妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

認知症を語るとき 軽度、重度では全く違います

2012-03-21 00:20:24 | アルツハイマー型認知症

6年前 特養のデイサービスを利用してました 当時の連絡帳を振り返って

家から

日に日に痴呆が進んでいます

治る見込みは無いと思いますが 治って欲しいという気持もあります


以前思いついたことを実行したことが ありますが効果は無かったです

一日 一日を 無事に過ごせればと思ってます


施設からの便り

認知症は 症状が現状維持できれば良い方です

やはり 進行は止められないのがこの病気ですが


「本人の今持っている能力を充分に発揮してもらって 出来ない部分を お手伝いする」

この考え方は 軽度の方でも 重度の方でも 同じだと思って日々ケアしております


自宅では なかなか思いどうりにいかない事が多いと思います

ノイコさんも ご家族には強い態度になってしまうでしょう


その分 デイサービスに来ている時に いろいろ仕事や お手伝いを お願いし

残存能力を引き出すように努めています


振り返って

認知症を語るとき 軽度 重度では まるで症状が違いすぎます

まして 全介助の今の妻は 認知症ではありますが 全く別の部類に入ると思います


重度の脳に障害がある重病人です

生活の全てに介助が必要です

声も発しません

声掛けにも反応しません


現在の妻を見てやはり進行は止められなかったと痛感しました


しかし まだ完全に諦める訳にいきません


デイ休みの日でも家事はやりません

2012-03-20 01:23:49 | アルツハイマー型認知症

6年前 特養のデイサービスを利用してました 連絡帳から介護体験をたどってみます

平成18年1月17日(火)

家から

デイ休み 1月16日

朝起きて 7時頃から カバンいじりが始まった

11時過ぎまで 飲まず 食わずで、 カバンの中身を出したり入れたり。


それから かかりつけの内科と スーパーに連れて行き 午後1時過ぎ

朝・昼一緒の食事をしました


一休みして 古新聞の整理を頼むと 1部ごとに 〇月〇日と声を出して

たたんでいました


はかどらなかったが この単調な作業を楽しんでいるようでした


施設からの便り

昼休みに 突然起きだし 窓の外の方を指差して「どこに持っていけばいいのだろう」と、

ポケットからトイレットペーパーを取り出して 廊下に行くことありました

声掛けすると 「頼まれたから」 とのこと


おやつ時には 食べ終わり 皿の汚れをトイレットペーパーで拭き

「私はこの皿では食べてません」 と、話すという行動がありました


振り返って

家でも 施設でも 認知症由来の言動を記録してきました

自己中心というか 自分がどうしていいのか分からない日常を過ごしていた

と思う


ただ 何か仕事をしなければ との思いだけのようだった

カバンいじり トイレットペーパーいじり が仕事だったと思う


これから2年後 病状が進んでカバンいじりなど出来なくなってしまった

 

 


すぐに不機嫌になることが多くなった

2012-03-19 00:09:17 | アルツハイマー型認知症

6年前 特養のデイサービスを利用してました 連絡帳から介護体験を辿ってみます

平成18年1月15日(日)

家から

デイから帰ってすぐに カバンいじりや トイレットペーパーいじりが始まるのが、

今日は タンスの中の物を出し入れしてました


いつも 常に何かしら いじっているか 部屋の中のゴミを拾っています

ゴミでない物を摘んだりします


話しかけてくることが少なくなり こちらから話しかけても反応が

あまりありません


施設からの便り

今日は 午後から体操をして 双六をしました

ノイコさんは ゲームの中で砂風呂を真似 毛布に包まるというところで

始めは くるんでいましたが 次の方がサイコロを振っている頃には


直ぐにとってしまわれ どうしてとるのか尋ねただけで

不機嫌になってしまわれました


振り返って

妻は昔から 身内の者に対しては 意に染まないことには

すぐに不機嫌になり 顔に現れます


しかし 他人には不満があっても 表情に表さず常に笑顔でごまかしていた

と 私は見ていました


認知症に罹患してからは この感情を抑える制御が利かなくなったのだと

思います

昔から人に指図されるのが我慢できない性格だった


しばらくぶりに穏やかな時間を過ごせました

2012-03-18 00:50:39 | 認知症介護

6年前 特養のデイサービスを利用してました 当時の介護体験を綴ってみます

平成18年1月14日(土)

家から

珍しく 食器を洗いました

しかし 洗剤や スポンジを使わないで 手だけで洗ってましたが

そのまま やらせておきました


風呂のスイッチも入れました


トイレットペーパーは いじらずタンスの中を時間を掛けて 黙々として

整理してました


施設からの便り

今日は 小さな子供が遊びに来て ノイコさんは 話しかけたり

唄に手拍子をしたり 嬉しそうでしたが 途中で気がつくと

ティッシュを広げたり まとめたりしていました


また ご主人が 洗えば良いから というのに感動しました


振り返って

頭の中が落ち着いていて 混乱がないと この日のように穏やかに

過ごせています


便りにある 洗えば良い というのは食器の洗い方のことで

妻のやる事が利害に関係のないことは 無駄なことでも 見苦しいことでも

口を出さないで 見守ることにしていると 言ったことです

 


 


心が傷つかないケアを期待します

2012-03-17 00:14:12 | 日記

6年前 特養のデイサービスを利用してました 連絡帳から当時の介護模様を綴ってみます

平成18年1月13日(金)

家から

デイから帰宅して いつものカバンいじりをしないで

自分で蒲団を敷いたので すぐに夕食を食べさせた


すると 敷いた蒲団の上に(掛け蒲団の上に)眠ってしまった

よほど疲れていたか 眠かったのだと思う


PM12:00 そのままです

室温24℃なので寒くはないと思う (日記記入時刻 PM12:00)


施設からの便り

他の方のカバンをいじり 「これは私のです!」 と怒り出し

「家に帰ります!」 と、おっしゃる事ありました


すぐに機嫌戻られていますが 久しぶりに  「家に帰ります」 と、おっしゃいました


振り返って

この時点から2年後 グループホームに移転してました

私が面会に行った時


職員さんのハンドバッグが目に入り それをいじろうとしました

側にいた職員さんが黙って 無表情で そのハンドバッグを取り上げました

私は目撃してました


このデイでの出来事 文面からは十分な説得が無かったように

読み取れます


グループホームでの場面と重複してる様です


介護マニュアルには この様な場合の対応は如何に説かれているのか??