ヘルズブログ

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読書マン

2010-05-28 00:09:17 | マンガアニメ映画とかの感想
最近やたら本を読む。
通勤時間の20分が我慢できず
面白いと昼休み、中休みを使って読んじゃうと
1日ちょいで終わっちゃう。

・ボーンマン  ジョージ・C・チェスブロ
海外の小説
大腿骨を抱えた謎の浮浪者、通称「ボーン」
行き倒れて保護された彼は記憶を失っていた上に
連続殺人事件の容疑者にされてしまう
本来の人格を守る為に記憶喪失の人格ボーンは
直感を頼りに捜査を開始する

ホームレスの辛い描写がエグいが謎が解けてく後半はなかなか気持ちいい
しかし上手いが面白い訳ではない不思議な作品

・波の上の魔術師 石田衣良
先日元地元に出かけたついでに
地元のデカいブックオフを見に行く。
新刊の古本ないかなーと思ったが行くと
入り口付近のいい所に棚があり
有名作家の昔の人気作や、前にドラマ化した原作本があり、
ずっと読みたかった「波のうえの魔術師」があり
発売年月日からしたらもっと安いと思いつつ
まんまと買ってしまった。

作者は石田衣良、IWGPの人なのな。
数年前に長瀬くん主演でやったドラマ「ビッグマネー」の原作本なのだ。

就職浪人してパチンコで食ってる主人公は
雰囲気とマメさから謎の投資家である小塚老人に見初められ
投資の世界に身を投じていく。

経済、投資のイロハを厳しく叩き込まれ
時に挫折し、時に目覚しく成長していき、
復讐劇とマネーゲームを兼ねた「秋のディール」で
知力の限りをつくしとある銀行を狙い打ちにする。

経済学科出身で、自身も株で食ってたらしい作者だけに
分かりやすく生々しい経済のウンチクが面白い。

ドラマは長瀬君と、銀行側に原田泰蔵のライバルが居て
対決&勧善懲悪の構図になっていたが
原作は主人公が淡々と思慮するモノローグ、
ドラマよりもエグい設定でピカレスクロマン的な面白さもある。

朝開いたのに帰ってからも読んじゃって一日で読み終わってしまった。
こんな読んだのはダヴィンチ・コード以来。


・天使と悪魔 ダン・ブラウン
映画にもなった「天使と悪魔」を読んだ
ダヴィンチコードの続編かと思いきや本が出た順は前作なのね

陰謀論ととんでもミステリーが好きなら面白いと思う

宗教象徴学の教授ラングドンが流され易い性格で
世界の根元に迫る謎と身に迫る危険に巻き込まれ
知識とひらめきで乗り越えるミステリーだが
本作は宗教と科学の対立がテーマ

しかも敵はフリーメーソンを内側から乗っ取ったと言う
曰く付きの秘密結社「イルミナティ」
当時の謎めいた暗号からイルミナティが辿った道筋を辿り
現代の大事件を食い止めようとするのだが
中でも個人的に印象深いのが対称を神聖視するイルミナティの
記録に残されてない上下逆さまにしても変わらない文字「アンビグラム」

再現された事のないこの紋章を目撃してラングドンは事件に巻き込まれ
犯人に出し抜かれてはまざまざ見せつけられるのだが
実際に文章の合間に挿し絵のようにイルミナティの名前や
四大元素のアンビグラムの図形が載るのは
ドキッとさせられると共に感心する
最後のアンビグラムは感嘆すらするがネタバレなので見せられないのが残念

映画も見ようかしら?
新作ロストシンボルももう出てるんだね
新書だけど買っちゃおうかしら


・三剣物語 ひかわ玲子
精霊の恵みが失われ浮遊大陸ばかりの世界
精霊の恵みを受けた炎、水、大地の子が三本の剣を見つけた時
世界は精霊の恵みを取り戻すと言われる中
炎の子として生まれた王子セネリオ
奇しくも揃った水の子、大地の子と育つ中
悪の帝国に襲われ運命の子は散り散りになってしまう
友を救う為、帝国に打ち勝つ為、三剣を見つけ世界を救う為にセネリオは旅立つ

おぉっ!なんと言う90年代臭!
今の時代このベタさが足りないよね!

・わしらは怪しい探検隊 椎名誠
著名な作者だが読んだ事なかった。
作者とその友人達が「東日本なんでもケトばす会」と称して
定期的に行っていた離島キャンプの記録。
どんな島でも食料持参&テント&自炊の男らしい日記
テンポ良くすぐ脱線する。口語すぎるのがちょっと読みづらいが
面白いのかそうでもないのか分からないまま
ついつい読んでしまった
続編を古本で見つけたので今度買おうかしら


・パーフェクト・ブルー 宮部みゆき
今まで宮部は読んでなかったがジワジワ読み出した。
元警察犬で今は探偵一家に飼われる犬マサの一人称で進むのがユニーク。
高校野球のエース選手の焼死事件を追って
マサ、探偵一家の蓮見家と選手の弟が謎を解く。
途中で別視点の話が挟まると予想だにしない展開が
グワッと進むのが面白くハラハラ。
宮部みゆきは筆力もだがアッと言わせるトリックが上手いなぁ。
切ないラストだがすごく面白かった。

・心とろかすような
パーフェクトブルーの一家の短編集。
同作と違い明るい話が多かったのでいい。
短編なのにトリックは充実してるので贅沢。

これで2ヶ月分くらい?
面白いとすぐ読んじゃうので
挫折するほどつまらなく平坦な本が長持ちすると最近気付いたw
まだまだあるけど次回。

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