには時間がかかる可能性があります。しかし、医学の発展は日々進歩しており、現在のところ、研究者たちは難病の治療法を開発するために熱心に努力しています。」
との事だった。
さて、余談はこのくらいにし、話を本題にもどそう。

この「今」をすべて受け入れ感謝せば 心は天国未来も過去も  湧水

さて、歌の後半の・・未来も過去も・・
について述べようと思う。
ちょっと理窟っぽくなるが、
前述のように、天上界では時間は地上のように連続でなくバラバラで未来も過去もすぐに行ったり見たりできると述べた。
スピリチュアル的な解釈にはパラレルワールドと言う考え方がある。
これは平行宇宙とも呼ばれている。
この考え方は、物理学の超微細な素粒子を取り扱う量子力学において、多世界解釈と言われる説で、多くの科学者からも指示されている説である。
スピリチュアルでは、人は人生上で日々瞬間瞬間に、どちらを選ぶかと言う決断をしているが、その決断によって、それぞれ人生が二つの道に別れて二つの平行宇宙になると言う。
この辺の解釈は難しい。例えばこう考えたら理解しやすいと思う。
私達が生きているこの世や世界や宇宙をひとつの小さな泡と考える。
その泡の中で、二者洗濯の決断をするとその度に別の泡が生じて泡がどんどん増えていきオタマジャクシの住むカエルの卵のようになる。
これが平行宇宙やパラレルワールドと言うもので、たくさんの泡の中に自分が別れて存在する。
ある決断をして二つに別れると、新しく生まれた泡と元からの泡とが、隣同志に存在し、それぞれの人生の道を平行的に生きている。
これをタイムラインと言い、それまでのひとつのタイムラインがある決断でふたつのタイムラインに別れ、それぞれが隣同志の泡のように平行的に存在する、と言う事になろうか?
さて、難病になった人がひとつの不幸なタイムラインを生きているとする。
その人が、ある時、いい話を聞いてその瞬間に悟って、今までになかったような大感謝をするようになったとする。
すると、人生上のそれまでのタイムラインが、その瞬間に二つに別れて新しい泡宇宙が生まれる。
そしてその人が以後感謝の道のタイムラインを歩み続けたとする。
そうすればその人は感謝が感謝を呼び幸福な未来となる。
その時、振り返って過去を見た時、不思議な事に幸福なタイムラインを歩いているので、過去も幸福な過去なのである。
つまり、過去の難病は存在しない、
たくさんに分岐した平行宇宙やパラレルワールドにはたくさんの自分が存在するが、「今」が自分本人が存在している世界である。

「えーっ、そう言えばそんな事があったっけ?あれは何かの思い違いだったのよ、ホホホ!」
なーんて事になるのかも?

それが、

・・・・心は天国 未来も過去も

の意味である。

(おしまい)

連載小説「幸福の木」 349話 長屋のお花見?

2023-04-23 21:42:21 | 小説の部屋

ハイハイハイハーイ、おまたせ、飛騨の小路 小湧水でーす、暑かったり寒かったりの四月です、もう田植えの準備も始まっています、メジャーの大谷や将棋の藤井君達も活躍中で、はい、ウチの先生も何とか書き続いてまして原稿が届きましたので、はい、早速小説に参ります、はい、では開幕、開幕!

349 長屋のお花見?

