脱原発か、ミックスか? それが問題だ! たまる核糞尿?
福島の原発災害をきっかけに、世界的に「脱原発」自然エネルギーへの転換が叫ばれるようになった。
ところが、フランスの大統領は、もっと安全な次世代の原発を開発すると公言した。
オバマ大統領のアメリカやロシアの原子炉輸出国はもちろん、これから電力を必要とする中国やインド等も、今更動き出した巨船のカジなど切れないと、原発の増産を進めるようだ。
一方、イタリア、ドイツ、スイス等では、脱原発にカジを切った。
日本では、現在、賛否両論で割れている。
、一般市民は「脱原発」、政治家、産業界は「継続」である。
「継続」」派の人の意見に、「現在利用しているジェット機だって、百%安全とは言えない。同じようにリスクを承知で利用すればいいんだ!」とあるが、ジェット機と原発とは、あらゆる観点でスケールが違う。
原発は、ジェット機に例えるならば、翼が数十kmと言う大きさで、乗客も百万人近くなる。墜落したりすれば、一つの地方や県を完全に破壊してしまう。
さらに、ジェット機は、離陸しても、危険を感じれば、数十分で引き返して着陸でき、元の安全な状態にもどることができるが、「原発」機は、一度離陸すると、何十年以上着陸できず飛び続けなければならない。いくら発電を中止しても、着陸できず、いつまでも低空飛行を続けなければならないようなものだ。
このようにジェット機と原発機は、人の生命や国土と言うリスクにおいても、スケールが比べものにならないくらい違うのである。
元々、とほうも無い時間をかけて、この地球を造って来たのが原子核である。そのエネルギーを取り出して利用する「原発」は、原子核分裂によって不安定な放射性廃棄物を大量に造りだす。
それらは、半減期に見られるように、その時間的スケールは、短くても数十年、長ければ数百年単位である。
今回のように、一度汚染された場合、健康のことを考えれば、その場所を離れて少なくとも数十年待たなければ再び元の場所にもどることはできない。見えない感じないと言って、寝ても醒めても放射能を浴び続けることは危険である。
と言うのは、長年放射能を受け続けるとどうなるかについては、アメリかのカールモーガン博士やマンクーゾ報告書等、厳しい狷介を示した人達の説が押しやられ、安全だ、心配ないと言う人達の声が大きいからである。(モーガン博士は、内部被曝を考えると原発は運転できない、と言い、マンクーゾ報告書では、外部被曝は、作業者でも年間1mシーベルト以下と言う)
さらに問題なのは、原発の持つ放射性物質の量の巨大さである。
あの広島に落とされた原爆の放射性物質の量は10kgだった。
(ウラン235は、10kg以上一箇所に集めると、互に出す中性子で核分裂を促し連鎖反応を起こして「臨界」を越え、大爆発をする。これが、原爆である。原発は、ウラン235は数%で残りは他ノウランと言う「濃縮ウラン」を使用するため、急激な爆発は起こらず、中性子を吸収する黒鉛をはさんで「臨界」を中止したり、多少コントロールできるが、中止しても、まだ莫大な発熱は止められない。これが問題で、冷却を怠ると、どんどん温度は上がり数千度に達し、様々な問題を起こす)
チェルノブイリの事故では、10トンの放射性物質が周囲に飛散したと言われる。広島の千倍の量である。そのため数十kmの範囲で子供達の甲状腺ガンを起こした。
さて、福島の原発は、全部で6基有るが、その1号基は、発電量約46万kwで、毎年約70トンのウランを使用する。2号基は毎年94トン、3号基は毎年94トン、4号基は94トン、5号基は94トン、6号基は130トンのウランを使用し、これらは、減ることは無く、放射性廃棄物として残る。しかも、発熱し続けるので、水を入れたプールで冷却し続けなければならない。
今回は幸い4、5、6号基は、運天を中止していたが、1、2、3号基が運転中に地震と津波が来た。
急遽、運天を中止できて「臨界」は止められたが、膨大な発熱の冷却機能が不能になって、中のウランが高熱で溶け落ちてしまった。
中に入っていた、ウランの量は、おそらく数十トンだろう。6基全体で、毎年約600トン近くの放射性廃棄物が貯まるのである。1号基は、もう発電開始以来30年、70×30=2100トンとなる。いったい、福島第一原発だけでも、全部で、どれほどの放射性廃棄物が蓄えられているのだろうか?
日本には、54基有ると言われるが、継続する限り、それが毎年増え続けるのである。考えるだけでも恐ろしくなる!
誰かが、原発は、「トイレの無いマンションだ!」とか言ったと聞くが、正にその通りで、クリーンなエネルギーだなんてとんでもない嘘である。巨大な糞尿を隠して子や孫の世代に残すようなものだ。
今回の脱原発運動を「集団ヒステリー!」と言った政治家がいると聞くが、こうしたことまで分かっているのだろうか?
糞尿と言えば、日本の顔の富士山の裏側にトイレから落とされた糞尿が寒さで分解されず、トイレットペーパーとごっちゃ混ぜになって、巨大な糞のように兆条からぶら下がっていて、それが、世界遺産登録の障害になっていると、聞いたが、あの糞尿はもうきれいに除去されたのだろうか?
観光立国を目指すならば、政治家は一刻も早く、国として予算を取って取り除くべきである。
水俣病やイタイイタイ病で、廃棄物の処理の大切さを学んだ日本の産業界、
自然の処理能力に合わせた「野糞」ならいいが、自然の処理能力を超えるならば、古代ローマのように上下水道を完備しなければならないのだ。
その技術が無いならば、現在のイタリアのように、「脱原発」を決定して、他の方法を摸索すべきだと思うが、いかが?
