妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

記憶がバラバラになってしまった

2012-03-14 00:15:01 | アルツハイマー型認知症

6年前 特養のデイサービスを利用してました (要介護2) 当時の介護体験記録です

平成18年1月9日(月)

デイ休み

天気が良かったので 洗濯物を干したところ 乾ききらないうちに

取り込んでタンスに入れてしまいました 


作業中 途中で何度も注意しても聞き入れなかったです

「まだ乾いてない!」 と言っても 「乾いた!!」 と言います


妻の居る日は洗濯は しないことにしました


施設からの便り

本日は 自ら進んで 「何かやることありますか?」 と仕事を

手伝って下さっています


ノイコさんのお兄さんの名前を聞いたところ 「みうら ひろし」 と おっしゃてました


今日はトイレへ行く回数が少なかったようです


振り返って

ごはんを 「食べた」 「食べてない」 は、カタチとしての証拠はなく 記憶だけの

問題ですが 「乾いた」 「乾いてない」 は、目の前に現物があり 半乾きの物を

本人が乾いたと体感で判定してる以上 本人の言い分を

認めるしかないと思う


この事例から アルツハイマー病の妻の言い分は まず肯定すること

からだと 思い知らされました


「みうら ひろし」

「みうら」 は旧姓で 妻の兄は50年くらい前に亡くなっています

「ひろし」 は私たちの長男で この時点(平成18年)の5年前に亡くなってます


平成18年の時点で 妻は長男がいたこと 亡くなったことの記憶はありません

部屋にある仏壇の存在すら目に入らないように 私には見えます

仏壇そのものが 何だか分かってないと思います


「ひろし」と名前が出たことは記憶がバラバラの状態で頭に入っているのだと思います


妻の認知症は 記憶が無くなってしまった と言うよりも記憶が

「バラバラの状態になってしまった」 と私は勝手に解釈します