jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

I will, I will いっぱい足りないの切なくて
I feel, I feel いっぱい会いたいのボクだって

人生で大切な事は海の上で学んだ/白石康次郎

2010年07月10日 | 読書
白石さんを初めて知ったのは、
数カ月前にJ-WAVE朝の番組『Tokyo Morning Radio』に出演されたとき。
以前にtwitterでも取り上げたけれど、彼のトークは名言の宝庫だった。
ぜひこの人の本を読んでみたいと思った。
あとちょっと前の日記に近況を航海にたとえてみたことがあった。
これはもちろん白石さんの影響である。

彼が多田雄幸さんのお弟子さんだったことを初めて知って驚いた。
多田さんは1982年に手作りヨットで第1回BOC世界一周単独ヨットレースに出場し見事優勝した人。
アマチュア無線家でもあったので、
当時、無線関係の雑誌でもその偉業が取り上げられたし、テレビでもドキュメンタリー番組が放送された。
白石さんは多田さんの活躍に心を揺さぶられヨットで世界一周するという夢をもつに至った。
自分も当時多田さんの偉業に感動したけれども、
ヨットに乗ろうという発想にはならなかった(汗)。

前述のラジオを聴きながら多田さんのことを思い出し、
今頃どうなさっているのかな?
なんて気になっていた。
その多田さんが1990年に自ら命を絶ったことが書かれており、
大きなショックを受けた。
意外な接点と最期にいろいろ考えさせられてしまった。

白石さんのように10代の頃から自分の夢がはっきりしていて、
その実現に忠実に努力されてきた方が羨ましい。

ラジオで白石さん曰く、
「自分の夢を見つけるには、自分と素直に向き合い自分の内なる声を聞け」と。

自分も何度か試してみたけれども、
未だに「これだ!」と決め手になる声はまだ聞こえてこない。
素直になりきれていないのだろうか。。
それとも、
目の前の現実というプレッシャーの重みと、
失敗を極度に恐れる悲観的な性格から、
自分を開放しきれていないからなのだろうか。

グサリと刺さったコトバ:

逃げてしまえば、そこで終わりだ。
その先に待っているかもしれない本当の楽しみや喜びは
永遠に失われてしまうことになる。
つらい、逃げる、の繰り返しからは何も発展していかないのだ。

夢に数字は似合わない。
損得なんかに関係なく、どうしてもやりたい。
そんな強い気持ちが自分の心の中心から湧いてくる。
それが夢なんだ。

ときにはあきらめることも必要だ。
だが、僕の言う、「あきらめる」はギブアップすることではない。
投げ出すことでもない。
「明らかに見極める」これが本当の意味である。



白石さんのサイトはこちら。
白石康次郎の公式ホームページ


人生で大切な事は海の上で学んだ
白石康次郎
単行本: 206ページ
出版社: 大和書房 (2006/9/15)
ISBN-10: 4479391509
ISBN-13: 978-4479391500
発売日: 2006/9/15