「あっ、こんにちわ、はい、私達はお昼ご飯はママさんの家で終わったんですけど、お花見に参加させてもらおうと思って・・」
と侍女は生ビールを注いでいる言い訳を言い始めた。
「すぐにママさんも来ますよ」
案の定、慌てて駆けつけてくるママさんの姿が見えた。
「はーい、ちょっと、私のビールもジョッキーに入れておいてねー!」
ママさんが大声を出すと、テーブルの上で串を焼いていた餅屋の兄ちゃんが、心配そうに生ビールのタンクを覗いた。
「いやいや、大丈夫かな?今日は予想外に生ビールが出たぞ、あれーっ!大変だ、もう少ししか残っていないぞ」
と慌てた。
「それじゃー、はーい皆さーん、お知らせでーす、これから生ビールは初めてのお客さんを優先しますので、お代わりの方は少しお待ち願いまーす」
大声で呼びかけた。
すると、その声に刺激されたためか、
「おーい、ワシ達もビールは初めてじゃ、まだ飲んでいないんじゃ、すぐに行くから待ってくれー!」
と村長と大家さんの声が聞こえた。
それを聞いた母親達も、
「ああ私も少し飲みたくなったわ、まだ生ビールって有るんでしょ?」
「すぐ行くから、ちょっと待っててね」
等々、オニギリを片手に大声を上げた。
あっと言う間に、ナマビールのタンクの前には大家さんや村長や母親達が並んだ。
その隣では、ジョッキーを片手の運ちゃんや太郎や長老達が串焼きを目当てに集まって話しているので、まるでお祭りの露店のように賑やかだった。
とうとうビールのジョッキーが無くなったので、薄い木のコップに変わっていた。
それは木製の大コップで、薄紙のような木の表面を漆とセルロースナノファイー混合液が塗られていて軽くて丈夫だった。
大家さんや村長達は、焼かれている五平餅や串を横目でチラチラ焼き加減を見ながら談笑していた。
そこへ、周りの人達を押しのけるように、二、三人の長屋の店子の男達が現れた。
「ナーんだ、大家さんじゃないか?いったいどう言う事だい?あのさ、こんな花見をするのなら俺達にも声をかけてくれなきゃ!
これじゃ俺達だけがのけ者じゃないか、いったいどう言う訳だい?俺達も立派なこの長屋の住民だ、こんなんじゃ長屋の仲間意識も無くなってしまうぞ、これから誰も大家の言う事なんか聞かなくなるぞ、いいのかい?」
男性達はすごい鼻息で大家に迫った。
「いやいや、待って待って!そう言う訳じゃなかったんだ、これには事情があるんだよ、成行きでこうなってしまったんで、私が呼びかけて始めたものじゃないんだ、こんなに大事になってしまったんで、皆に呼びかける事を忘れてしまっていたんだ、すまん、すまん」
と大家さんは素直に非を認め謝った。
「へっ、そうかい、そうなら仕方ないな、いやー、実は俺達も、忘れているんじゃないかな!と思ってよ、ほらっ、酒と茶碗を持って、花見に参加しようと思って来たんだよ。
ほらっ、どうぞ、この酒を皆で飲んでくれ!」
と大家に一升瓶を手渡した。
他の男性はウイスキーのボトルを手渡した。
「その代わり、俺達はこっちのナマビールと串焼きをご馳走になるからな」
と言って、遠慮なしにナマビールの大コップと焼き上がったばかりの手羽や串焼きを手に取った。
そして、座っている母親達の横へ行って、
「いやいや、これは思いがけない美味しそうな酒のサカナをいただいた、ちょっと、ごめんなさいよ、ちょっくら座らせてもらうよ」
と空いた茣蓙に腰を降ろした。
そして、酒宴を始めようとしたが、狭くて窮屈だった。
おまけに隣りの母親や子供達の声がうるさかった。
「おお、これじゃちょっとまずいな、別の場所を作ろうぜ、おい、ちょっと手伝ってくれ!」
