Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ゴジラの舞台 その4

2007年05月24日 | 代表羽沢のG雑感
新宿編 Part.1

 今日は同じく『ゴジラ2000ミレニアム』でラストシーンで描かれた東京・新宿の話をします。
 新宿と言えば東京一の大都市と言ってもいいでしょう。怪獣が街を破壊すると言うシチュエーションを描く上ではもってこいとも言えるので、何度もゴジラシリーズの舞台として登場するのも自然と言えます。
 新宿の代表的な場面と言えば『ゴジラ(84)』で高層ビル郡を破壊し、ゴジラがビルに寄り掛かってしまうシーンや、『ゴジラVSキングギドラ』での壮絶なラストシーンの戦いが思い出されます。いずれも新宿西口で高層ビルが立ち並ぶ辺りです。
 私は『ゴジラVSキングギドラ』公開時、新宿・都庁ビル近くにあるデザイン事務所に勤務していたので、この付近でのゴジラとメカキングギドラの戦いがかなり嬉しかったのを覚えています。劇中では勤めていた事務所の入っているビルはセットの中でちゃんと作られてはいなかったのですが、そのビルがあるだろう辺りが爆破された時は凄く嬉しかったです。何故だか不思議ですが、自分の職場がゴジラに破壊される快感は格別なものです(笑)。当時ストレスたまっていたのかな…!?
 さて『ゴジラ2000ミレニアム』での新宿ですが、印象深いのはラストシーンの炎で焼きつくされる場面です。画面全体が燃えているようにゴジラもまた自ら生み出した炎に焼かれているようです。「ミレゴジ ファイアーバージョン」のイメージになったシーンです。しかし、この時もそうですが、その前の場面でも、よく見ると新宿の象徴でもある大きなビルがたくさん登場していません。これはそれまでとは違い、ゴジラの身長が55mという設定なので、ビルのセットを作るととてつもなく大きくなってしまうからだそうです。それでも新宿と見せるためには駅方面から南口、甲州街道沿い、初台辺りまでの地域でのシーンと設定したそうです。美術さんの苦労は我々には想像もつかないほどなんでしょうね。
 オルガと戦ったこの辺は、公開当時は特に大きく目立った建物はありませんでしたが、現在はいろいろな個性的な大きなビルが立ち並んで、時間の経過を感じさせてくれます。だからもしまたゴジラ映画があってこの辺での戦いがあれば、また違った雰囲気が出るんでしょうね。
 私は怪獣同士のバトルも好きですが、単純にゴジラが歩きながら街を破壊するシーンも大好きです。そういう意味では新宿は最高の街なのかも知れません。

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