妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

昨日の写真はカリンだった

2015-12-28 17:07:23 | 介護の回想

いつも道路脇の目に留まる黄色の果実、リンゴ畑にあるのでリンゴだと思っていた。全然収穫しないので車を止めて観察してみた。

手にとってよく見ると洋ナシのように見える。リンゴではないようだ。

気になるので今日もう一度確認しに行ってみた。

 

十数年前、知人からカリンを貰って果実酒を造ったことがあった…すっかり忘れていた・・・。

実は、カリンでなくてマルメロという名前でカリンより一回り小さくて丸みがあった。

径は11cmあります

種は縦にぎっしちと詰まっています

青みが残っている葉もありました

 

ブログを書き始めて思い出したのです。

十数年前に漬けたマルメロ酒、あるかもしれないと探してみました・・・ありました!!

私は殆ど開けたことのないレンジの下にありました。

 

数リットル用の広口瓶に三分の一くらい残っていました・・・マルメロも三個ありました。

漬けた日付のラベルがありました。

 

妻の字で平成9年10月15日と黒のマジックインクで書かれています。

全然色褪せてないです。

18年前の日常を思い出します。

平成15年に認知症と診断されたが平成11年に異常行動が見られ始めたのです。

平成13年9月にはハッキリと異常が認められたが受診までに2年以上かかりました。

今年も暗いことばかりだったのがカリンのおかげで妻の健常のころを思い出させてもらいました・・・。

来年も

 


今年1年を振り返って

2015-12-27 19:14:31 | アルツハイマー型認知症

リンゴ畑の片隅にあります。りんごではないし、かりんにしては大きすぎる。

野鳥は寄ってきません。何だろう?

 

11月に感染症の流行が起きたということで、面会規制がとられたが、2週間ばかりで解除になり、この間3回訪問できなかっただけで今年もあと1回の訪問になりました。

 

振り返って

今年も去年も一度も妻との会話はなく、声も聞いたこともなく、目は瞑ったまま、意思の疎通は無し・・・。

アルツハイマー型認知症が第Ⅲ期の最重度の段階になったのが2年前ですが、この2年間これ以上の進行が見られない。

食欲は全介助ですが、衰えは見られない。

 

人間の根幹である人格は脳の破壊により完全に失われてしまったので回復はあり得ない。

ただ生命を維持している状態です。

 

妻は不幸にしてアルツハイマー病に罹患してしまっただけなのです。

たまたま犠牲になっただけなのです。

アルツハイマー病は現時点では治す手段はありません。

 

最近予防に国を挙げて力を入れています。

 

私は厚労省が掲げている予防対策

「適切な対策を行えば、症状の改善や進行を遅らせることが出来ます。」・・・この通りだと思います。

私は認知症・アルツハイマー病予防にもっともっと力を入れるべきだと思う!!

予防は可能だと信じてます

 

 

 


重度の認知症治療に光が見えてきた

2015-12-21 15:57:52 | アルツハイマー型認知症

認知症予防

一昨日 BS1で(11:00)認知症予防への道をみた。

今まで何回も認知症特集番組を見てきて、いつも期待を持たされるのはありがたいことです。

一介護者として今まで体験してきた感想として、アルツハイマー病は重度になった段階では回復は不可能で治療方法は何もない、と理解していた。

 

この日の番組で特に印象に残ったのはMCIの段階では予防対策があり、半数は進行が止まった、またその内の10%は元の状態に戻ったと言ってました。

 

対策として1週間に3回早歩きをする…頭をつかう…食事…その他生活習慣病予防対策そのものの様だった。

この番組で納得できたことは認知症の始まりは生活習慣病が元ではないかと思った。

と同時に進行してしまった場合は私は治療薬はないし新薬の開発は期待してなかったが2021年に新薬が市場で使えるようになると言っていた。

 

またテンカンの治療薬が(薬品名聞き取れなかった)効果があると言った

この時、眠気半分でみていたのが一気に目が覚めた

 

特養入居中の妻(全介助・意思の疎通が出来ない)が平成25年7月に初めてのテンカン発作が起きた。

この時点より現在までテンカン治療薬としてデバケンのシロップを服用しています。

 

妻は2年以上も最重度の状態は変わらないのです。

アルツハイマー病がこの間全く進行してないのです。(私にはそのように見えます)

 

私はこの時、このテンカン治療薬は妻のアルツハイマー病に効果があるのだと思った。

あきらめていた回復、又希望の期待が起きた!!