と言うと、男達はビールと串をそこに置いて、長屋の一番近い部屋に入って行った。
しばらくすると、それぞれが重い畳を一枚づつ担いで部屋から出てきた。
「さあ、どこがいいかな、そうだ!さくらの近くがいいや」
と怒鳴りながら、畳を地面に降ろした。
三人が降ろした畳を並べると、さくらの木の反対側に三畳間ができた。
「さあ、ここで思いっ切り酒宴ができるぞ」
とビールと串を取りにもどった。
すると、遠くで見ていた店子達も、どんどん集まってきた。
座る場所が足りなくなると、さらに畳を運んで追加した。
太郎や運ちゃんやタタロや長老達もそれを見て、同じように部屋の畳を運んで自分達のグループの座る場所を作った。
ママさんや木花咲姫達はハナやハナナ達と一緒に、母親や子供達が座っていた茣蓙の隣りに座った。
大家や村長達は、少し離れて、車夫が運んできた畳に座った。
こうして、広場の造花の三本のさくらを囲んで全員が集まって長屋全体が花見舞台となった。
ハナとハナナ、子供達や太郎や長老達は美味しい食べ物や飲み物に夢中だった。
しかし、村長がコップの酒を少しづつ口にしながら、ボソッとつぶやいた。
「これで確かに花見気分は出るが、やはり本物のさくらには敵わないのう」
大家も車夫も黙っていたが、やはり同じように感じていた。
しかし、ほろ酔い気分の太郎達や男達は上機嫌だった。
さくらが造花であろうが本物だろうが、そんな事はどうでも良かった。
後から来た江戸っ子口調の長屋の男達も、酔いが回ってきたのか話声が大きくなってきた。
「えーっ、何だって?ほんとかい?客の中に木花咲姫がいるって言うのかい?」
「まさか?いい加減な事を言うな、木花咲姫って言ったら富士山に住む女神様だろ?、それがここにいるって言うのか?べらんぼうめ」
「そうだ、それに木花咲姫って言ったら、名前の通り木の花を咲かせる女神様なんだろ?」
「えーっ、もし、そんな尊い女神様がいるなら、あの冬枯れのさくらの樹木だって咲かせる事ができるんだろ?」
「ああ、そんな事はちょろいもんだ、あのヤボったい黒い樹木もぱっと花いっぱい咲かせるさ」
と長屋の向こうの舗装道路の間に立っている樹木の列を指さしていた。
それは春に観光客を喜ばせる八重さくらの並木だった。
その話し声が聞こえてくるので、皆も、ついその黒っぽい樹木に目を向けた。
「そりゃ、何ったって、木花咲姫様だぜ、ほらっ、あの爺さんだってできるんだからな」
「えっ、あの爺さん?ああ、花咲か爺さんの話しかい?」
「そうだ、人間の爺さんでもできるんだから、女神様にできないはずはない、しかも木花咲姫様だぞ、できなきゃ名前が廃るわい、木の花の大元締めだ・・・もっとも本当の女神様だったならの話だがな?はっはっはー」
「そうだ!それなら、その女神様にあのさくらの花を咲かせてもらおうぜ?それで本物かどうかもはっきりするからな」
「いやいや、これはなかなか面白い話になったぞ、いいぞ、いいぞ、面白い」
男達の声を、ハナやハナナ達が、冷や冷やしながら聞いていた。
そして恐々として木花咲姫の方を見た。
案の定、隣の侍女は怒りの真っ赤な顔で男達をにらんでいた。
「・・・」
皆は侍女が、きっと何か言い返すだろうと、固唾を飲んで成行きを見守った。
「・・皆さんがさくらの花を見たいのなら、咲かせましょう」
小さな声だったが、はっきりその声が聞こえてきた。
それは侍女の声でなく、木花咲姫自身の声だった。
「えーっ?」
ハナやハナナ達も驚いて互いに顔を見合わせた。
「えーっ、さくらの花を咲かすって?あの黒い並木に?」
「まさか、どうやって?」

