妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

忘れても思い出せなくても良いのです

2012-01-22 00:24:06 | アルツハイマー型認知症

6年前 特養のデイサービスを利用していました(要介護2) その時の連絡帳から

平成17年10月28日(金)

今日の連絡帳に 三春ダムにドライブに行った模様が記されてました

皆さん 大いに喜んで 楽しかったことと思います 


さっそく 「今日、三春ダムへ行ったのかい?」 と訊いてみました

間を置かず 「行かない」 と言いました  


普通は 今までならば 「行かなかった」 と言ったと思う


また 「ここにあったのどうした?」 と訊いても 「知らない」 と

本当に知らない表情でした  



施設からの便り

通常の物忘れは  体験の全部を忘れてしまいます


大きな記憶障害があるのが、この病気です


記憶が続かなくても、その時 一瞬 一瞬 を楽しんで 喜んで

過ごせるよう関わっていきたいです 


振り返って

今まで 施設で何回もドライブに連れてってもらってます

その時 その時の 皆さんの楽しかった模様が想像できます


しかし、ことごとく記憶が全くありません

仕方ないです 病気です 


記憶障害の内の記銘障害ですが 単に記銘障害と言った方が

適切だと思います

思い出せないことを記憶障害

覚えられないことを記銘障害


アルツハイマー発病前の記憶は繰り返し思い出してます

発病後の出来事は覚えてないし、たとえ記憶されたとしても

時間が経つとすっかり忘れてます