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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その247

2011年08月03日 | 制作裏話


Part.2 配色

 今日は「GMKゴジラ クライマックスバージョン」の配色について。成型色とラメについてです。



■予想以上の効果があったクリアパープル+ラメ
 成型色、彩色、混入ラメ等の配色の詳細につきましては、2010年8月25日からの「こだわり」をご覧下さい。
 前にも書いた事がありますが、全体の配色を考える作業はかなり楽しいものです。
 ラメは入れる量や大きさ、色等でいく通りにも組み合わせができます。微妙な差でイメージや受け取る印象がガラっと変わってしまうのも面白い所です。特にクリア成型ですので、見る場所のライティング、照明の加減でも色合いが違って見える事は多々あります。
 この時使用したラメ入りクリアパープルはまさにそれでした。サンプルが出来上がってみてそれを感じました。明るい部屋と暗い部屋では見られる色合いが違い、予想以上に面白い効果と感じました。やはり実際に成型で抜いてみないとわからない事はあるのだと改めで実感です。
 おそらく違う色のラメや量の加減でも見え方は違うのだろう事は想像できます。

 ちなみにいつもの事ですが、予算の事を考えたり、成型屋さんに迷惑をかけたくない事なとの理由で、よほどの事がない限りはサンプル抜きをやり直すという事はしていません。つまり事前に決めたラメの色の組み合わせや量等で「きっとこう仕上がるだろう」と仮定しておいて抜いていただき、商品にそのまま反映させています。
 幸いな事に、これまで弊社で発売したラメ入りクリア成型のソフビでは、サンプル出ししていただいた後に、ラメの量の調整をお願いした事は何度かありますが、大幅なやり直しをした事はありません。ほとんど予想通りか、予想以上の嬉しい効果があったりでしたので、ラッキーと言えばラッキーなのかもしれません。
 このクリアパープルはそういう意味では予想以上の嬉しい結果でした。
 成型色とラメの組み合わせを考える事は、難しいのは今でもそうですが、それ以上に楽しさもあります。

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