Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その238

2011年06月10日 | 制作裏話


Part.2 配色の検討

 今日は「ギドゴジ 電撃拘束バージョン」の配色について。

■青白い電流と白光りする火花の表現
 シチュエーションテーマとして考えた場合、「電撃拘束バージョン」は当然メタリック系の色をどこかに使用する事は必然と言えます。さらにはモールやラメといった弊社商品でお馴染みのパターンも当然有効利用しない手はありません。
 Gメモリーズセレクションでメタリック系の色を使用する事や、成型色、ラメ、モールは色や量のバランスで大きく変わるという事は先日書いた通りです。
 その中でどの色を使用し、どの程度の濃度や量にするかで、このテーマの表現をできるのかの検討をしました。
 青白い発光と電気が流れた白光りする火花をどうするか、そしてゴジラの黒さも当然必要です。
 塗装でこれらを表現するのはかなり難しいものになります。細かく塗装してもうるさいだけだし、単なるメタリック系の塗装をしたゴジラになってしまうからです。
 そこで、青光と白光を完全に分けた表現として、青白い電流が流れた光の部分をライトブルーのモールにし、白く光った火花の部分をラメで表現する事にしました。もちろん逆にしていたらシチュエーションのイメージから離れてしまいます。
 成型色は透明度のあるクリアブラック。後はラメの量と色となります。
 最初にラメはシンプルにシルバーのみを大量に入れる事を考えましたが、それでは全体にシルバー味が強すぎて白く光った火花の感じが出ません。かなりライトな感じのキラキラゴジラになってしまいます。量を減らしては逆に弱すぎます。
 そこでシルバーの他にゴールドを入れる事で、深みが出る事はもちろん、火花のイメージも表現できると判断しました。微妙なモールとの反射効果がより雰囲気を出す事ができると考えたのです。
 基本の配色が決まった所で細部の塗装はシルバーを中心に行いました。詳細は2010年6月26日~7月1日の「こだわり」をご覧下さい。

最新の画像もっと見る