飛騨さるぼぼ湧水

飛騨の山奥から発信しています。少々目が悪い山猿かな?

(続) 連載小説「幸福の木」 295話 地上の男と女って?

2022-01-30 16:08:01 | 小説の部屋

ハイハイハーイ、小湧水でーす、また文字オーバーが心配なので、あいさつだけで、失礼、はいでは開幕開幕でーす!

295 地上の男と女って?

太郎のハイヤーセルフ、その美しい彼女の話が終わった。
ハナやハナナ達はホッとして解放されたような自由な気分になった。
そして、互いに好き勝手に感想を言い合った。
「ああ、あたい分からなくなった、赤い糸で結ばれた夫婦と天国の夫婦が違うなんて」
「そうよ、私もよ。生まれ変わったら、また夫婦になりましょう、と言ってた私の爺ちゃんと婆ちゃん達はどうなるの?」
釣られてタタロも言い出した。
「そう言えば、永遠の愛を!なんて言ってたあの新婚夫婦は未来はどうなるのかな?」
とうとう長老までも口を開いた。
「確かにそうじゃ、仲の良い夫婦が死後に極楽の蓮の葉にまるで双子のような顔で乗っていると、ある行者が言ってたが、あれは夢じゃろうか?」
ハナ達やタタロや長老達も、ハイヤーセルフの彼女によって初めて明かされた天国の秘密に驚き途惑っていた。
肝腎の太郎はと言えば、神妙な顔で沈黙していた。
黙っていたゴクウが口を開いた。
「あの、前に木花咲姫様から聞いたんですけど、五万二千年先には、若い男の人達も毎日朝洗髪したり化粧をするって言うのは本当の事でしょうか?ここにいる太郎隊長もそうなるのでしょうか?」
このゴクウの質問には太郎本人も皆も唖然とした。
「はい、そうなります」
彼女はきっぱり答えた。
「」
しばらくの沈黙の後、皆が小声で笑い始めた。
「ワーッ、ハッハッハー!こりゃ、愉快愉快、ぜひとも見てみたいのおう、ハッハッハー」
長老はそう叫ぶと修験者と互いに肩を叩いて笑い合った。
ハナやハナナも遠慮なしに大笑いした。
太郎ひとりが真っ赤になって堪えていた。
「あの、皆さんは大笑いするかも知れませんが、これには深い深い理由があるのですよ。背景には、とても壮大な歴史の流れと言いますか、神様の計画またはプログラムがあるのですよ」
と彼女が言うと、皆の笑いは水を打ったように鎮まった。
そして、ふたたび神妙な顔になって彼女に目と耳を向けた。
「そうですね、それでは、その訳をお話ししましょう。少し混乱する事になるかも知れません。
地上のあなた方は男と女をはっきり区別して男は男らしく、女は女らしくが自然であり、当たり前だと思っています。
しかし、人間はもうご存知のように、元々の天国では神様のように男女一体で、男でも女でもなかったのです。
しかし魂が低くて神の末席に住むには、まだまだ至らない面が多いのです。
そこで、その至らない面を成長させ向上させる目的で、半身だけを地上に生まれさせる、と言う事は、既に聞いていると思います。
以上は目に見えない霊や魂と言う本体の話でした。
さて、これからは肉体、つまり体のお話をいたします。
三次元世界の地上では、主神の願いの元に様々な神々や宇宙的存在が試行錯誤しながら男女の人間の肉体を造り出し進化させて来ました。
そして男の肉体には男の霊が、女の肉体には女の霊が入るようになりました。
しかし、五万二千年先の終末文明の末期になりますと、男の肉体に女の霊が入り、女の肉体に男の霊が入ったりする事が多くなります。
つまり男性なのに心は女性とか、女性なのに心は男と言う人達が増えるのです」
「えーっ、それじゃ太郎兄ちゃんが女性になるんだ、わーっ、やめて、想像できない!」
突然、ハナが悲鳴を上げた。
皆が驚く中、はいやーセルフの彼女は話を続けた。
「そうです、男の霊が男の体に宿り続けると、男の体は戦いや力自慢が好きですから、争いや戦いが多い世の中になります。
そのために人類社会は延々と戦争ばかり続けるのです。
しかし終末文明の最晩年になりますと、戦いの好きな男の体に女の霊の心が宿りますから、それまでの生死を決するような争いは無くなります」
その時、突然、笑い声がした。
「ハッハッハー、それは間違いない、太郎が女性になればウサギや猪を殺したりしないじゃろう、まあ、魚を捕まえる事はするかも知れんが、なるほど、なるほど、ワシも納得じゃ、ハッハッハー!」
大笑いは長老だった。
「こうした争いの無い世になると言うのは、おまけの産物です。
実は、もっと重要なのは歴史の大きな流れなのです。
元々、人類社会は、ワンネスと呼ばれる皆が神心と溶け合った差別や区別がない、すべてが共有の皆が一体化したような平和な調和した社会でした。
しかし時が過ぎて、物と言う三次元世界の物質を重んじ心や精神性が軽んじられるようになると、波動も下がって皆が「一体」と言うワンネスの考えよりも、分かれた「個」としての考えが強まりました。
この「個」としての考えが強まると、分裂や差別が生まれ、善悪、勝負、優劣、男女などの陰陽二元性の概念を産み出し、「個」中心の競争社会へと変化してしまいました。
それはそれまでの天国と通じ合う精神面豊かな五次元的世界から、それ等とは断絶された三次元物質のみの世界です。
こうした大きな歴史の流れが、ある時180度反転するのです。
そうです、少し前にお聞きになった通りです。
そして、歴史の流れが反転して、分離していた善悪、勝ち負け、優劣男女などが融合調和して再び統合されるのです。
例えばそれまではっきり対立していた善悪も、善が悪を赦し認め合うようになるのです。
そこで、それまで区別や対立していた男女も、統合され互いに調和するのです。
そうです、すべてにおいて陰陽の対立が無くなり両者調和の世界になるのです。

