妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

過去も現在も時間差が無いようだ

2012-01-14 00:17:07 | アルツハイマー型認知症

妻はアルツハイマー型認知症で要介護5 全介助です 老健に入所しています

6年前 特養のデイサービスを利用していました(要介護2)その時の記録です

 

平成17年10月17日(月)デイ休み

かかりつけの心療内科に受診に連れて行きました  


先生から 「〇〇閣に行ってるの?」 と訊かれると

「あまり行ってない」 と答えた 


「息子さんの名前は?」 と訊かれると 「ヒロシ」 と答え 

間をおいて 「ミツヒロ」 と言いなおしました


「お孫さん何人?」 と訊かれると

「二人とあと一人」 と答えました 


・・・〇〇閣は以前勤めていた会社です 10年前に辞めてます(平成7年)

    息子の名前は 「ミツヒロ」 です

    孫のあと一人は訳がわかりません  孫は2人です


施設からの便り

本日は朝より畑へ出て しその実とりを集中して行ってくださいました 


他の方との話の中で よく 「うちのおじいちゃんは畑でも何でもやる人

今でも ご飯を作ってくれる」 と、ノイコさんのお父さんの話が出てきます


・・・妻の父は昭和57年に亡くなってます


振り返って

心療内科の先生の質問は記憶障害と 見当識障害を判断する

ポイントをついた設問になっていると思います

 

平成17年の時点で妻の父は亡くなってから23年経ってます

自分の父が亡くなってる記憶は ある筈なのに まだ生きていると思っている


過去の記憶が塗り替えられているのは妻の認知症の不可解なところです

これ以降も父親の死は認めなかったです

 

「父親は今、何してるのかな?」 と時々口にしてました


ある時、妻の弟の前で言ったとき 「ジイもバアも墓の中だバイ!」 と言われても

何も反応がなかったです 


妻の母親は父の一年前に亡くなってますが 母親の話は

聞いたことがありません

 

妻の人格は間違いなく破壊されていきます