氷上に 真央ちゃん飛んで 春一番 湧水
バンクーバにようやく浅田真央ちゃんのお出ましとなった。
なにせ未だ金メダルが一個も取れていない日本では、前回の荒川静か香さんのように最後に有終の美を飾ってほしいと、おばさん達や婆ちゃん達がテレビにかじりついている。
あっ、一番はキムヨナさんだったっけ?すると冒頭の句は、春一番じゃなくて、春二番かな?まあ、あさってもあることだから、春一番でいくことにしよう。
昨日か一昨日だったか、福井県で春一番が吹いたと言うニュースを聞いた。
とたんに昨日今日と全く春になってしまった。北風に取って代わって暖かい南風、こち吹かばではないが、嬉しさでいっぱいになった。
張り詰めし わが身ほぐして 春風かな 湧水
地鶏小屋 ひっくり返して 春一番 湧水
放し飼いの休耕田のど真ん中の鳥小屋。
寒い北風に備えて板壁などあるが、南側は暖かい陽射しを取り込まんと大きく開いている。その鶏小屋が強い南風でひっくり返った。
コーココケッツココーともう鶏達は大騒ぎ。さぞびっくりしたことであろう。餌をくれる人間様が気づいて小屋を元へもどしてくれるまで、コケコッコーと訴え続ける。それはたぶん人もそんな目に会えば同じことをするかもしれない。よく災害に会ったお婆さんのインタビューなどでそんな光景を目にする。
現在は二十四節気の大寒、立春、雨水、啓蟄、の雨水と啓蟄の間にある。雨水とは文字道理雪が雨になる頃で、啓蟄とは冬眠していた虫達が出て来る頃と言う意味だそうだ。
ゾロゾロと 老い等バス乗る 啓蟄かな 湧水
老いの談 バスに花咲く 飛騨に春 湧水
いや、驚いた!暖かくなったら急にお年寄りの人たちが大挙して路線バスに乗り込んで来るようになった。皆暖かいためかニコニコ顔である。啓蟄とは土中の虫のことばかりではなさそうだ。
それともうひとつ。
キムヨナちゃん転べ!なんてはしたないことを思うのはやめましょう、前回のワールドカップで日本が韓国を「共に決勝リーグへ進もう」と応援している光景を見て、「いや日本を見直した」と感動した韓国青年が多くいたとのこと。ライバルがいてこそ、互いに伸びるらしいから、正々堂々フェア精神で!