(つづく)

ハイハイハーイ、ではまたのお運びを願い、バイバイバーイ!

自分を褒めよう! 不安や悲観はポジチブ思考に

2022-01-27 15:58:26 | エッセイの部屋

途中からだったが、面白い番組を見た。
知らない話で、「幸福学」と言うものだった。
私には、とても気になる話題だった。
と言うのは、今はウツ等の精神的な病気が多いのか、それに関する本もたくさん出ている。
私はまだそう言う本を読んだ事はないが、上記の見た番組と言うのが、
いかにやる気を出して人生を楽しく幸福に生きるかを追求していくための番組のようだった。
ウツ症から脱するために、また心機一転、新しい生活を出発するために、
と言う事で、番組を見ていた時の私のメモ書きを述べる事にした。

まず始める事は、

1、願望や目標を具体的に書く。
しかも、その願望や目標は過去形で書く!
例えば、十キロ痩せた。
毎日10分体操するようになった。
毎日五分だけ掃除するようになった。
等々。
過去形で書くと、既にやり遂げた気になり、続けられる。
また達成した事をいつでも見えるようにする。
すると、やる気がなくなった時に見ると、こんなにもできたんだ!と自信とやる気につながる

2、小さな今までにした事のない冒険をして自己肯定感を得る。
私にもできるんだ!と言う自己肯定感が大切、
なので、小さな、すぐにもできそうな目標から初めて、小さなゴールや目標を叶える。
そうして実際にゴールした達成感を得ると、意欲が湧いて続ける事ができる。

3、ありのままの自分を認める。
日本の子供は小学三年生ぐらいから、他人と比較し過ぎて自信を失っている。
自分の欠点ばかりに目を向けて自信を失っている。
なので、自分の小さな長所やいい所を見逃さないで見つける。
例えば、私は太っているけど、ここは悪くない!
と前向きな言葉を発するようにする。
人間は一日に6万回ほど思考するが、それ等はほとんどネガチブで、それは人類が今まで災害等を乗り越えて生き残るために悪い状況を想定して、その準備をしてきたためだった

なので人は放っておけばネガテブ思考となる。
それを毎日、毎度、ポジテブ思考に変える必要がある。

4、褒める、他人を褒める事は自分を褒める事につながる。
他人を褒めると褒められた人は喜び自己肯定感が高まる。
その相手の喜びを見て自分も嬉しくなる。
すると、自分も同じように嬉しくなり自己肯定感がたかまる。
なので、諺どうり、褒めるは人のためならず!である。

