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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

モスラ幼虫 スタンダードカラーの制作裏話1

2015年06月04日 | 制作裏話


1 知ってほしかった双子の差

 久しぶりの制作裏話。今日から2013年4月に発売した「モスラ幼虫 スタンダードカラー」の制作裏話を書きます。商品はすでに完売しております。ご了承下さい。



 4つめのカラーリングとなった「モスラ幼虫」。
 発売のきっかけやこだわった所は、以前「こだわり」で書きましたので詳しくはそちらをご覧いただければと思います。
 その「こだわり」では、柔らかく書きましたが、本音を言うとたくさんのモスラ幼虫に対しての不思議に思う事や誤解されている事など多々あって、じっとしていられなかった部分はあるのです。
 確かにゴジラに比べて、『モスラ対ゴジラ』(1964年)に登場したモスラ幼虫については、造形部分やギニョールや自走式などの違いや経緯など、不明な点も多々あります。後年の『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)や『怪獣総進撃』(1968年)に登場したものについても同様で、『モスラ対ゴジラ』の幼虫とのプロップとしての関係性についても推測として語るにとどまっています。
 弊社が義務感を感じる必要は全くないのですが、少なくとも弊社としては「モスゴジ」を発売し、それに合わせる形で作った幼虫なので、『モスラ対ゴジラ』でのモスラ幼虫については、商品を楽しんでいただく上でもっと理解してもらえればいいなぁという気持ちでいました。

 先に発売していた「誕生バージョン」や「岩島戦バージョン」をお客様にお求めいただいた時に気がついたのですが、モスラ幼虫に対して間違った情報を信じている方が実に多いという事です。
 さすがに造形もサイズも違うので『モスラ』(1961年)のものと混合されている方は少ないのですが、この『モスラ対ゴジラ』の幼虫が『三大怪獣 』や『怪獣総進撃』のものと全く同じとと勘違いされていたり、目の色がどの時の幼虫も青から赤に変わると思われていたり(変わるのは『東京SOS』だけ)といろいろです。
 特に多かったのは、双子の幼虫とはいえ、ギニョール、自走式、操演のいずれでも二体の造形差があることをご存じない方がたくさんいらっしゃるということです。

 弊社が一番はじめに「モスラ幼虫」を商品化した一番の理由は、先に発売していた「モスゴジ」に合わせた幼虫が欲しかったからなのですが、もう一つの理由としては双子の二体の造形の差を表したかったからでもあるのです。
 他社さんの事を言うのは申し訳ないのですが、弊社がまだフィギュアの制作をはじめる前まで多くのソフビメーカーが双子の幼虫のソフビを発売しました。いずれも造形の差はありません。同じ形状にしています。口を開いているか閉じているかぐらいの差でした。それで良しとしている風潮や流れがとうしても嫌だったんです。



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