Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「モスゴジ ブルーグリーン」のこだわり その3

2009年10月27日 | 新作商品情報


「モスゴジ ブルーグリーン」の成型色

■成型色はゴジラブルー
 この「モスゴジ ブルーグリーン」の成型色はダークシアンブルーです。
 怪獣ソフビのコレクターの方には、「ゴジラブルー」と言った方がわかりやすいでしょうか。ほぼそれに近い色です。
 配色テーマの「青緑」のイメージの「モスゴジ」を表現する上で、全体にスプレーする青緑をより表現できる色としてチョイスしました。以前にも弊社商品では「GMKゴジラ」等でも使用しています。

 せっかくの機会のなので、怪獣ソフビの好きな方が良く言う「ゴジラブルー」という色について少しだけ。
 昭和41年に(旧)マルサンから発売された多くの方がよくご存知のキンゴジソフビ。ゴジラソフビの最初と呼ばれているものです。この時の成型色であるダークシアンブルーにちなんで、それを再現した色、近い色がよく言う「ゴジラブルー」と呼ばれているようです。通称であって何かの正式名称等ではありません。
 この「ゴジラブルー」と言う呼称は、どなた(どこかのメーカー?)が最初に言い出した言葉なのかは知りませんが(ぶっちゃけその辺は全く興味がないので調べていません)、今では怪獣ソフビの世界ではある程度定着した呼び名のようです。
 後にあの最初のキンゴジソフビがかなり近い色で復刻されたり、M1号さんから発売される各ゴジラソフビ等でもこの色を使われたりする事もあって、「ゴジラブルー」はマニアや作り手である各メーカーさんでも人気の色になったようです。ゴジラ以外の怪獣ソフビでも見かける事は珍しくありません。一時期は成型色が「ゴジラブルー」なだけで、それを商品の売りにしていたメーカーさんもいたようですが(今はもうさすがにそれだけで食い付くファンの方もいないでしょう!?)、特に成型に難しい色な訳でもないし、貴重な色と言う事でもないので、今ではファンにとっては慣れ親しんだ色と言う印象でしょう。

 しかし「ゴジラブルー」というのは一部の怪獣ソフビの世界だけで通用する言葉です。
 ソフビの原料を製造する業者さんからすれば、他の受注した色と同様に複数の原料を調合してできただけの色なのだそうです。
 前にこの「ゴジラブルー」に最も近い正式に通じる色の名前を調べてみた事がありますが、私の許容範囲では適当な色名は見つかりませんでした(一番近いのはダックブルーと呼ばれる若干緑が入った深いブルーかも?)。ですからとりあえず、シアンブルーとかダークシアン等と呼んでいます。
 その「シアン」ですが、元々は「暗い青」を意味するギリシャ語が語源で、顔料の緑が入った鮮やかな青色を意味しているそうです。一般には染物や印刷の世界で使われている青色です。ちなみに印刷では基本的にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色を調合する事で作られています。
 プロのデザイナーさんや色の専門知識が必要とされるお仕事をされている方(おそらくはちゃんと色にこだわってるベテランのソフビメーカーさんも?)、色の名前はこのCMYKの調合比(%で)言うケースが日常です。
 せっかくなのでCMYKで「ゴジラブルー」に近い色をいくつか作ってみました。
 ゴジラソフビ最初のキンゴジは随分昔ですので、現存する物を見ても当然変色しているはずですので(保存状態の違いで物によっては随分と差があるようです)、発売された当時の元々の色は今ではわかりません。ムック本等で紹介されている物も結局は写真、印刷物ですから100%ではないのです。
 ですから今となっては完全な「ゴジラブルー」というのは、人によって微妙に解釈は違うのかもしれませんね。


 一見上の24個の色は同じように見えて全て違う色です。あくまでCMYKの調合比で作った色です。どれが正式な「ゴジラブルー」という事ではありません。
 CMYKの数字は%です。この数字を変えるだけでぼぼ無限に色の数は増えていきます。同じような色でも限りはないと言う事です。
 ですからここで紹介しているのはほんの少しの一例なのです。皆さんのイメージに一番近い「ゴジラブルー」はどれですか?
 ちなみに「モスゴジ ブルーグリーン」で使用している成型色に一番近いのは一番右下です。


(2011.5.13更新)
「モスゴジ ブルーグリーン」は完売致しました。ありがとうございました。