5、ありがとう!
毎日感謝ノートを書く、すると忘れていた事を思い出し幸せ感が増す。

前野さんの「幸福学」
人が幸せになる四つの条件
1、やってみよう、2、なんとかなる、3、ありのままに、4、ありがとう
一般的に想われている、競争に勝つや、地位や名誉は長続きしない幸せである。
人のために!と利他的に人と一緒にがんばる方が長続きする幸せである。
ありがとう!は、人とのつながりと感謝、人に親切に優しく

以上、メモより、

待ち遠しき節分! 雪の飛騨

2022-01-26 14:43:19 | 俳句日記の部屋

節分が 見えて一服 寒の冷え  湧水

氷瀑が 解けて越えたる 寒峠  湧水

寒峠 越えたるごとく 陽のまぶし  湧水

寒ゆるみ 童とお供が 参道かな  湧水

極寒を 過ぎにし晴れに 春きざし  湧水

川柳

解熱より 免疫助ける 休息かな  オミクロンは風邪と同じ、体の大掃除

かかと割れ 湯あがりラップで 痛み消え  友人へのアドバイス、感謝電話があった

夕湯待つ 寒きひとり居に 灯油切れ  わーっ!まだぬるま湯の状態だ、どうしよう?

知らぬ間に 灯油三百l 底をつく  やはり今冬は寒いようだ

農協が タンク満たせど 値段知らず  口座落としなので価格すら知らない

灯油の値 見猿聞か猿言わ猿 虎年でも天国的に?!

ダイエット 本気でなければ 体重増え  少しづつ増えて三キロオーバー状態だ!

オミクロンの せいにし延ばす 医院行き  薬が切れそう・あっ130台、まあまあだ

年ごとに 信じられなくなる 寒中水泳  ヒエーッ、ロシアの海でもやってるみたい!


(続) 連載小説「幸福の木」 294話 太郎とハイヤーセルフのお姉ちゃん?

2022-01-24 20:53:14 | 小説の部屋

ハイハイハイハーイ、おまたせ、飛騨の小路 小湧水でーす、遅れました、文字数も多いみたいなので、簡単なあいさつだけにします、いやいや増えてます?はい、てな訳で早速、小説に参ります、はい、開幕開幕!

294 太郎とハイヤーセルフのお姉ちゃん?

