HAZAMAN'S WORLD WEBLOG

自分が描く絵のことや、日々の暮らしの中でふと気付いたことなど・・・・

プリンターのこと

2006年04月30日 | Weblog
神戸は新開地で開催されるミュージックストリート。
その中のイベントの一つであるアート縁日煮にぼくも出品するわけですが、もう残り時間も一週間をきってしまいました。

とりあえず出すものはすべてプリンターで出力したポストカードや本になるのですが、プリンターが結構厄介です。

使っているのはエプソンのPM4000PX。A3サイズまで印刷できるものです。最近ちょっと調子が悪く、きれいに印刷するモードでなければ横筋がたくさん入って見れたものではありません。しかも、最大サイズで印刷しているともうべらぼうな時間がかかってしまうのです。

印刷時間がかかるのがインクジェットの泣き所でしょうか。ただ、印刷の品質がある次期から悪くなってしまったのには少し閉口しています。買って一年半ほどしか使っていませんがもしかすると、買ってしばらくしてから、使わずほったらかしにしていたのと、ある時期から社外品のインクを使うようになって、その相性が合わなくていまいちなのかななどと思っているのですが、いかんせんエンジニアではないので、すべては想像だけです。

レーザープリンターだったら、色はともかく印刷速度だけは速いんだろうなと、忙しくなるたびにうらやましく思っています。

のんびりのんびり印刷しながら本番までに間に合うのか・・・・
冷や汗モノで頑張っています。
連休のはずが連休でない。そんな忙しさを乗り越えて、従事したイベントにしたいなと、思っています。

今日の絵は、先日岩に登った二人のネズミがついに大空へと飛び立つ!
その瞬間を捉えた一場面です。

東京R不動産

2006年04月26日 | Weblog
以前からずっと、でっかい倉庫を改造して、住居兼スタジオにしたい。そんな風に思っていました。

知り合いの作家さんには実際にそれをやってのけ、大きな倉庫の中に家を造ってしまって住んでいる人がいます。

仕事帰り、三宮の書店で何気なく本を眺めていて見つけたのが、倉庫を住居にするというだけの内容ではないけれど、いろんな人のいろんな憧れだけどちょっとね・・・・みたいなことをやってのけてしまった住宅を集めた本です。

『東京R不動産』それが本のタイトルで、不動産屋から見たら商売になりにくそうな物件を、アイデア一杯に改造して住んでいくという、そんな本です。どうも雑誌のブルータスに連載されていたようですね。

以前、一緒に作品を作っている友人と共同アトリエを持とうということになり、結局3DK のマンションを借りて6畳の和室で苦労して制作した思い出があるだけに、この本に出てくる部屋の仕上がり具合やその住人たちのアイデアのセンスはとてもうらやましい。

何気なく書店で本をてにとって開いた数ページ後には、「そうそう、俺も本当はこんなんがいいんだよ~」と夢中になって読んでしまいました。もちろん本は即買いです。

ちょっとでも日常的ではないサイズで絵を描こうと思ったことがある人間にとっては、場所の問題は大きなウェイトを占めてきます。けれど、不動産屋のチラシを見ている限り、必要十分だなんて思える物件は出てきません。

けれど、この本の中の物件のように、ある程度手を加えることが可能であるなら、十分に何とかなりそうなそんな気がしてきました。なかなかいい本です。

『東京R不動産』
東京R不動産 著  ISBN4-7572-1247-X

さて今日の絵です。
大きな岩に登った二人は、勇敢にそして希望を抱いて大空へと飛び出します。
でも、まだじっと下を見ています。



お酒の話

2006年04月21日 | Weblog
僕が大好きなお酒の話です。

先日粕取り焼酎というものをはじめて手に入れました。
粕取りというだけあって、清酒を絞った後の残る酒粕から醸したお酒だそうです。
カストリ酒とかカストリ雑誌というのがが戦後流行ったらしいですが、そのカストリも粕取りからきているらしいですね。

手に入れたのは確か菊正宗が作った7年貯蔵とか言うもので、アルコールが35度。普通に出回っている焼酎が25度か30度が一般的だから、比較的高めの度数です。肝心の味ですが、開封したてを口にしたとたんにグラッパを思い出しました。あれもワインの絞り粕から醸したお酒で、独特の癖があるように思うのですが、粕取り焼酎にも、なんとなくですが、独特の風味があるように思いました。

とあるお酒関連のサイトを見ていたら、粕取り焼酎の説明が載っていました。なんでも、もともとは農村で献上品として納める清酒を作った後の酒粕を使って、祭りの時に飲む酒を造ったのが始まりだそうです。驚いたことに、そのお酒は、酒粕に籾殻を混ぜて火にかけたものを蒸留して作ったそうなんです。