(つづく)

近頃思ったこと (その 1 )

2023-04-20 15:10:42 | エッセイの部屋

最近、こんな歌を詠んだ。

この「今」をすべて受け入れ感謝せば 心は天国未来も過去も  湧水

人生や生活の上の事で、「これはいい事を学んだ、忘れないでいつも思い出そう!」と思う事がある。
そんな時に、短歌にして憶えておくと、思い出しやすい。
そんな風に考えて詠んだ短歌のひとつです。
現在、私の周辺でも逆境と言うか、大きな困難に見舞われている友人がいる。
筋肉が動かなくなる不治の難病が見つかった女性の友人が近くにいる。
その人は家族や友人にも恵まれている環境なので少し安心しているが、本人や家族の気持ちや立場を少しでも想像してみると、全く大変な事だと思う。
そんな中で、どうしたらよいか?と私なりにいろいろ考えたり探ってみたりして、ようやく辿り着いたひとつの考え方をまとめたのが、上記の短歌だ。

歌の意味は、読んだ文字のままである。
が、前述のように、わたくし的には最近学んだ情報がすべて凝縮されていて、これからの私自身の座右の銘にもしようと思っている歌である。
なので、蛇足になるとは思うが、ちょっと解説させてもらおうと思った。

この「今」をすべて受け入れ・・・

この「今」とは、もちろん言うまでもなく、過去や今や未来と言う時間軸の中の「今」である。
地上の三次元世界では昔から、時間は過去から未来へと連続的に流れると言う(ニュートン力学的な)考え方がある。
これは仏教の因果律やカルマに関する考え方と同じだ。
それに対して、最近のスピリチュアル系の解釈では少し異なる。
驚く事に、目に見えない天上界では、時間は連続的でなく、バラバラだと言うのである。つまり、時間も空間もバラバラで、過去も未来もすぐに行ったり見たりでき、また空間も瞬時に移動できると言われる。
それは地上は物質で成り立ち、天上界は想念や波動で成り立っているからだ。
さて本題にもどって、人が不幸のどん底にいると思っている時に、どうやって切り抜けるかである。
それには、まず、「今」の現状をありのまますべて受け入れる事から始まる。
病気や災害や不幸に見舞われた時、誰でも最初は「嘘だ、これは夢だ、明日目が醒めれば元の生活にもどる!」
と、現状を受け入れる事ができず「否定」から始まる。
次に「怒り」が来る。
馬鹿な!チクショウ!あの時にあの人に言われたから!あの時に彼のせいでしなかったからだ!とか、他人や自分に対する怒りが沸いてくる。
そして今度は心の中で「取り引き」を始める。
もう絶対に○○しないから!もし治ったらお礼にこうするから!等々。
しかし、現実は思っているようにはうまく行かないのでだんだん「鬱状態」になる。
そうして最後には、何もかもあがく事をあきらめて、現状を「受け入れ」をする事になる。
執着の少ない人は早く受け入れに達するが、我が強い執着の強い人は受け入れに行着くまでに日時がかかる。

この「今」をすべて受け入れ・・

は、以上のような意味である。
次が
「・・感謝せば・・」
になるが、

しかし、病気や不幸の現状を受け入れる事だけでも大変なのに、感謝せよ!なんて不可能じゃないか?
と誰しも思う。
そう言っても、実際に他に切り抜ける別の道が見つからないとすれば、
この感謝すると言う事も受け入れねばならない。
確かに、癌や不治の病などの難病にかかっている時に感謝しろ!と言われても無理だと思いがちであるが、実際にはそんな事はない。
実際、以前に、ある癌患者の出した本のタイトルに驚いた事がある。
それは「私は癌に感謝している!」とか、「神様からの贈り物!」と言うような本だった。

感謝は何時でも何処でもできるのだ。
特に「今」と言う時に集中すれば、さらに簡単に感謝ができる。
難病でも貧乏のドン底でも、過去の済んだ事を後悔したり、これから先の未来の事を心配したりせずに過去も未来も考えず、「今」の目の前の事に集中すれば感謝ができる。
今、ベッドに寝ていれば、ベッドに感謝ができる。もし、
山や川で病気だったらベッドのように寝られない。
今、空気が吸えて、水や食べ物が食べられ、排泄もでき、冷房暖房があれば、感謝する事でいっぱいである。
このようにして探せば日常の中に感謝のタネがいくらでも見つける事ができる。
感謝は感謝を呼び不平は不平を呼ぶ!と言われるように、感謝すれば心に幸せ感が湧く。
心の中に感謝が多ければ、不幸を感じる時間が少なくなる。

これが・・心は天国・・
である。

(つづく)

穀雨の飛騨 高山祭終わる!