以上
福島の原発災害をきっかけに、世界的に「脱原発」自然エネルギーへの転換が叫ばれるようになった。
ところが、フランスの大統領は、もっと安全な次世代の原発を開発すると公言した。
オバマ大統領のアメリカやロシアの原子炉輸出国はもちろん、これから電力を必要とする中国やインド等も、今更動き出した巨船のカジなど切れないと、原発の増産を進めるようだ。
一方、イタリア、ドイツ、スイス等では、脱原発にカジを切った。
日本では、現在、賛否両論で割れている。
、一般市民は「脱原発」、政治家、産業界は「継続」である。
「継続」」派の人の意見に、「現在利用しているジェット機だって、百%安全とは言えない。同じようにリスクを承知で利用すればいいんだ!」とあるが、ジェット機と原発とは、あらゆる観点でスケールが違う。
原発は、ジェット機に例えるならば、翼が数十kmと言う大きさで、乗客も百万人近くなる。墜落したりすれば、一つの地方や県を完全に破壊してしまう。
さらに、ジェット機は、離陸しても、危険を感じれば、数十分で引き返して着陸でき、元の安全な状態にもどることができるが、「原発」機は、一度離陸すると、何十年以上着陸できず飛び続けなければならない。いくら発電を中止しても、着陸できず、いつまでも低空飛行を続けなければならないようなものだ。
このようにジェット機と原発機は、人の生命や国土と言うリスクにおいても、スケールが比べものにならないくらい違うのである。
元々、とほうも無い時間をかけて、この地球を造って来たのが原子核である。そのエネルギーを取り出して利用する「原発」は、原子核分裂によって不安定な放射性廃棄物を大量に造りだす。
それらは、半減期に見られるように、その時間的スケールは、短くても数十年、長ければ数百年単位である。
今回のように、一度汚染された場合、健康のことを考えれば、その場所を離れて少なくとも数十年待たなければ再び元の場所にもどることはできない。見えない感じないと言って、寝ても醒めても放射能を浴び続けることは危険である。
と言うのは、長年放射能を受け続けるとどうなるかについては、アメリかのカールモーガン博士やマンクーゾ報告書等、厳しい狷介を示した人達の説が押しやられ、安全だ、心配ないと言う人達の声が大きいからである。(モーガン博士は、内部被曝を考えると原発は運転できない、と言い、マンクーゾ報告書では、外部被曝は、作業者でも年間1mシーベルト以下と言う)
さらに問題なのは、原発の持つ放射性物質の量の巨大さである。
あの広島に落とされた原爆の放射性物質の量は10kgだった。
(ウラン235は、10kg以上一箇所に集めると、互に出す中性子で核分裂を促し連鎖反応を起こして「臨界」を越え、大爆発をする。これが、原爆である。原発は、ウラン235は数%で残りは他ノウランと言う「濃縮ウラン」を使用するため、急激な爆発は起こらず、中性子を吸収する黒鉛をはさんで「臨界」を中止したり、多少コントロールできるが、中止しても、まだ莫大な発熱は止められない。これが問題で、冷却を怠ると、どんどん温度は上がり数千度に達し、様々な問題を起こす)
チェルノブイリの事故では、10トンの放射性物質が周囲に飛散したと言われる。広島の千倍の量である。そのため数十kmの範囲で子供達の甲状腺ガンを起こした。
さて、福島の原発は、全部で6基有るが、その1号基は、発電量約46万kwで、毎年約70トンのウランを使用する。2号基は毎年94トン、3号基は毎年94トン、4号基は94トン、5号基は94トン、6号基は130トンのウランを使用し、これらは、減ることは無く、放射性廃棄物として残る。しかも、発熱し続けるので、水を入れたプールで冷却し続けなければならない。
今回は幸い4、5、6号基は、運天を中止していたが、1、2、3号基が運転中に地震と津波が来た。
急遽、運天を中止できて「臨界」は止められたが、膨大な発熱の冷却機能が不能になって、中のウランが高熱で溶け落ちてしまった。
中に入っていた、ウランの量は、おそらく数十トンだろう。6基全体で、毎年約600トン近くの放射性廃棄物が貯まるのである。1号基は、もう発電開始以来30年、70×30=2100トンとなる。いったい、福島第一原発だけでも、全部で、どれほどの放射性廃棄物が蓄えられているのだろうか?
日本には、54基有ると言われるが、継続する限り、それが毎年増え続けるのである。考えるだけでも恐ろしくなる!
誰かが、原発は、「トイレの無いマンションだ!」とか言ったと聞くが、正にその通りで、クリーンなエネルギーだなんてとんでもない嘘である。巨大な糞尿を隠して子や孫の世代に残すようなものだ。
今回の脱原発運動を「集団ヒステリー!」と言った政治家がいると聞くが、こうしたことまで分かっているのだろうか?
糞尿と言えば、日本の顔の富士山の裏側にトイレから落とされた糞尿が寒さで分解されず、トイレットペーパーとごっちゃ混ぜになって、巨大な糞のように兆条からぶら下がっていて、それが、世界遺産登録の障害になっていると、聞いたが、あの糞尿はもうきれいに除去されたのだろうか?
観光立国を目指すならば、政治家は一刻も早く、国として予算を取って取り除くべきである。
水俣病やイタイイタイ病で、廃棄物の処理の大切さを学んだ日本の産業界、
自然の処理能力に合わせた「野糞」ならいいが、自然の処理能力を超えるならば、古代ローマのように上下水道を完備しなければならないのだ。
その技術が無いならば、現在のイタリアのように、「脱原発」を決定して、他の方法を摸索すべきだと思うが、いかが?
以上