ここはレムリア大陸の空に浮かぶ空中神殿の中、花や緑に囲まれた美しい庭の一郭である
地上から来た幼い子供達と爺さん達が、芝生に腰を降ろして真剣に話を聞いていた。
こんな光景は、めったに観られない不思議な光景だった。
まるで童達が紙芝居でも見ているようだった。
しかし、ここはさすが雲の上の世界、その語り手は田舎風のおっさんでなく、美しく輝く女神様だった。
しかし、その話があまりにも長かったので、童のハナやハナナ達は飽きてしまった。
じっとしておれず、キョロキョロと他に目を向け始めた。
最もハナ達の目を引いたのが、あの彼女だった。
そう、来たばかりの、太郎のハイヤーセルフと言う彼女だった。
彼女は天女を思わせるような優雅な女性で、姿も仕草も話し方も声も美しかった。
ハナもハナナも改めて憧れの眼で見とれていた。
今まで語ってくれていた木花咲姫に気を使う事など、ハナ達には無理だった。
木花咲姫は彼女に見とれているハナ達に向って言った。
「おやおや、あまりにもわたくしの話が長かったので、皆さん方も少し飽きてしまったようですね。
そうそう、わたくしもちょっと出過ぎました、失礼いたしました。本来はこちらの太郎さんのハイヤーセルフさんが話しするところでしたのに、わたくしが出過ぎてお話をしてしまいました。
少し遅すぎたようですが、わたくしはここで退きますので、どうぞこれからはあなたが皆さん方にお話ししてください」
と彼女に言うと、木花咲姫は後ろへ下がった。
そして、残ったハイヤーセルフの彼女1人が立ったまま、腰を降ろしている皆に向き合った。
長老が見上げながら言った。
「いやーっ、いやはや実に美しい方じゃ、あんたがあのアホな太郎のハイヤーセルフなんて信じられないのう、いったい、どうやって、いや縁と言うのか?知り合ったんじゃ?」
その質問に、修験者が慌てた。
「いや、長老、それは違うぞ、この方は太郎の幽魂じゃ、つまり半身なんじゃ、長老よ、勘違いしているようじゃが、よく言う、赤い糸で結ばれている彼女とは違うんじゃ、太郎のハイヤーセルフじゃ」
そう言われて長老はキョトンとした顔になった。
「えっ、ワシが勘違いしてるって?ハイヤーセルフって理想の結婚相手じゃないのかい?理想の恋人の事じゃないのかい?」
するとハナナも言い出した。
「あのさ、あたいも聞きたいんだけど、太郎さんの恋人になる人って決まっているの?それに結婚相手って人も決まっているの?」
続いてハナも言い出した。
「そうそう、その人と、このハイヤーセルフさんとはどう言う関係なのかしら?」
するとタタロが答えて言った。
「あのさ、地上の恋人や結婚相手とこの天国のハイヤーセルフさんとは全く関係ないんだよ。全全然別の人だ」
「ああ、そうだ、男と女だからって一緒に考えるから間違いやすいんだ」
「それにハイヤーセルフさんの霊線ってどんな色?」
「銀の糸って、あれは誰と結ばれていたんだっけ?」
皆がそれぞれに勝手に言い出し、彼女の前は混乱状態になった。
とうとう見かねた太郎が怒鳴り出した。
「おいおい、こらっ、黙れ黙れ!これからその事について俺のハイヤーセルフさんに答えてもらうんだ、だから少し黙っていろ、こらっ、静かにしろ、うるさくて彼女が驚いているじゃないか?」
太郎の大声に、皆が鎮まった。
ようやく落ち着いて静かになると、彼女が話し始めた。
「あの、まだ皆さん方には知らされていない事ですので、混乱しても仕方ありません。
私のような天国に控ているハイヤーセルフと、地上に住んでおられる皆さん方のような恋人となる方や結婚相手の方とは全く違います。
ハイヤーセルフは、あなた方人間の魂の半身で天国に住んでいます。
元々天国においてのあなた方の魂は男女一体でしたので男でも女でもなかったのです。
でも、地上に生まれる時には、その男女の一方だけが赤ん坊の体に宿るのです。
そして天国に残った方がハイヤーセルフと呼ばれるのです。
この半身どうしは離れていても霊線でつながっていますので、テレパシーのように通じ合えます。
それで、地上に生まれた魂達は、男女の片方だけですので、淋しくて元のように一体となりたくて、地上で相手を探します。
その相手と言うのが、あなた方の恋人や血痕相手なのです。
そうです、皆は半身なので、男性は女性を、女性は男性の相手を求めるのです。
それで、その恋人や結婚相手と言うのはどのようにして決まるかと言う事ですね?
それは、もう聞いていらっしゃるかも知れませんが、生まれる前に天国において、守護霊や指導霊や高次元の人達と話合って、前以て自分自身で決めてから生まれて来るのです。