が、いつまでもこのままの状態が続いていれば… との思いに落ち着いたのです。

 

重度のアルツハイマー病は絶対に回復するはづはないと、ようやく理解できるようになったが、もしかしてとの夢を貰った番組だった。


一年前の記事を読み返して…アルツハイマーと宝くじの夢

2015-12-12 13:43:43 | よりみち

 

 
アルツハイマーと宝くじの夢
 柿の色と琵琶の色 私には落ち着かされる色です…琵琶は今の時期花を付けてますPM15:00 当地の天気 7℃ 晴れ時々曇り 今日の昼食介助記...
 

一年前の12月9日の記事の中で、私の妻に食べさせているところを見ていた90歳半ばの新しく入居した御婆さんがよっぽど気になるのか・・・

「眠ってたべている・・・。」 「黙って食べている…私の声掛けに何も答えないで…」と、言ったので「起きているよ、目が開けられないの…。」と言うと

妻は、はっきりとした声で「うんっ・・・。」と声を発した。

 

何か月ぶりか?と記載されています。

この記事を一年ぶりに読み返して気が付いたのです

一年以上前から私の問い掛けに…食介しながら毎回何回も…ほとんど返事はないが…。

職員さんと話をしている時、話を聞いていて内容が分かるかのように「ウン!!」と声を出して頷いたことが何回かあったのです。

 

この一年前の記事を読み直して初めて気が付いた

毎回の面会で職員さんは「私が来たのが表情で判ります」と言われますが、私は「完全に私のことは分かってないと思う。」と答えています。

 

妻の場合はアルツハイマー病のせいで【私を伴侶だという事実】が記憶から消えてしまった。

こう解釈して自分を納得させます。

 

誰よりも私の記憶が忘れるはづはないと思っていたのは私の思い上がりだった。

これはアルツハイマー型認知症のせいだと思うしかない・・・。

妻の現状は「感情と心」 残っていても表現する機能が働かないだけなのか?・・・解からない・・・邪念かも?

 

 


 


イカ人参造りに挑戦(再挑戦)

2015-12-05 22:23:52 | よりみち

イカ人参造り(2)

妻が健在の頃よくイカ人参を造っていた。

 

妻は県北生まれなのでイカ人参にはヒジキを入れるのだと言っていた。

郷土料理だと言っていた。

 

スーパーで求めた物は、どれもショッパくて口に合わないので自分で造ることにしたのです。

一回目の出来味は、みりんが利きすぎ、砂糖入れすぎだった。

イカは、切りするめ、人参は短人参だった。

 

妻は確か、するめはハサミで切って、人参は長人参を使っていたので私も同じ造り方にしてみた。

みりん、しょうゆ、水、砂糖を煮沸して、みりんの揮発臭を消しただし汁を造った。

 

はさみで切ったするめイカ、刻んだ長人参を入れ半日後食してみると「これはいける・・・」と納得できたので息子に味見してもらうと「この味だ…」とお世辞の言葉を貰ったが、本当に自分でも上出来だと思った。

 

ミソは切りするめの「太さ」と長人参を使うことかも?

 

妻を目の前にしても聞くことが叶わない…もどかしい

私が試行錯誤を繰り返すなか妻も一緒に手伝っていたのかも?(テレパシーで)

 

妻の味になったと思う!!

今日これから5回目のイカ人参造りに挑戦!!