Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その187

2010年06月17日 | 制作裏話


PART.3 たくさんのプレッシャー
■やんちゃで悪役の「モスゴジ」に!
 今だから言える話ですが、原型制作時には本当はこれまでに感じた事のないプレッシャーはありました。

 それまで思っていた「モスゴジ」への先入観や他から知らずして受けていた影響を完全にリセットする事。前回はガレージキットとは言え2度目の造形なので当然比較されるだろう事。作ろうと思っている「モスゴジ」のポーズを立体化するためのたくさんのこだわり(この中身については、前に書いた「こだわり」をご覧下さい)。そして何よりも多くの皆さんからいただいたリクエストである事……です。
 大袈裟に言うほど毎回たくさん生産しているわけではないのですが、それでも人気のゴジラですし、私自身も大好きなゴジラなので、しっかり後悔のないように作りたいと思うのです。

 しかし、これらのプレッシャーは、ある意味幸せな事だとも感じるのです。
 これまで数多くのフィギュアとしての商品が存在する「モスゴジ」ですから、弊社としては今までにない、こだわりにこだわった「カッコかわいいモスゴジを作るぞ!!」という気持ちになりましたから。
 生意気な言い方になりますが、他の方にはなかなか経験できる事ではないでしょうから、そういうプレッシャーを感じながらゴジラ商品を作り、販売できる場がある事にありがたい事だと思っています。
 今にして思えば、むしろそのプレッシャーを楽しみながら作っていたのかもしれません。

 一部原型をやり直したり、ワックス原型の段階で大きな修正があったりと造形的に決して楽と言うわけではありませんでしたし、「決戦ゴジラ」と同時進行でしたから(この辺の裏話は後日また改めて……)スケジュール調整も難しかった事は確かです。
 それでもある程度は自分の思っていた「モスゴジ」にできたのかな……と思っています。

 私が思う弊社で作りたかった「モスゴジ」像。これは改めてそれまで感じていた先入観や他からの影響をリセットした上で思った事です。
 似ている事は絶対条件ですが、整った顔や均整の取れた体型は重視しない事。それでいて不細工にはならないように、「モスゴジ」としてのパランスは絶対になくさない事。「カッコかわいい」悪役に見える事。モスラをいじめた雰囲気を思い出させるようなやんちゃに見える事。一見スリムに見えても実際はそうではない事。
 そんな「モスゴジ」にしたつもりですが、皆さんから見ていかがでしたでしょうか!?

(2010.7.5更新)
「モスゴジ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。
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