2023-04-19 12:08:30 | 俳句日記の部屋

一日は 穀雨が参る 高山祭  湧水

春晴れの 二日続かぬ 高山祭  湧水

春塵を 清めし雨や 花も散り  湧水

祭終え 濡れし旗々 地に花びら  湧水

さくら散り 思い出集め 小さな実  湧水

満開の 景は小さな 実に残し  湧水

春春と 幾度呼びて 来し春かな  湧水

のどかなる 春もみじかし はや夏陽  湧水

 根を張りて 一気に緑 春の草  湧水

家祭り 終えれば一夜で 夏気配  湧水

川柳

からかわねば 声ものどけき 村うぐいす  今年は散歩爺も口笛が無い?

うぐいすの からかい鳴きし 散歩爺  いつもの爺さん、今年はどうしたの?

うぐいすよ ワシは覚ったんじゃ! わかるかな?  ‥そんな事、分かるもんかい!


連載小説「幸福の木」 348話 お花見サービス?

2023-04-15 14:37:46 | 小説の部屋

ハイハイハイハーイ、おまたせ、飛騨の小路 小湧水でーす、昨日今日は高山祭です、今日はあいにくの雨ですが、昨日は晴れてさくらも満開で良かったと思います。はい、観光ももどってきてホッとした事でしょう?はい、先生の原稿も届きましたので、早速、小説に参ります、はい、では開幕開幕ー!

348 お花見サービス?

