ハイハイハイハーイおまたせ、飛騨の小路 小湧水でーす、いやいや急に寒くなりました。ウチの先生の古民家の中は朝は4度です、もちろん外は霜や氷でしょう?(確かめんかい!)
そうそう、急にオミクロンとか、やはりワクチンや金や強権でコロナを塞ごうとしても無理なようです。強権が目立つ中国のオリンピックも無理かも知れません。
はい、良い話題ですが、ウチの先生のパソコンの音声ソフトも数ねんぶりに最新に代わりました。
また先週は無事に人間ドッグにも行けましてヤレヤレだそうです。
はい、てな訳で、遅れながらも原稿が届きましたので、早速、小雪いや小説に参りたいと思います、はい、では、開幕、開幕!
287 輪廻転生と魂のゴール?
皆の前に立つ木花咲姫は、いつも優しい笑顔だった。
「はい、それでは魂が向上すると、どんないい事があるのでしょうかと言う質問でしたが、さあ、どのように説明いたしましょうかね?
長老さんや修験者さん達のように、いろいろなよい事がたくさんあるんじゃ!と言っても、それは、甘い柿を食べた事が無い人に、美味しいと説明するようなものですね?
本人が食べる前から俺は嫌いだ!とか食べる気など全然しない!等と言われたら、美味しさを分かってもらう事は難しいでしょうね。
まして好きになってください!とか、楽しんでください!等はもっと難しくなるでしょう。
なぜなら、前にもお話しいたしましたように、あなた方地上に生まれた人達1人1人には、何事にもどちらを選ぶかと言う選択の自由が与えられているからです。
生まれる前の天国にいた頃の神様に関する知識や霊界の知識などの記憶が消されていなければ、すぐに一瞬の迷いもなく善い選択をなさるでしょうが、地上には悪の誘惑がたくさん存在し、神様や天国から引き離そうとしてます。
なので、魂の向上なんてちっとも善い事はない、堕落した方がもっと面白いぞ!と言う闇の勢力の影響を受けるのです。
あなた方に魂の向上と言うお話をするためには、人間の生まれ変わりと言う「輪廻転生」についてもお話ししなければなりません。
益々混乱するかも知れませんが、できるだけ簡単にお話しいたしましょう」
木花咲姫は、改めて皆に向き直った。
太郎を始め、皆も同じように、きちんとして背筋を立てる事になった。
「それでは始めましょう。まず、あなた方は地上に生まれたと言う事は、天国から寄宿舎付きの遠くの学校へ送り込まれた子供達のようなものです。
もちろん、魂の学びと成長をするためにです。
初めは小学一年生です。
そこで一定の期間学んで成長して進級試験に合格すれば二年生に進めます。
はい、そうです、一年生ですから、学びの内容も成長の程度も優しくて、それほど難しくありません。
この一学年の期間と言うものは、あなた方は一年間程度と思うでしょうが、違います、もっともっと長いのです、そう、一生なのです」
この説明に皆は驚いた。
「えっ、一生ですって?そんなに長かったら・・??」
思わずハナや太郎達のつぶやきの声が大きくなった。
「そうです、あなた方が赤ん坊として生まれ成長して、大人になって老いて死ぬ、これが魂の学校の一学年なのです。
つまり、地上での一生が、魂の一学年の期間なのです。
なので、あなた方が地上に生まれ、予定通り学び成長して人生を終えて天国へ帰れば、進級試験にも合格して、次回には二年生になれます。
次回とは、再び地上に生まれる次の人生の事です。
このようにして、あなた方人間は、今までに地上に生まれて死ぬと言う事を何回も繰り返して来たのです。
そして、魂の学校の小学校から中学校さらに高校、そして大学へと進級を続けているのです。
しかし、何回目の時でも、地上に生まれる時には、必ずそれまでの人生上の記憶はすべて消されます。
なので、あなた方は毎回頭脳は白紙状態の赤ん坊として生まれるのです。
先ほどは、魂の小学校は、人生上の学びも優しいと申しました。
例えば、平和で幸福な家庭の、優しい母と父を選んで、その子供として生まれてきます。
そうした環境には人生上の大きな困難もなく、父母兄弟とも仲良く一生を幸せに過ごせると言う、最も優しいコースなのです。
しかし、学年が上になりますと、学ぶべき課題も増え、学びの内容もだんだん厳しく難しくなります。
しかし、心配する事はありません。
その人生上の課題や困難は、あなた方が越えられないほどは高くないからです。
そうです、自分から投げ出さない限り、必ず越えられるのです。
と言うのは、前もってあなた自身が、そのように設定したからです。
例えば地上の一学年を終えて、天国にもどってきた時に、あなた方はそれまでの過ごしてきた一生を反省し復習します。
そして、次回の学びの課題や内容の計画を立てます。
実は、この作業はあなた1人で行うのではありません。
