老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

720;親の責任

2018-04-24 04:39:59 | 老いの光影 第2章
窓から青空と白い雲を眺めみる

親の責任

90歳を超えた母親
要介護5から要介護3になり
軽くなったとはいえ
まだ介護を要する状態

同じ敷地内に
長男夫婦宅と隠居宅が建つ
長男嫁は家事能力がなく
料理が出来ず「うつ」状態
長男は
民生委員の任を受けているが
母親の面倒は何ひとつ見ておらず
大きな声で老いた母親を怒るだけ
何が民生委員か、と
思いたくなる
そう感情的になっても仕方がないが・・・・

長男に不満を抱きながらも
葬式のお金と言って
長男に300万円の通帳と実印を渡した母親
お金を渡せば死後まで面倒を見てくれる、と
錯覚する親

息子夫婦や子どもから大切にされたいと思うならば
お金は葬式代とお墓代だけを残し
あとは自分の為にきれいに使い切る
お金がない親は
「お金がある振りをする」
子どもたちはお金があると思い
大切にしてくれる
これは俗世間的な話だが・・・・

60前後になっても
兄弟姉妹でいがみ合うのは親の責任
長男と次男が対立
無理してまで長男を東京の私大に入学させた親
長男は女に溺れ2年で中退し
女を連れ
東北に帰ってきた
長男の学費を工面するために働いていた父親は40代で他界した
次男の進学は夢を絶たれ
高校卒業後
自力で放射線技師の資格を取得した
次男も大学へ進学したかった
父親を早死にさせたのは長男と思い込んだ次男
父親の死を境に
長男と次男の軋轢が始まった
それは
母親の介護にも影を落とす
長男はいまだに自立できず

長男対次男・長女
子どもがいがみ合うことに
腹を痛めた母親は悩む
それは母親の責任でもある
ハッキリとした口調で
男のような性格で物事を話す老婆なのだが
長男にはハッキリと言えない歯痒さ

その間(はざま)で悩むケアマネジャー


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