ヘルズブログ

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私のガサラキおじさん

2022-03-28 23:57:50 | マンガアニメ映画とかの感想
サンライズ公式youtubeでガサラキが見れる!

●youtubeリンク

サンライズでボトムズの高橋良輔監督作品。(1998)
・現代劇の政治と紛争
・ボトムズ的なリアルな戦車の延長のようなロボット
・能で鬼を降ろす伝奇ファンタジー

と言う過剰に濃密な作風で奇妙な引力を持つガサラキ。

アニメでのリアルなロボット戦闘の話題になると、
ガサラキとの相似を幻視する「ガサラキおじさん」のミーム。
楽しそうだなーと思って見つつも、
自分では学生の頃にリアルタイムで見たきりのエアガサラキおじさんだったけど、
大人になってボトムズを履修したりミリタリーが分かった後だと解像度が上がって
「読める…!読めるぞ!」ってなってすごく面白いので
復習して見てくとトゥルーガサラキおじさんになれそう。


と言う訳で1話から3話まで見る。
1話なんか前半は説明がないままロボ模擬戦、
後半は能だけで終わる。

謎とバトルを情報過多にするのは、
エヴァの影響がデカかった90年代後半は多用されたんだけど、
改めてみると「リアルなロボ+運命的ボーイミーツガール」は
ボトムズの高橋良輔の得意な手法なんだよなぁ
※監督が主導できなかった、走り切れなかったとは聞くけど。


主人公の乗るタクティカルアーマー(以後TA)は
ボトムズより更に市街地戦に特化してて壁越えたり、
床抜いたりとカッコ良いけどリアルになるほど地味。



能の秘儀は楽楽師達が目隠ししていて見ないようにしてたり、



異界の鬼を舞で客人として呼ぶのは妖怪ハンター的だったり、
呼び込んだ異形の力が同心円状の力で発露するのは七夕の国とかっぽいし



和風伝奇なのにOPで「塵は塵に、灰は灰に」って聖書引用したりと、
伝奇としても妙に手つきが良い。


ただ放映が日曜朝。
子供がプリキュア見て踊ってる時間に能を踊らせるな!


TAのボトムズ的な二足戦車のリアルさの現代風解釈(90年代)が
・上半身が動かない姿勢制御
・平面の戦車に対してビルを昇ったり降りたりの縦の強さ





って言うのが面白いけど画がどんどん地味になると言うジレンマ。

軍にTAをプレゼンする兵器メーカーの人(兄)が
「戦車を相手に草原は別にして局面戦闘では…」って説明しているので
ボトムズよりも一層の紙装甲なんだろうなぁと言うのもまた良いのだけど、
言った端から砂漠で戦車と相撲する!w

喰らっちゃいけないから奇襲してるんで矛盾はしてないんだけど、
それにしてもさぁ…と言う気持ちになるw



タクティカルアーマーの雷電が今見ると西洋甲冑の兜っぽくて面白いし、
メタルフェイクの戦車頭もバーチャロンのベルグドルっぽくて良いね。
顔と胸のラインがツライチなのが良い

人工筋肉がオーバーテクノロジーっぽい事を言ってるけど、
あのサイズのロボを持ち上げられるリフティングウインチの方がよっぽど凄くない?


登る方はアルムブラスト(足パイルバンカー)も補助してるけど
隣のビルに打って降りたりもしてるし。

「見たくなって来たじゃろ」
サンライズのこの枠、大体「1話と最新話を一週間だけ公開」
って言うのがセオリーだったのだけど2022/23/25に3話をやったのに
やったのにまだ見れる!

みんなもガサラキおじさんになろうぜ!



今年の戦隊「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」が面白いよと言うお話

2022-03-19 20:28:18 | マンガアニメ映画とかの感想
今年の戦隊「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」を録画だけしてたのだけど
「名前もヘンテコだし、長身やSD混在のイロモノかな…」
と、無精して2話までサボってのを見たらこれが面白い!


女子高生にして漫画家として華々しく活躍するイエローはるかちゃんの主観からはじまり、
謎の眼鏡を貰ったら現実世界にまぎれこんだ異形人と文字化け文字だらけの
位相世界が見えてしまうと言うゼイリブオマージュからの雪崩れ込みバトル。





1話はスライディング忠誠に敵味方誤認の叙述トリック。
ロボット戦まで1話で済ませる超高速導入。
東京駅クローズアップなのもあるけどダイレンジャーぽいよね。非常に好感。

レッド相当のドンモモタロウは他4人の主としての
上のポジションにあるシンケンジャー型なのだけど
「目を合わせると縁を強制的に結んでくる」と言う怪異存在で
早速ネットミームとして人気を醸しているし


登場時は舞い踊る天女の後にマッチョが担ぐ神輿に乗せたバイクに乗ってくる。

意味が分からんと思うが視聴者も分かってないし
ブログを見ると製作陣も分かってないし、
なんなら登場キャラも何もわかってない。

この現状ストーリーテラーのイエローが何も分からない状態で
視聴者と理解(できてない)度を共有できているのが上手いなぁ。

前作ゼンカイジャーがレジェンド戦隊の力を借りる記念作品だったのだけど
今年もレジェンド戦隊の物を扱いつつ、ロボと前作主人公の五色田介人が続投している珍しい作り。

ゼイリブ風の世界の特殊効果やグリッドマン的なバトルシーンの背景も面白い。
敵幹部の文字化けからコンピューターワールドに雪崩込み。



やらしい話でスーパー戦隊は売上が近年低迷しているので予算的な物もあるだろうけど
使うべき所(ダンシング天女とか必殺技とか)のCGに注力してる取捨選択、俺は結構好き。

それに最近の戦隊のフルCGロボはいいんだけど、仮面ライダーセイバーとか
ゼンリョクゼンカイオーのフルCG背景は地上波の予算だとチープさを感じてしまっていたので
物理背景をCG化しやすくする作戦には膝を打った。


そして合体必殺技はお供にハンドルを回させると
やぐらが立ち上がる桃代無敵アバター乱舞。
なんでか分からないトンチキさと
555田崎監督の暗闇に弾道が浮かぶ美しさの共存!




巧みさとトンチキさが共存するバランスが非常によくすごいオススメ!

脚本は仮面ライダー555や響鬼など多数を手掛ける井上敏樹脚本。
と言うか響鬼後半が個人的に相性が非常に良くなかったのだけど
今回ドンブラザーズはライダー的手法が非常にかみ合ってるように感じる。

ここらでようやく気付く。
暴太郎ってアバター太郎ってコト!?
アバターたちの新しいおとぎ話なのかもしれないので
ハードSFみも感じるしすごい面白いよ。
と言うお話。

東映公式youtubeで無料で見れる!
●リンク
1話が2022年4月2日(土)24:00までなので1か月あるし2話以後も多分追いかけられそうなので
かなりユーザーフレンドリー。

オマージュ元のゼイリブも今(2022/3/22)ならGyaoで無料で見れる!
●リンク