あなたを手助けしてくださる方々が一緒に加わるのです」
と言って、木花咲姫が皆の顔を見渡した。
すると、長老達がうなづいた。
「そりゃ、そうじゃろう、天国には神様も亡くなった父母や先祖方もたくさんいるからのう」
長老に続いて修験者も言い出した。
「しかしじゃ、あまりにも多過ぎてうるさいくらいじゃないかな?」
ハナや太郎達は顔を見合わせた。
「でも安心したわ、手助けしてくれる人がいるなんて」
ハナとハナナがうなづき合った。
皆の様子を見ながら木花咲姫が話を続けた。
「はい、そうなのです、あなた方は自分はこの世でたった1人で自由に生きていると思われるかも知れませんが、実は傍にいる何人かの方々によって支えられているのです。
少し前に、霊線でつながった幽魂、ハイヤーセルフについてお話しいたしました。
その方とは別に、あなた方の周りには守護しておられる方々がいらっしゃるのです。
よく守護霊とか、指導霊とか呼ばれている方々の事です。
もちろん、あなた方の目には見えませんので、言われなければ気づきません。
守護霊には、あなたのご先祖さんの中の高級な方がなっております。
また指導霊には、あなたのその時の立場や環境に応じて相応しい力ある方が、なさいます。
こうした方々と共に、あなた方は、天国で次回の地上での学びの目標と内容を決めて、また新たに地上に赤ちゃんとして生まれて来るのです。
もちろん、記憶は消されますが、あなた方が自力で越えられると納得して設定した人生上の課題ですので、あきらめなければ必ず越えられるのです。
しかし、中には途中で投げ出してあきらめてしまう事もあります。
その時には人生を終えて天国に帰ってきても進級試験は不合格となりますので、次回の人生では落第生として同じ課題に挑戦する事になります。
このように地上には、魂の学校の小学生から大学生までのの様々な方達が大勢生まれてきています。
ですから、中には見かけは年少でも魂は大学生と言う方もいらっしゃいます。
また逆に、見かけは高齢でも魂は小学生と言う方もいらっしゃるのです」
これを聞いて太郎達が沸き立った。
「えーっ、ハッハッハー、そう言う事だったのか?なるほど、それでだ!・・納得、納得」
と太郎が大きく振り向いて爺達を見て笑ったので、ついタタロやハナ達もつられて笑った。
長老達は、面食らったように苦笑いした。
「いやいや、まいった、まいった!なにかワシ等の年寄りの立場も危うくなってきたな」
すると修験者が話題を変えるように言った。
「ああ、そうじゃ、そう言えばゴクウじゃ、ゴクウは若い猿じゃけど、魂の学校では間違いなく大学生じゃな、実に落ち着いていて、言う事も賢いからな」
すると、皆がゴクウの方を見て、そう言えばそうだ!としげしげと見つめた。
話題反らしに成功した修験者がこっそりほくそ笑んだ。
一方ゴクウが皆の注目を押し返すように口を開いた。
「あのー、先ほど学年の進級試験に落第すると、また同じ学年を繰り返すと言うお話しでしたが、学年が下がると言う事はあるのでしょうか?
それに次の課題を設定すると言う話でしたが、課題とは例えばどんな内容ですか?」
皆は、爺達でもできないような質問の内容に少し驚いた。
「あらあらあら、お猿さんもわたくしの話を真剣に聞いていてくださっていたのですね、大変良い質問だと思います。
まず学年が下がる事はありますか?と言う質問でしたが、はい、あります、大きく下がる事もあります。
学年は、霊界における魂の階級のようなものです。
魂の階級とは、あなた方の魂が、つまり幽魂、ハイヤーセルフが住む世界の事です。
霊界では階級がたくさんの層に分かれていて、上の方が天国で、下の方が地獄です。
上へ行くほど光や愛が強く波動も細かく軽いのです。
また下へ行くほど光や愛が減り闇となり、波動も荒く重いのです。
層と言っても、別に区切られている訳ではありません。
ちょうど山を登る時のように、上がるにつれて光や愛がグラデーション的に増えて行くのです。
最も上の方には主神や高級な神様方がいらっしゃいます。
逆に、下の方には邪神や悪魔達がいます。
魂の向上とは、こうした霊層界での自分の魂の居場所を高めることなのです。
そうです、一歩でも少しでも、上にいらっしゃる神様方に近づく事なのです。
そのそのためには、いつも周りの人々の幸せを願い、愛を注ぎ、日々神様を敬い感謝する。
と言うような生活を送れば、光が増し愛が深く大きくなり魂が向上するのです。
しかし、逆に悪人の考えに染まって強盗や殺人などの人々を苦しめる悪行を行うようになると、自身の光も愛も減ります。
そして、霊層界の居場所も下がり地獄に近くなります。
地上での人生を終えて再び天国に帰ってきた時に、魂が堕落して下に落ち