2 映像で感じる着ぐるみの色を目指して
■これまでと違う塗装色の「スタンダードカラー」
これまで発売してきた各ゴジラの「スタンダードカラー」は、基本的にダークグレーの成型にノーマルグレーに近いカラーをスプレーしています。今回もそれに準じたものになってはいます。
成型色はこれまでの各ゴジラの「スタンダードカラー」で一番多く使用してきたダークグレー。それにほんの少しブルーとグリーンを加えたノーマルグレーと、ライトグレーをスプレーして立体感を表現しました。
一見、以前発売した何かの「スタンダードカラー」の配色と同じように見えるかもしれませんが、そのスプレー部分というのはこれまで発売してきた各「スタンダードカラー」とは違う色です。(これまでのものも全て同じ色での塗装はありません)今回も同様で、使用したほんの少しブルーとグリーンを加えたノーマルグレーというのは初めて使用する色で(微妙な差で似ているものもありますが、この「微妙」がこだわりでもあります……笑)、つや消しも少々加えて雰囲気を出すようにしています。
この「74ゴジラ」は劇中ではとにかく戦うゴジラという印象があります。爆破シーンが多い事から、粉塵、煙の中にいるシーンが多く見られます。中野監督が特技演出された「東宝チャンピオンまつり」後期のシリーズは、全体的にそうかもしれませんね。
夜のコンビナートでのメカゴジラの戦いはもちろん、後半の日中の設定である沖縄での激闘でもきれいで明るい色というイメージはありません。かといって汚れやら煙やらで「真っ黒」という印象も希薄です。
そういった微妙な色、そしてオーソドックスなフィギュアとしてのゴジラカラーでありつつも、これまでなかったGメモリーズセレクションのゴジラカラー、暗くならないデフォルメらしい明るさを失わない配色を目指しました。
ですので、一般に語られる「74ゴジラ」の着ぐるみの色というより、映像で感じられる着ぐるみの色を目指したと言えます。
ＴＭ＆(C)1974,2014 TOHO CO.,LTD.