それは、その時の人生の目的に応じて、最善と想える相手を選んで生まれてくるのです。
それが、あなた方の言う赤い糸で結ばれている人だと想います。
特に夫婦と言うのは、めぐり合うと毎日魂を磨き合ったり協力し合ったりする関係です。
なので、互いに自分に無いものを持っている相手に惹かれたり選んだりする場合が多いのです。
また逆に人生の目的によっては、同じ趣味や考えの人を選ぶ場合もあります。
さらに、中には真の夫婦となる前に、正確の欠点を直すために一度別の人と結婚する場合もあります。
この場合は再婚して初めて真の夫婦となるのです。
このようにして人はそれぞれに様々な目的と課題を持って予め予定を組んで生まれてくるのです。
でも、実際に地上に生まれると、環境が変わっていて予定が狂ったりする事もあります。
また、本人の自由意志の方が優先されますので、急に気が変わって予定と違った生き方をする場合も起こります。
なので、必ずしも予定通りには行かない場合も多いのです」
彼女はここまで話て口を閉じた。
それまで引き込まれたように聞いていたハナとハナナが、はたと我に帰って、急に声をあげた。
「へえーっ、そうなんだ、そう言う事もあるんだ」
「それって、ほんとの結婚の前に、練習結婚するって言う事なの?」
すると長老も続けて答え出した。
「やはり、地上には様々な事や、いろいろな事情が多いから、手違いや予定外の事が起こるんじゃのう」
長老の言葉に皆もいろいろと考え込んで、今までの話を自分なりに整理していた。
その時、突然ハナが彼女に向って質問した。
「それじゃ、あなたは太郎兄ちゃんが会いたがっている理想の恋人でも理想の結婚相手でもないんだ」
その質問には彼女も驚いたように目を丸くした。
そして、しばらく沈黙した。
やがて静かに答え始めた。
「そうですね、でも、そうとも言えません。確かに私は太郎さん本人の半身ですから、恋人や結婚相手にはなれません。しかし、こう言う感じの女性が太郎さんの理想の女性と言えると思います、その意味では理想の恋人や結婚相手かも知れません」
「・・・・」
ハナはその答えを理解しようと考え込んで黙っていた。
そんな中、突然、長老が大声を出した。
「ああ、だからじゃ、だからよく似ているんじゃ!ついこの前、太郎がホレて恋人にしようとしていた花園の女性に似ているんじゃ、同じタイプなんじゃ、こう言うのが太郎の理想のタイプの女性なんじゃ」
それを聞いた太郎が、
(やっぱり、そうなんだ、俺って、こう言うタイプが好きなんだ、こう言うタイプにホレルんだ)
としみじみ腑に落ちるのを感じた。
やがてゴクウが遠慮がちに言い出した。
「あの、ハイヤーセルフさん、他にも太郎さんや私達に伝えたい大切な事ってありますか?」
「はい、そうです、よく分かりましたね、そうでした!ここで一番大切な事をお伝えしなければ、私がここへ来た意味がありません。
早速、それをお話いたしましょう。
私は、太郎さんが地上で様々な学びや経験をしながら魂を向上させている姿を、天国で見守っております。
そして、前もって天国で決めた人生上の予定を成し遂げられるように、蔭ながら協力しております。
なので道に外れそうな時にはテレパシーで知らせ元の道にもどるよう働きかけます。
こうして太郎さんが多くの経験を積み、魂を向上させる事が、私と太郎さんの共通の目的なのです。
そして太郎さんが人生を終えて天国へ帰ってきた時、魂が向上した分だけより主神に近い愛や光の強い上級の階層に上がる事ができます。
そして最上級の階層にまで向上しますと、主神との面会が許されて、主神から合格と認められますと、人としての修行が卒業となります。
そして、人としての修行が終わりますと、その先は神としての修行があり、私達男女一体には新しい霊の赤ん坊の誕生も許され、今までとは全く違った世界が開けます。
なので、太郎さんも、この事を忘れずに毎日をせいいっぱい励んでほしいのです。
私も早く卒業の日を楽しみに待っているのです」
と言い終わると、彼女は何か成し遂げたような満足な顔で頬笑んだ。
皆は理解のための静かな沈黙が続いた。
やがて、小さな声のつぶやきが聞こえてきた。
「それって、あの魂の学校の卒業って事じゃない?」
「いえ、それって、本当の夫婦って事じゃない?」
「あれっ?夫婦でも魂の階層が違うと、天国へ帰った時に別々になるんだって?」
「やっぱり、だから地上では、夫婦って元々他人!って言うんだ」

