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ウォーハンマーウィズヘルズ-5話 偽典「ナーガロスからこんにちは」

2021-08-08 05:06:47 | ウォーハンマー
10余年のウォーハンマーの動きを
ごくごく個人史観で見ていく企画ウォーハンマーウィズヘルズ。

普段は体感した歴史を振り返っていくのだけど
前回の4話で自分の中に火が付いたのでウォーハンマーファンタジーバトルの中の
ダークエルフについて語って行きたいと思う。
自分が一番熱中した7版くらいの時代だと思ってほしい。

本来はウォーハンマーの世界設定などは自分が語るべき事ではなく、
興味を持った人が居たら各人で調べたら良いんじゃないかな、と思っているのだけど
ダークエルフについては後述するとある理由のせいで、
おそらく失伝していくのではないかと言う予感がするので
RoRで自分が書いている記事「偽典ウォーハンマー40000」のように、
「公式の和訳を写す訳には行かないので、自分が噛み砕いた形の口伝で綴って行く形」
としてつらつら書いていこう。

資料は確認にするにしても自分を通す事で微妙な勘違い、見解の差など
本来の物とは違う物にしてでも口伝していく事になるのがまた味わいと言うことで。
偽典とは本来「教会が認めなかった書物」を意味する言葉です。

※注意:ダークエルフの風習はドギツいのでグロ表現が多分に含まれます。


ダークエルフについて
まずハイエルフの国「ウルサーン」があった。
めちゃカリスマの王様、"フェニックスキング"アナリオンが統治していたのだけど
迫り来る渾沌のディーモンとの闘いの果てに壮絶な討ち死に。
ご健在の時の遠征の道中に北の方で謎の女預言者モラスィを妻に迎えて
(※ウォーハンマーのオールドワールド世界で北と言えば渾沌の陣地だ)
生まれていた子供が後のダークエルフの絶対王者メルキス様。

メルキス様は武人としても強いし血統もあるので
「次期のフェニックスキングはメルキスだろう」と
周りも思っていたし自分でも思っていたのに政権闘争に負けてしまう。
メルキス様は「統治にはそれも良いでしょう」と口では言ってても腸が煮えくり返ってるので
メルキス様は自分の代わりに王様になってた人を毒殺してクーデターを起こして
エルフの国のウルサーンは壮絶な内乱の時代になる。

追い詰められたメルキス様がぶちギレて
「皆殺しにしてやらぁ!」とすごい魔法を繰り出したら
暴発して負けちゃったので放逐されて流れ着いたのが暗黒大陸ナーガロス。
寒い辛い苛酷で過酷すぎる不毛の地に王国を打ち立てるのに必死でダークエルフは
冷酷に冷酷に無慈悲に、すべての者を憎悪するようになったのだ。

そんなダークエルフのキレキレの社会や
灼熱すぎるキャラクターを紹介していきたいと思う。


ナーガロスの暗黒貴族社会
ダークエルフの国ナーガロスは貴族社会。
絶対君主のメルキス様は権力もあるし武力もあるし財力もある。
しかも魔術もめちゃ強くて誰も逆らえない。


めちゃ強くてパワーフィストまで持ってる上に
魔法使いとしても最強クラスと言う絶対君主のメルキス様。
フェニックスの炎に焼かれて死にかけたけど
魔法の鎧とメタルメンポを皮膚の代わりにして復活したタフガイ中のタフガイだ。

ダークエルフ貴族はメルキス様に気に入られて出世したり、
不興を買って処刑されないように貴族同士は謀殺暗殺で上を目指す地獄なのだ。
そうして貴族が権力闘争してる間にもメルキス様はどんどん利権とお金も増やしていく。
メルキス様はウルサーンの王は自分しか居ないと思ってめちゃめちゃ執着してるので
ちょいちょいエルフの国に侵攻しては失敗してる。
ねちっこい。


ダークエルフのおもな産業
奴隷!
独立したダークエルフはみんな武人なので農業も産業もできない!
と言う事でひらめいた対策は
「攫ってきたヤツにやらせよう!」
そしてその頃には世界中に奴隷にうってつけの新種「人間」が蔓延っていたのだ。
黒き方舟(ブラックアーク)と言う空飛ぶ海賊船で湾岸からガツンと襲う。
労働力も奴隷、魔術のコストの生贄も奴隷、鍛冶とかの生産品もドワーフの奴隷で賄う。
なるほど!

