妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

徘徊回避 「うちに帰る!」

2012-03-26 00:17:52 | 介護家族

6年前のデイサービス連絡帳から  介護体験を綴ってみます(要介護2)

利用日 平成18年1月24日(火)

デイ休み (1月23日)

午後3時頃 バッグを2つ持って出て行ったのを窓越に見つけました

息子も休みだったので 息子が追いかけ捕まえました


どこに行くのか聞くと 「うちに帰る!」 と言ったそうです

家に戻って私が聞くと 「カバンを取りに行ってきた!」 と言いました


しばらくして さっきは何処へ行こうとしたのか訊くと

「どこにも行かなかった。」 と言いました


施設からの便り

何事もなく 直ぐに発見できて良かったですね

ご本人にとっては 何か意味のある外出だったとしても ご家族には

とても困ってしまうことで 他の利用者の方々の家族も頭を悩ませる問題の一つです


今日は ノイコさんの誕生会を行いました

アルバムを持ちかえって頂きました


PM カルタ大会をしました 今日もノイコさんは18枚取って一位でした


振り返って

この日の出来事 6年後の今日 鮮明に思い出せます

この日は特別寒い日で この時間2℃だったです

北風が一日中 吹き荒れてました


初めての出来事だった

いつもは 家の中で カバンいじりや トイレットペーパーいじりに集中してたので

徘徊のことは頭に無かった


これを機会に 玄関ドアーに 小学生が携帯する防犯ブザーを取り付けた



「うちに帰る」 この「うち」 とは何を指すのか私の思うのは

生まれ育った家 両親の元を言ってると思いますが妻が言い出す場面は

何か強く不安を覚えた時に 「うちに帰る!」 と言います


安心したい 気持を落ち着かせたい という意味合いが 一番濃いのではと思う

「うち」と言ってる最中 実家とか両親の姿は頭に浮かんでないかもしれない

ただ落ち着きたい一心だと思う


 

 

 


認知症になっても感情は失われません

2012-03-25 00:24:01 | 認知症介護

6年前 特養のデイサービスを利用してました 当時の連絡帳から介護体験を綴ってみます

平成18年1月22日(日)

家から

介護以前の問題を考えることが 多くなりました

第一に 認知症になると人としての心が 無くなるものなのか!! と、

疑問を覚えます

 

一般に 認知症になると 心が無くなるもの と思われているので

「 認知症になっても心は生きている 」 という標語が出来たのだと思う


妻の場合は ほとんど心はないと私は思います

ですが 何らかの感情は健在です 


私の問い掛け、言ったこと事には 先ず否定してから言い訳を感情を

強く表して全面否定します 


私は 「認知症になっても感情は失われません」 と主張したいです

 

解決出来ない問題が 次々と浮かんできます

神経が疲労しないように 心掛けるつもりです


施設からの便り

今日は 久しぶりに カルタ大会を 行いました

最初は 少し戸惑っていましたが終わる頃には とても上手になり

真剣な表情で取り組んでいます


なんと 一番になり本人も嬉しそうでした 


振り返って

この日記 記入から6年2ヶ月経ちました

現在は 全介助になり 何も話せなくなってしまった妻です


怒りの感情は見たことは無いですが 嬉しいこと 楽しいことや

感謝の感情は 表現できます


今の妻の素直な眼差しからは 「心は生きている」 ようには見えます


実害のある異常行動の対処

2012-03-24 00:13:11 | 認知症介護

6年前 特養のデイサービスを利用してました 当時の連絡帳から介護体験を綴ってみます

平成18年1月21日(土)

