妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

アルツハイマー型認知症は必ず重度化します

2012-06-28 22:31:22 | アルツハイマー型認知症

3日毎の夕食の介助に 施設にいきました。

だいぶ日が伸びて 何時も5時30分は 冬場はライトを点けて施設に向かいましたが

今は西日に真正面に向かってます。

手かざしでハンドルを握ってます。


帰りの6時40分は まだまだ陽が沈んでません。

 

今の施設に入所して3年経ちました。

入所当初は 手引き歩行は出来た。

単純な会話は出来た。

けれども食事だけは半介助だった。

自力で完全には食べれなかった。


面会に行くと常に何がしか独り言のようにしゃべっていたのが

今では 全くしゃべらず 声もでません。

私の問い掛けにも 全く反応しません。

何時も絶やさなかったあの笑顔 絶えて久しいです。


今日の食事介助中 一度も私を見つめなかった。

ただ 開いた口にスプーンで食べ物を運ぶだけだった。

笑顔は一度も見せなかった。

ご飯を5分の1残して おかずは全部食べた。

40分かかって妻が最後だった。


体調は不調のようで無表情ほどではなく 表情があるというくらいです。

ここで少し不安になった。


自分で意思表示出来ない妻が どこか体調不良が起きた時 訴えることが出来るのか

多分出来ないと思う。

施設の職員の方々に頼るしかありません。


認知症患者は特にアルツハイマー型認知症は例外なく妻のように数年で

重度化します。

介護家族は沈黙し マスコミはほとんど取り上げない。

世間一般の方は認知症になっても妻のように重度になるとは思っていない

のでは。


アルツハイマー型認知症は 必ず 重度化します と私は啓発します。

 


暫らくぶりにいつもの笑顔が見られた

2012-06-25 22:54:27 | アルツハイマー型認知症

施設の今日の生け花

3日毎の夕食の介助 暫らく見てない笑顔今日こそはと 何となく期待して2階の

エレベーターを降りた。


何時ものように妻の正面に立って見たが 今日も私を認識できなかった。

今日は テーブルの角を利用して90度に椅子を置いた。


お互いに顔を見合わせて スプーンで食べさせていました。

徐々に私を見つめるようになり ピントが合ってきた。


すると だんだんと顔つきが和らんできた。

以前と変わらない笑顔が戻った。


以前の笑顔 必ず戻ると信じていました。

この時 側に居た職員さんが 〇〇さんですよ!! と私の名前を妻の耳元で

告げると 一段と 生き生きとした 笑顔になった。


この職員さんが言うには 妻に関しては声・言葉に反応する能力が残っていると

言ってます。


私も同感です。

自分の思いを言葉に出せないだけだと思います。

先日 同じ入所者さんが妻の前で 私のことが判るのか と話していたとき

何も話せない筈の妻が 突然 大きな声を出して 「わかってるよ」 と言った

事実が証明してます。

この時は妻は渾身の力を振り絞って声を発したのだと思います。


心の働きは健在です。

追記

同じテーブルの高齢の女性の入所者さんと職員さんとの会話。


その入所者さんがネックレスをしてました。

職員:あら〇〇さんネックレスしている。

今までしてなかったのに・・・・じいちゃんにつけてもらったの

女性:首を縦に大きくゆっくり振ったのです。

その時女性はネックレスを大事そうに手で押さえてました。

女性なので高齢になってもおしゃれ気分はあると思うが

私は その時の女性の胸を押さえる仕草 アクセサリーの感覚だけではない

もっと大切な物なのだと思った。


今日も一度も笑顔が見られなかった

2012-06-22 22:46:17 | 認知症介護

3日毎の夕食の食事介助 毎回5時45分に面会します。

施設に到着してから 妻に面会するまで職員さんと挨拶を交わす回数は

少なくとも5~6回あります。

 

日が伸びて昼と変わりがないが 冬の延長で挨拶は 「こんばんわ」 です。

このまま続けるつもりです

 


ちなみに当地では 年配の方は暗くなってからは 「おばんです」

薄暮どきは 「おばんかたです」 というのが挨拶言葉です。

今日も 先ずは妻の正面に立ってみました。

私を見つけられません。

視線が合いません。

隣に座ってスプーンで 「この豆からたべるかな」 と声をかけると口をあけて

食べるが全然目線が合いません。

食べ物には一度も目視しなかった。

食事中の声かけに 一度も首を縦にも 横にも振らなかった。

勿論 笑顔は一度も見せなかった。

表情がなんとなく無表情に近づいていくようだ。


そろそろ奇跡に近い言動がまた起きる頃です。

これまでに3回起きてます。

しかし その時だけで続かないのです。

それでもいいのです。

 


へらぶな釣りと認知症介護を比べてしまう

2012-06-21 22:01:34 | 日頃気になること

今日のへらぶな釣り

台風5号の影響か 波・風でウキが見えにくいので8尺を出した。

私の釣り台は この釣り人の右隣です。

午後から17:00までこの釣り友は7枚出たそうです。

私は尺上2枚。

雲が濃くなり 風も強まってきたので17:00で竿をたたみました。

その後この釣り友と回転すしに行った。

これも釣りの楽しみのひとつです。

 

私が思うこのへらぶな釣りの魅力。

未だに飽きがきません。

ますます のめりこんでいくようだ。

釣り方の正解は解りません。

釣れない場合は誤った釣法だからと思うが その誤りが分からない。


私はへらぶな釣りと認知症の理解と介護の方法をつい比べてしまいます。

理論や理屈は 解らなくても 知らなくても介護は出来ます。

時には 学んだ知識がジャマをしていることも多いにあります。

へらぶな釣りも 理論も 知識も なくても釣りになります。

しかも 初心者でも釣れます。

釣ろうという意欲と 介護するという意欲 どちらも思いどうりにいかないのに常に熱中

している力は一体何処から来るのかと 頭に浮かんできます。

 

 


 


紫陽花の貼り絵幅は100cmありました。縦80cmでした。

2012-06-19 22:15:45 | 日記

16日に載せたこの紫陽花の切り貼り絵 幅60cm位と書きましたが、今日改めて

見直すと凄い迫力があります。

測ってみますと幅なんと100cmもありました。

縦80cmでした。

作者の名誉挽回の意味で再掲載します。


今日の夕食介助 PM5:45に施設に到着したが台風4号の影響でかなり激しい雨の中

20mばかり傘をささずに歩いただけで 全身ずぶぬれになってしまった。


毎回洗濯物交換なのでタオルがあったのでこの場はしのげた。

今日は 45分妻のわきに居たが 最後まで私の存在を認識出来なかった。

一度も私を見つめることもなかった。


笑顔が消えて久しいです。

このまま続くはずはない。

3日後の面会には笑顔で迎えてくれる予感がします。


8年前 「いつまでも笑顔で」 というタイトルで介護体験手記が某会報に

載った事がありました。

この時から いずれ笑顔は消えていくと 覚悟はありました。

けれども決して諦めてはいません。