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老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1306;生きる

2019-12-10 04:40:07 | 空蝉
生きる




自分が生まれた年に
黒澤明監督のモノクロ映画『生きる』が上映された

自分が『生きる』を観たのは介護の世界に足を入れた32歳の頃であった
衝撃であった
癌の宣告を告げられ
残された生の時間は少ない、と知ったとき

そのとき自分は何を思うのであろうか

主役 渡辺勘冶の志村喬 の演技は素晴らしかった

残された時間 公務員(市民課長)として
なにができるのか

そのこころにヒトカケラの美しい思い出を遺す(残す)

いままで生きてきた
軽薄な死を反省し
未来の子どものために公園を造り残した勘冶

32歳のときにこの映画を観て
成長しなかった自分の生の軽薄さを思うと
本当に怠惰な自分だと感じてしまう

桜を見る会よりも
『生きる』を見る会の方が良かったかも
晋三さん・・・・