Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

キングギドラ雑感 その3

2008年03月22日 | 羽沢組的怪獣見聞録
キングギドラの造型と配色

 前にも書きましたが、キングギドラは東宝怪獣の中でも人気の高い存在で、これまでにも多くのソフビメーカーさんが商品を発売してきました。今回弊社でも発売したのですが、原型制作時には私が以前購入したいくつかの他社さんのソフビを比べてみました。

 特に昭和のキングギドラに関しては、造形的にも配色的にもそれぞれに個性があります。以前「キングギドラ スタンダードカラー」のこだわりでも書きましたが、劇中シーンではほとんど操演であり前傾姿勢でしたので、造形的にはあれをそのままソフビで立体化するのは容易ではありません。あのまま形にすると自立して立たないのです。さらには顔や頭には細かな突起が多く、成型上の抜きの関係で突起の先の方向が思い通りにはしづらい怪獣なのです。
 一ファンとしてギドラソフビを購入していた時は、姿勢も突起の方向も「仕方がないんだろうなぁ」と軽く考えていたのですが、自分で初めてキングギドラを作ってみて、改めて各メーカーさんの諸先輩方の造型は「大変だったのだろうなぁ」と実感しました。そんなたくさんの造型上のストレスを抱えながらも、特にかっこよくキングギドラを作られた方々に対しては尊敬の念すら覚えます。自分で作ってみなければこう言った事は感じなかったでしょう。

 配色に関しては各社のギドラソフビはいろいろとバリエーションがあります。特にレトロタイプの物は劇中の物とは大きな違いはありますが、面白い彩色が多いですね。
 劇中ににこだわらなければ、全身金色以外でもいろんな色で楽しみ方ができる怪獣である事がわかります。特にメタリック系の色が似合います。
 弊社のソフビは劇中のイメージにこだわる事が多いのですが、敵怪獣、特にキングギドラのようなタイプは劇中イメージのカラーはもちろん展開するつもりですが、それにこだわらず独自の配色でも楽しんでかっこよく作ってみたいと感じています。羽沢組独自のカラーのキングギドラというのもいずれやってみたいと思います。そうさせるだけの怪獣なんですもの。

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