家から

いつもと同じでしたが トイレに長時間入っているときは

テレビ 新聞を 落着いて見られません


時々 声を掛けて様子を見ています

今日はPM7:30頃から PM9:30まで入ってました

トイレットペーパーを折り畳んで 山積みにしてました


施設からの便り

今日一日 便の臭いする事ありました

多分ですが トイレで排便した後 トイレットペーパーで拭き

その紙をポケットにしまっているのかも しれませんね。 


こちらでは トイレから戻った時に必ず 職員見守りのもと

手を洗っていただいています


振り返って

便の臭いの件 後に グループホームに入所してからも同じ行為があった

それも たった一度だけだった


この行為は 施設にとっても 私にも深刻な事態です

弄便とは いえませんが不潔行為です 


この件 私の所属する家族会の相談会で提言してみた

相談員のコメント・・・「昔は子供はみんな鼻をかんでその紙をポケットに

しまったものだ 二度使ったものだ!!」と一笑に付した。。。


私の期待が一瞬にして落胆に裏返った


人は言葉一つの使い方で これ程までに人の心を強制できるものなのだ

と学ばされました


介護に限界を覚えてきた

2012-03-23 00:20:33 | アルツハイマー型認知症

6年前 特養のデイサービスを利用してました 当時の連絡帳から介護体験を綴ってみます

平成18年1月20日(金)

特別変わったことは起きなかった

けれども この冷え込みの中 トイレに長時間入っているのには すごく気をつかいます

目に見えないことには 余計気をつかいます


AM1:00に入って 今AM3:00です

トイレットペーパーの折り畳みに没頭していると思います

出てくるまで見守ってます


今、日記を附けたところです  


施設からの便り

今日は 午後から体操をしていただき その中で ボール投げをしました

ボールを床に落としてしまった人が罰ゲームで

ノイコさんは 唄を うたってくださいました


とても 嬉しそうに歌ってくださいました


振り返って

私は介護の心得としての 「 悔いのない介護 」 と言う言葉が強く心に残ってます

この日から33日後に グループホームに入所しましたが 妻には

この特養のデイサービスの環境が 最適だったと 悔やまれます

 

私が介護に限界を覚えたし 妻は家族に疎んじられていましたので

グループホーム入所を選択したのですが。


デイサービスを利用しても 在宅介護は限界と 決め付けないで継続するべきだった

 

グループホーム入所後も 難題が山積する事態になりました

 


異常行動は抑制しないで見守りたい

2012-03-22 00:45:53 | アルツハイマー型認知症

6年前 特養のデイサービスを利用してました 当時の連絡帳から介護体験を綴ってみます

平成18年1月19日(木)

家から

夕食を食べながら ポケットから トイレットペーパーを取り出して

いじってました


食べ終わってから12時までは カバンをいじっているか トイレに入っているかでした


朝セットしたトイレットペーパーは PM12:00には空になっていた。

60cm位に切って折り畳んで積み重ねるのです


施設からの便り

日中 汁つくりや おやつつくりの手伝い

食器の片付けなど行って下さいました


いつもは 分からないと途中で 止めてしまったりするのですが

「分からないので教えてください?」 と、聞きに来られることがありました


振り返って

6年前の日記なので 正確なことは分かりませんが

服薬はずっと続けていたはずですが 薬を飲んで直ぐに眠ったと記入が

ありません

効果が無くなっていたようです


トイレットペーパーいじりは ティッシュボックスのサイズに折って

使い易くしているつもりなのですが

その折り畳んだトイレットペーパーを 全部カバンに詰め込んで

デイに持って行ってました


トイレットペーパーいじりは これから2年近く続きます

グループホームに移転して 施設の都合(方針)により トイレットペーパーを

取り上げられてしまいました


このことが原因で進行が加速してしまったと思われます

私は話し合ったが 施設の責任者は認知症の理解に乏しく話にならなかったです

また、 私達当事者に思いやりの心がない

 

それから1年後 施設の最高責任者と話し合い私の主張を認めてもらったが

時遅しで症状は進み 気力もうせて2度といじることが出来なかった

 

グループホームの言い分忘れてません

個室でいじるのは良いが ホールで散らかすからと言う理由だった