Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その9

2007年06月06日 | 制作裏話
デスゴジ編 Part.2

 「デスゴジ」を作るヒントになったもの。それはプロレスラーの「グレートムタ」!!
 私は子供の頃から怪獣に負けないぐらいプロレスが大好きです。大人になってからも変わらず会場テレビ等で見続けているんです。デザイン業務やら知り合いのツテでいくつかの団体やプロレス雑誌の仕事に関わるようになって、今でもプロレスは身近な存在です。
 ある時たまたま雑誌を見ているとグレートムタが載っていました。知らない方のために説明しますと、グレートムタは武藤敬司選手の化身で、もうひとつのキャラクターとして存在します。姿はほぼ毎回おどろおどろしく様相を変えて、マスクにペイント。ファイトスタイルもいつもの武藤スタイルとは違い、毒霧は吹くは上手く反則はするはお客さんの私物ですら凶器にしてしまいます。それでいて人気は絶大なので、彼の反則に拒否反応を示すファンはほとんどいないという特異なキャラクターでもあります。
 そんなムタを見ていて、こういうイメージの怪獣ってあったら人気が出るだろうになぁ…。ゴジラ映画にもそんな感じのがあれば……ん、待てよ、一番近いのって「デスゴジ」じゃん!! という事で「デスゴジ」にしようとひらめいたのです。
 ムタとの共通点はいくつかあります。「デスゴジ」は体内の核融合に異常をきたし、いつものゴジラとは違い、暴走し誰も手がつけられない状態です。いつもの武藤選手とは違う暴走ぶりはムタの特徴でもあります。また「デスゴジ」はそれまでのゴジラと違い、ボディには赤・オレンジの発光が見られ、シーンにもよってカラーのイメージはいろいろと考えられます。バンダイ製のソフビでも多彩にカラバリがあったように、ウチの「カッコかわいく」のテーマの中でもいろいろとカラーの展開はできるんじゃないかと思いました。ムタだって全身ほぼ毎回姿を変えているのでそれが魅力の一つになっています。カラバリの展開のヒントにもなりました。
 さらに付け加えると、それまで「デスゴジ」の塗装済完成品ソフビはバンダイ系列のメーカーさんからは大小多くの商品が出ましたが、レトロ系のソフビメーカーさんからはほとんど作られていませんでした(中には他のゴジラを赤系の成型色で「デスゴジ」っぽくしているものはたくさんありました)。こういった事も作る理由の一つだったのです。
 こうしてGメモリーズセレクションのシリーズ第2弾は「デスゴジ」に決定したのでした。

 では明日は「デスゴジ」の造型の話をする事にしましょう。
 
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