海賊、ブラックアークコルセアの皆さん。
マルスの次に惚れ込んだ良いミニチュアだ。
何人かはデッカい鉤爪を持っているので
奴隷を引きずり倒すのだろう。


貴族のソーシャルディスタンス
ダークエルフの貴族社会は暗殺毒殺権謀術数が渦巻くのだけど
殺人を厭わないダークエルフの社会で貴人は
暗殺の被害妄想へ陥らない為に“作法(エチケット)”を設けた。
「下位の貴族は例外を除き剣三本以内に近づいてはならない。
 従者は剣二本以内、信を置く者は剣一本以内に近づいて良く、
 破った者は処刑して良い。」
ソーシャルディスタンスを先どってる!
社会的!


コールドワンナイト

下に乗ってる恐竜がコールドワン。すごい強いけどすごい狂暴。
FBでは騎兵はただでさえ強いのに恐竜を従えてればなお強い。道理だ。

コールドワンの騎士は手懐ける為にコールドワンの体液を身体に塗って馴染ませる。
その体液は猛毒で不可逆に嗅覚や触覚が無くなるのだけど
「貴族社会で成り上がる為には悪くないデメリット」と考えてる。
他人の命にも軽いけど自分の命も軽いクレイジーさに痺れる。
このコールドワンちゃんは「愚鈍」と言うデメリット能力を持っている。
移動前にダイスを振って1が出たらトボトボ前に歩いていくのだ(移動力の半分だったかな)
6ターンしかないゲームなのに1ターン浪費とか重い!
しかしコールドワンナイトの突進力は凄まじいので、ダークエルフプレイヤーは
「ウォーハンマーの戦場で成り上がる為には悪くないデメリット」と考えてる。


鋼鉄の礼状
ダークエルフの将帥階級「暴君(ドレッドロード)」

功績を上げたり、暗殺で成り上がったりメルキスに気に入られて出世したりするのだけど、
そこまで出世が出来て無い場合には上位貴族に支援者(ケツモチ)に付いてもらう。
そうした時は上位貴族の名前と権威を見せつける「鋼鉄の礼状」と言う免状を貰い
水戸黄門の印籠、暗行御史の馬牌のように部下にも他の者にもなんでもムチャクチャできるので
文字通り暴君のように軍を率いる事ができるんだ!
しかし惨敗したり腰抜けな様を晒すと上位貴族に泥を塗ったと言われて
「鋼鉄の礼状」を鋳溶かして飲まされるんだ。
煮え湯ならぬ煮え鉄を物理で。
ケジメ!

でもダークエルフ軍はヒラの兵士も下級貴族の傍系だったりするので
すぐ他の上位貴族からの推挙で横入してきたり、
すぐ謀殺で死んだり、すぐ裏切って敵軍に付いたりするので
軍としての体裁が全然立たないので力づくで従えなきゃいけないんだ。
道理だ。
そうでもないか。

ミニチュア的余談だけどドレッドロードは画像の鎌みたいな武器とドラゴンを乗せたモデルと
前述のナイトと轡を並べられるコールドラン騎乗がだけが店頭市販されていたのだが
他にもグレイトウェポン(大剣)、二刀流、馬、女性ロードなどバリエーション豊富だった。
店頭では買えないので悔しい思いをするのだけど。
その割にそれらのリリース前だと太古のコールドワン騎乗以外はモデルが一切なくて
プラ兵の改造とかハイエルフなどから作ったりしてた。リリースが極端!
8版になるとプラのブラックドラゴンが出たので
ジェネラルのプラパーツとかが出て改造しやすくなるんだけど。

さらに余談の余談だけどチョンマゲの人が持ってる鎌みたいな武器はただのハンドウェポンだし
肩のドラゴンはなんら強さのオプションがないただの飾りだ。紛らわしい!


スペシャルキャラクター「凶心ロクヒィル」

海賊船「祝福されし戦慄の塔(タワー・オブ・ブレスト・ドレッド)」を駆る代々の海賊の名家の出身。
一家を復興しようとハイエルフの海岸都市や
ゾンビだらけのヴァンパイア領土の海岸の相手はスルーして
目指すはリザードマンの密林王国ラストリア…の更に奥。
上位存在<旧き者>の秘密が眠る古代海底都市!

金で魔導士をガッツリ雇って水に潜れる魔法を掛けての大侵攻!
めちゃ強い海底モンスター相手にどったんばったん大騒ぎして
貴重なお宝をゴッソリ持って帰って家名を響き渡らせたんだけど
・被ってるイカの兜も奪ってきた古代のめちゃ強い魔法の武具
・貴重な「血鉄(ブラッドスティール)」の像を略奪したと思ったら
 帰り道の船の上で溶かして二刀流の剣を作った(せめて帰るまで我慢して!)
・上位存在<旧き者>の秘密が記された貴重な石板も(ワンピースのポーネグリフ的な)
 ガッツリ略奪しては金の為に売り飛ばす!