(つづく)

ハイハイハーイ、では、またのお運びを、バイバイバーイ!


「人新世」の地質年代は プラスチックス地層?

2022-01-20 23:39:32 | エッセイの部屋

久々に少し硬いエッセイを書く気になった。
ちょっと良いニュースが耳に入ってきたからだ。
それに私も生き方を180度転換したから?
いえ、それは少し大袈裟だが、実は今まで聞いていたネットニュースも大きく返ようと思ったからだ。
今までは「社会」「サイエンス」「経済」「国際」だったがこれからは「環境」「教育」「サイエンス」にしようと思う。
元々「政治」には感心がなかった。
が、最近の「社会」「国際」「経済」のュースには、はっきり言って「またかい?もう飽きた!」と言った心境だ。
そんな中で、「ほんと?」と思う良いニュースを聞いた。
それは、プラスチックのレジ袋や容器やストロー等をやめて、これからは紙や木竹の天然素材の製品を使うと言う大手企業が出てきたと言うニュースだった。
これは今テレビでもよく出てくる世界的な国連のSDGs推進の影響だろう。
が、いづれにしても、実際に日本の企業がこんなに早く取り組み始めた事は私には驚きだ。
昨年の菅政権がカーボンニュートラル宣言をするまでは、こんな雰囲気は日本には無かった。
恥ずかしい事に、こうした分野で日本は先進国の中では最も遅れたビリランナーだった。
当然SDGsにおいてもそうだった。
それが、最近は本当かい?と疑うほど、日本の企業も動き初めている。
やはりこうした国を挙げての大転換には、企業が従わざるを得ない国の政治の主導が不可欠だったのだ。
私は日本のカーボンニュートラル宣言を聞いて、ようやく安心して、それまでのブログでの叱咤や声援をやめた。
と言っても、今回の内容は、そのsbgsの話ではない。
地球の地質年代の話である。
さてさてその地質年代となると、約46億年の地球の気が遠くなるほど長い歴史の最も大きな地質年代区分は、「代」で古生代、中生代、新生代である。
、それがさらに細かく「紀」、例えば第四紀などに分かれる。
さらに「世」に分かれ、例えば更新世、完新世などとなる。
現在は、1万1700年前に始まった新生代の第四紀の完新世の時代であると言われる。
(蛇足になるが、面白い事に連載小説「幸福の木」の「終末文明」とたまたま同じ年代となってしまった)
しかし、最近、「既に新しい別の地質時代が始まった!」とある有名な学者が唱え出した。
これには多くの賛同する学者達が世界中にいるようなので、きっと近々認められそうだと言われる。
その彼が言い出した新しい地質年代の名称が「人新世」である。
そして、この新年代は1950年に始まったと言う。
この地質年代の「人新世」と呼ぶ名称には、珍しく人と言う文字が入っている。
これは、地球の地質に人間の活動による大きな痕跡が残されている事を表わしている。
1950年と言えば、第二次世界対戦終了後で、世界中で工業化が進み大きな経済発展が始まった時である。
そして原爆水爆による放射性物質とプラスチック製品と石炭石油燃焼による炭酸ガスが地球に放出された。
この放射性物質とプラスチックと炭酸ガスは何百年後の未来でも、地質学者達が「人新世」の証拠物として地層から見い出す事ができるだろう。
以上、概略は、・・・と言う話である。
さて以上の事を述べていたら、私は幼い頃の母の話を思い出した。
まだ幼少の頃で、母を手伝って、畑で薩摩芋の収穫をしていた時の事である。
畑の土にはパンやお菓子のビニール袋やセロファン袋が散らばっていた。
まだ日本にそう言う袋が出回り始めたばかりの頃である。
我が家は村唯一の雑貨店だったから、お客さんが捨てたものだろうと思った。
しかし、その袋は二、三年経っても腐って土にもどる事はなかった。
当時は、まだプラスチック等の石油製品が皆無の頃で、ビニール袋の変わりには極薄の木の板や朴の枯葉や新聞紙を包装に使用していた。
テレビはまだ無く、車や電話などもまだ珍しい時代だった。
また、村人達は鍋や容器を持って豆腐こんにゃく等どを買いに来ていた。
すべてが地元の自然素材で捨てても土にもどった。
畑で母が土にもどらないパンの袋を拾いながら言った。
「これからこんな物が増えてきたら困った事になる。日本中がゴミだらけになる・・・」
しみじみ言った母のその言葉が私の胸に残った。
それから半世紀余り、果たしてその母の心配の通りになった。
日本中どころか、世界中だ。
日本沿海の一万メートル下の海底にもビニールやプラスチックゴミがたまっている。
海亀や野鳥達が海藻と間違えてビニールを食べて死んでいる。
「・・・・・」
が、今、新しい世代が、その事に気づき、プラスチックやビニール等の使用を止めようとしている。
そして、企業等も一体となって、自然素材使用に転換してくれそうなので、ようやくほっとしている。
昔の地球に優しい以前の村の姿や生活にもどりそうなので喜んでいる。
「人新世」は1950年に始まったとすれば、人間がプラスチック使用を止めて、海底に沈んでいるプラスチックゴミが泥に埋まるまで、さてどのくらい年月がかかるだろうか?
仮にこれから百年とすれば、遠い未来にプラスチックが出てくる地層はたかだか170年の間の地層だから、長い地質年代ではほんの一瞬の出来事だろう。
「人新世」がこの先、数千年、いや数万年続くとすれば、プラスチックが出て来る地層は、「人新世」の始りの証拠物となる事だろう。
そんなふうに「人新世」時代が永久(とこしえ)に続いてほしいと祈るだけである。
もしそうなるとすれば、もっと良い名称か別の呼び方がある方が良いように思えるが・・?
(以上)