Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話その1

2007年03月19日 | 制作裏話
「Gメモリーズセレクション」のきっかけ



 東宝怪獣(主にゴジラ)のフィギュアを自分で作りたいと思った時の話は前にしましたが、もう一つ進んで「Gメモリーズセレクション」が具体的に形になるまでの話をしましょう。
 最初に発売したのはガレージキットの「初代ゴジラ」と「モスゴジ」です。この時点で「カッコかわいく」というテーマはすでにありました。そしてソフビを作る上で、このテーマは変わらず続けていこうと思いました。
 第一の理由は簡単です。私が欲しかったからです。

 ウチがフィギュア事業を始める前まで、私も一個人として東宝怪獣のコレクターでした(もちろん今もです)。ガレージキットに比べてソフビは買いやすいし、集めやすい。長年集めて気がついたのですが、いろんなメーカーさんがそれぞれ規模は違えど同じようなジャンルに集中していると思ったのです。特にレトロタイプと呼ばれているキャラクターソフビです。
 原型師さんが共通で作られている所もあるのかも知れませんが、M1号さん風、マーミットさん風に思えてしまう商品が多く感じます。ファンとしてはいろんなメーカーからいろいろ発売されるのは嬉しいのですが、似たものが多く感じるようになってきました。大きさや価格はもちろんレトロ具合やデイフォルメ具合、カラーリングに至るまで、どうして似たようなものをみんな作るんだろうと疑問がわいてきました。不思議だし、同じキャラクターがあちこちで続くとお腹いっぱいです。そして今でもその傾向は多いようです。
 だったらウチは大きさもディフォルメ具合も頭身もカラーリングもなるべく他社さんがやらないものを作ろう! と決めたのです。各メーカーさんの同じようなレトロタイプのものにほんのちょっぴり飽き始めた人達に刺激を与えれば…という気持ちが湧き、私自身が欲しいかわいいタイプのゴジラを作りたいと思った訳です。
 手に持ちやすい大きさで気軽に触りたくなるデザイン、レトロとは言い切れないし、かと言ってリアルでもない。ウチだけのディフォルメタイプ。そしてコレクションしやすいイメージを作ろうと思い、この「Gメモリーズセレクション」をスタートさせたのです。
 まだまだたくさん作りたい怪獣は山ほどあります。他社さんのようにリリースのペースは早い方とは言えませんが、遅くとも半年に一度は新作原型を発表していきたいと思っています。マイペースで作っていきますので、のんびり皆さんもご自分のペースでおつき合いいただければ嬉しいです。

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