世界の秘密がガンガン失われるあたり悪事の規模がデカい!

イカデビルさんは海賊エリートなので敵を追いかけて捕まえると
奴隷にしたと見なしてポイント倍になるルールがあった。強い。
捕獣(ポケモン)ゲットだぜ!


スペシャルキャラクター「ハガニィスのテュラリス」

処刑部隊エクスキューショナーに入れる事が出来たキャラクター。
ミニチュアがなくてチャンピオンをスペキャラに置き換えてねと言うシステムで
しばしば見かけられた諸兄人エリートのテュラリスさん。

処刑ばかりの町ハガニィスに生まれた彼は子供の頃に処刑された生首を見て
「カイン神(ダークエルフに信仰される殺人の神)の導きだ…」と悟りを得て
次の日にはカイン神の神殿の定例処刑に飛び入り参加。
生贄の首をズバリと斬り落として目覚めたと言う天性の処刑人なのだ。

・村の名前が気に食わんから家を全部打ち壊した上に村人を虐殺した。
・オークの一団に奇襲されたのを返り討ちにした上に、自分の家をデコる為に頭蓋骨を大量に持ち帰った。
・スパイに来たハイエルフの一団を見つけたので皆殺しにして壁に打ち付けた

生きたクソデカヨハネスブルグみたいな人。

ハガニィスの町の紹介も
「処刑者とカイン神信徒の町で、
ハイエルフの一団を攫ってきた彼らは殺戮の宴を開き、
夜が明ける頃には、黒い街は赤い街になっていたのだった!バーン!」
と言うグロと実も蓋もなさしかないフレーバーが掲載されてた。

スペシャルキャラクター「人剥ぎメンギル」

もともとは昔のキャンペーン、ストームオブケイオスで出たキャラクターで、
7版ではデータが無くなってエピソードだけになったキャラ、人剥ぎメンギルの人剥ぎ部隊。
「ダークエルフの中でも最も凶悪で血に飢えた者…」と言われる有力者。

彼のアーミーブックでの説明はイカしていて、
「ダークエルフなら誰しも邪魔だてする相手の喉元に刃を突き立てることを好むだろうが、
 メンギルはこれを快楽の為に行う冷血漢なのだ…」


前半がメンギルの恐ろしいエピソードの枕かと思ったら、ここはダークエルフの一般常識なの!?
メンギルの凄さが全然入ってこない!
ちなみに部隊は全員剥いだ人の皮をマントに着てるんだけど、
みんなが残酷すぎて誰がメンギルかわからない。 答えは矢印の人。
なんなら人の皮で作った軍旗持ちの方が貫録がある。
個人的にはダークエルフをはじめるキッカケの一端になったくらいハチャメチャさが好き。


古き世界に別れを告げて
こんなハチャメチャすぎるスーパーヴィラン国家のナーガロスなのだけど
物理時間2014年8月から1年がかりで行われたキャンペーンブック「終焉の時~エンドタイム~」で
今まであんまり進まなかった設定の時間がガツンと進み、
オールドワールド世界は崩壊して新たな世界エイジオブシグマーになった。

エンドタイムでメルキス様はなんだかんだあってエルフ連合軍の王様になってスッキリしたのか
インドメタシン光線を食らったみたいに心の底から偽善者になってしまった。


AOS初版の黎明期の頃はダークエルフには全員キーワード"放浪する民EXILED"とか
貴族階級の"Darkling Coven" とかが付いていたのに最近ではそれらのキーワードも無くなっちゃって
ザックリと「シティオブシグマー:シグマーの都市部隊」になっちゃった…
今やメルキスは半神になり秩序陣営なのは分かるけどヴィラン精神が好きだったので悲しい。

と思っていたのだけど2020年11月に出たキャンペーンブック「モラスィ」。

まだ読めていないのだけど相変わらずのハチャメチャぶりが
日本語で読めるので復帰しても良いかもしれない。

もしくはフォージワールドでファンタジーバトルの後継ゲームを出すようで、
カイジの利根川みたいに「出すとは言ったがいつ出すとは言ってない…何年後、何十年後でもだ!」
ってパターンかと思ったら先日(2021年7月)続報もあったので
コレクションのダークエルフはナーガロスにいるままにしても良いかもしれない。

かなり嚙み砕いてるし他アーミーの資料で分かる話や
小説類を全然チェックしてないので大分違うと思うけど
ダークエルフのはちゃめちゃぶりが伝わると嬉しい。
おわり。

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