「おーい、俺達の刺身はまだかい?それにビールのお供も?」
歌のうまい運転手さんがボテフリの兄ちゃんを急かせた。
「はいはい、今やってます、ちょっと待ってください、何せ順番ですからね、それに野菜は、そこから好きな物を持っていってください、勘定はすべてオケラ長屋でいいんですね?」
ボテフリ兄ちゃんの言葉に大家が驚いた。
「えーっ、何だって?すべてオケラ長屋だって?」
「はい、そうですよ、でも大家さん、ちゃんと明細書も付けておきますので、後で大家さんの方から皆さん方に請求してもらえばいいんですよ、いつもの事ですよ。
はい、そのお礼に大家さんの刺身には特上品を選んでおきましたから」
その言葉に太郎や長老達が食いついた。
「おーっ、何だ何だ?聞き捨てならん事を聞いたぞ、大家さんだけ特別扱いなんてずるいぞ、俺達にもオマケしてくれよな」
太郎が文句をつけた。
「はいはい、いくらでもオマケしますよ、はい、何がお入用ですか?」
すると長老が答えた。
「あの、魚売りの兄ちゃんよ、あのさ、大勢で外で皆が一緒になって食べられる物って何かないのかい?例えばハイキングのオニギリや弁当みたいな物が?」
すると、修験者も付け加えた。
「そうじゃ、ワシ等のグループは男ばかりで誰も料理などしたくない者ばかりじゃ。
それにのう、もうバーベキューやあの岩盤焼きにはもう飽きたと言っている、もっと他に何か珍しいそうなすぐに食べられる物はないかい?」
「えー・・困ったな」
ボテフリのお兄ちゃんは、少し手を止めて考えながら、
「それなら、この江戸村には餅つき屋さんがいるけど・」
と言い出した。
「えっ、餅つき屋?」
「はい、そうです、それは米や竈や臼を運んできて長屋の家の前で餅をついてくれる江戸時代の商売です。でも餅ではなあ・・
ああー、そうだ!彼等なら、頼めば難しい事や面倒な事も、たいていの事はやってくれますよ、今風に言えば「便利屋さん」ですからね、ちょっと電話で聞いてみましょうか?」
とボテフリの兄ちゃんがすぐに電話した。
しばらく電話でウンウンとうなづいていたが、
「あの、とっておきのいいコースがありました、花見コースだそうです。ここの広場で花見をして、その花の下で飲み食いができるコースだそうです、最近始めたばかりで、今、一番人気があるコースだそうですよ、注文してみますか?一度試してみたらいかがですか?」
そのボテフリの兄ちゃんの話に太郎や長老達が目を輝かせて飛びついた。
「花見とはいいな!」「面白そう!」「楽しみじゃ!」「是非ともやってみたい!」
皆の笑顔の合槌を見て、ボテフリの兄ちゃんがすぐにokの返事をした。
すると、突然、ハナとハナナが声を上げた。
「えっ、花見コースってどんな事をするの?」
「えーっ、ここで花見をするの?桜の木なんて一本も無いし、幼稚園のままごとじゃあるまいし!」
少し前に、アイスクリームを片手にもどってきたグー太から話しを聞いたハナとハナナ達、二人はすぐに野次馬根性が働いて、いつの間にか井戸の傍に来ていた。
さて、ボテフリの兄ちゃんの商売も片付き、立ち去って井戸の周りに何も無くなった頃、
「ピィーっ!まいど、餅屋の出張花見サービスでーす、おまたせいたしました」
と大声で叫びながら、二人の男性が素早く第八車を長屋の広場に乗り入れた。
その第八車には引っ越しのようなたくさんの荷物が載せられていて、シートで覆われていた。
「あのー、この辺りで良かったですか?」
と言って、二人は前後から押して第八車を井戸の近くに止めた。
そして太郎やハナや長老達が好奇心の目で見守る中、二人はテキパキとロープやシートを外し花見の準備を始めた。
まず、二台の横倒しになっていた三、四メートルほどの長い物のひとつを二人がかりで地面に降ろした。
片方の端には大きな鉢のような容器があった。
もう一方の端から全体を包んでいる袋を引き抜くと、中からピンク色の花が出てきた。
「あっ、さくらだ、さくらの花だわ、いっぱい付いているわ!」
「満開よ、でも造花だわ、・・・でも、そっくり!」
ハナとハナナが、思わず声を上げた。
「あの、井戸の水をもらいます」
二人はそのさくらの大鉢を起こして、井戸から汲んだ水を大鉢の中に入れた。
「何じゃ?風でひっくり返らんように水を入れて重石代わりかい?」
長老達の話をよそに、餅屋の二人は次々に造花の大鉢を荷台から降ろして横に並べて水で満たした。
「あっ、見て見て!不思議、枝が、枝が起きていくわ!」
ハナとハナナがびっくりして目を大きくした。
不思議な事に、閉じていた大きなビーチパラソルの傘の骨が開くように、枝が徐々に起き上がって開いていった。
そう、水を入れた順番に、さくらの木の枝が開いていった。
「何じゃ、この造花は生きているのか?」
「造花が生きているなんて、変じゃろ?」
驚いた長老と修験者はさくらの木に近寄った。
「ハハハハ、まるで生きているみたいですね、これは最近、私達が作ったものです、鉢の中に電池と小さなポンプがあって、水を入れるとスイッチが入って細いビニール管の中へ水を送り込むのです。
それで水圧で管が膨らむと枝が開くようになっているんですよ、うまい方法でしょ?」
餅屋の二人は準備作業をしながら、得意そうに説明してくれた。
「なーるほど、そう言う事かい、なかなかのアイデアじゃのう」
長老達は感心し、次々と開くさくらの木を見ていた。
餅つき兄ちゃんの二人はさくらの木の下にムシロを並べ茣蓙を敷いた。
「わーっ、立派な花見席ができたわ」
太郎や長老よりもハナ達が喜んだ。
餅つき兄ちゃんの二人は荷台から細長いカウンターのようなテーブルを降ろし、花見席の前に置いた。
そして、その左端から串焼き機、生ビールタンクとジョッキー、ガラス製冷蔵ケース、まな板と包丁を置いた。
皆の前に順番に並んでいく品々に、ハナや太郎や長老達の好奇心がかき立てられた。
串焼き機は後ろの荷台のガスボンベに繋がれ、冷蔵ケースは蓄電池に繋がれた。
「えーっ、いらっしゃい、いらっさい!ミタラシダンゴ、手羽焼き、味噌でんがく、五平餅でーす、すぐに焼けますので、いましばらくお待ちください、ナマビールはどうぞご自由にジョッキーに入れてください、はーい、いらっしゃい、いらっしゃい!」
左端の1人が両手を打ち鳴らして威勢よく皆に呼びかけた。
少し遅れて右端の1人が、寿司飯の桶を並べて、
「へえーいっ、まいど、餅寿司屋でございます、今回は出張にぎり寿司のサービスです、さあ、どうぞ、これから握りますので、お好きなニギリをお取るください、へーい、まいど!」
と大声を出して、冷蔵ケースからマグロの塊りを出して、包丁で薄く切り、握り寿司を握り出した。
見る見るうちに、分厚いマグロの握りが、大皿の上に並び出した。
「へえーっ、こりゃすごい、本物だー」
太郎や長老達は大喜びだった。
早速、バスの運ちゃんも嬉しそうに大きなジョッキーに生ビールをいっぱい入れ、泡事美味しそうに飲み始めた。
「ちょっと待って、運転手さん、皆で乾杯しようよ!」
太郎に言われ、長老達が慌ててジョッキに生ビールを入れた。
「さあ、乾杯ー乾杯ー!」
太郎や長老達は、立ったまま生ビールを片手に飲み、もう一方の手で大皿の握り寿司や焼き上がったばかりの手羽焼きやミタラシダンゴや味噌デンガクを口に運んだ。
「いやーっ、美味い美味い!ビールがさらに美味しくなる」
バスの運ちゃんや太郎や長老達はビールのお替りを始めた。
それを目の当たりに見ていたハナ達は、黙っていなかった。
「ちょっと太郎兄ちゃん達、そんなの駄目よ、自分達ばかり飲んで!ほらっ、タタロさんやゴクウ達が、何も食べないで見ているだけじゃないの。あのさ、飲み物や食べ物はさくらの下に運んで皆で一緒になって食べるものよ」
ハナが怒ると、ハナナも続けた。
「そのために、あんな広い茣蓙を敷いてもらったんじゃない?ほらっ、誰も座っていないじゃないの?」
すると、ちょうどその時、母親と子供達がやってきた。
「まあ、見て見て!花見の特等席が空いているわ、もしかして私達のために空けてくれたんじゃない?」
「きっと、そうよ、ほらっ、男の人達が、立ったままビールや食べ物を食べているわ、それじゃ、私達は遠慮なしに、ここに座わりましょう!そして、運んできたオニギリや料理を食べましょうよ」
と言って、靴を脱いで茣蓙の上に座ってしまった。
「そうね、あそこで串焼きや握り寿司も握っているから、欲しい人は注文すればいいんじゃないの?」
母親のひとりが言ってると、水族館のお姉ちゃんが遅れてお茶を持ってきた。
「あっ、生ビールだわ、久々に飲みたいわ!・・そう、私は二十歳以上だから、もちろん歳は大丈夫だからいただくわ、いつもは勤務中だから飲めないのよ、今日はついているわ、ああ、ラッキー!」
と生ビールのタンクの前に並んだ。
そこには、既に木花咲姫の侍女もいて、二個のジョッキーに生ビールを入れていた。
「あらっ、こんにちは、皆さん方もいらっしゃたんですか?」
水族館の彼女があいさつをすると、侍女は、
「あっ、こんにちわ、はい、私達はお昼ご飯はママさんの家で終わったんですけど、お花見にが面白そうなので参加させてもらおうと思って広場へ出てき