いったいどんな味なんだろうと思いながら、ふと思い出したことがありました。学生のころ、作品を作るために古新聞から再生紙を自分で作っていたのですが、ある日、いつもとちょっと違うテイストにしようと思い、近所の田んぼから籾殻や藁をくすねてきて、再生紙の素である、水にドロドロに溶かした古新聞に混ぜ込んだのです。

結局、紙自体はそれなりに出来上がり、なんとなく古民家の土壁を思わせるような雰囲気になりました。ところがです。その完成した紙から猛烈な納豆の臭いがしてくるんです。納豆は大好きですが、ちょっとたまりません。
分厚く作ったためにまだ湿った紙を乾かそうと、ヒーターの前に置いていたら、いつの間にか教室全体が納豆になっていたんです。誰もいない、夜遅い時間で助かりました。

だから、あの経験から察するに、昔ながらの粕取り焼酎は、多分ものすごい物だったのではないかと思うんです。でも、一度は飲んでみたいです・・・・

さて、今日の絵は、高いところから飛んでみようということで、二人のネズミが一生懸命に大岩を登っていくところです。

セブン・アローズ

2006年04月20日 | Weblog
何故、ネズミの絵を描こうと思ったのか。一番最初に考えていたことはもう憶えていません。
けれど、5年程前ぐらいからの時期の小さなメモ帳の中には、既に、初期型の、といっても上手く描けなくて放棄してしまったネズミのエスキースが幾つかあります。

『セブン・アローズ』という、確かナバホ出身だったと思うのですが、平原インディアンの末裔である小説家が書いた物語の中に、本当にちっぽけな存在でしかなかったネズミが、幾つかの試練を経て、やがて大空を飛ぶ鷲のように高貴なものへと変身していくという、印象的なネズミの挿話があったように記憶しています。

昨日、この、自分が描くネズミって何だろうと考えながら、多分自分の姿をこのネズミに託しているのかなと思いながら、なぜかしら突然『セブン・アローズ』を思い出したのです。
もちろんぼくが描くネズミは、作者と同じでまだまだ地面に鼻をこすりつけては、忙しく毎日を過ごしているようなものですが。

ただ、自分や人間が生きる姿を描くのに、何故ネズミなんだい?という疑問は残ります。そう考えると、恐らくネズミというのはそのまま僕自身や誰かの比喩ではなく、むしろ作り手である僕自身が、キャラクターたちが生きるファンタジーの世界の中で、自由に想像力を働かせようと思ったときに、まるで違うものの姿を借りたほうがよいと思っているのだと思うのです。

それに、もうずっと学生の頃から思っていたことですが、人間が生きるための力というものは、衣食住を満たすということによって得られるのではなく、芸術という方法で、心に滋養を与えることでしか得られないのではないかということです。

まったく別の何者かになって、大いに想像力を働かせ心を自由に遊ばせる。そんな単純なことが一番必要ではないか、そんな風に思うのです。
日々描くキャラクターが、そのための水先案内人になってくれればそれほど嬉しいことはありません。

さて今日の絵ですが、二人のネズミが、大空をピクニックするためにどこからテイクオフするか相談してりと頃ですね。

アート縁日

2006年04月16日 | Weblog
昨日4月15日。
新開地ミュージックストリートでのイベントの一つとして開催される、
アート縁日の出展者向け説明会に行ってきました。

新開地という場所は、昭和30年代までは、関西きっての賑やかな町だったそうですね。
それが商業の中心も次第に三宮方面へと移り、いつからか、
怖い町というイメージが定着してしまったそうです。

震災後、町おこしのNPOが発足し、そこが中心となって、
最初は神戸市が開催していた『ジャズボーカルクイーンコンテスト』から派生して、
今の大きなイベントへと発展してきたそうです。

イベントの案内は下記のアドレスまでどうぞ。

http://www.shinkaichi.or.jp/

ところで、昨日の説明会で、時間中熱心にメモを取っている人がいました。
何をそんなに書くことがあるんだろう・・・・不思議に思って覗いてみたら、
彼がメモしていたパンフレットの白紙のページは、実はメモではなく、
イラストでびっしり埋まっていたのです。

「あ、こいつはモノになるかも・・・・」思わずそんな風に思ってしまいました。
上手下手とか、斬新さとかではなく、とにかく手を動かし続けるという姿勢。

多分彼にとっては意識なんてしていないことでしょうけど、
なかなかできるものではないと思うのです。

会場では、みんなそれぞれにしゃべったりパンフレットを読んだり、
ぼくも含めていかにも普通の過ごし方でした。

ちょっと根性ありそうな作り手を見た。そんな感じです。
よい一日でした。




アナログということ

2006年04月12日 | Weblog
昨日と一昨日かな。日経新聞の夕刊で、真空管アンプやフィルムを使う一眼レフカメラを趣味にする人たちの特集が出ていました。
どちらも、技術としてはもう斜陽と言われても仕方なさそうなものですね。

記事によれば、手間がかかって面倒くさいが、温かみや人間くささの様なものがあって、そこがまた良いんだというような内容だったと思います。

それで思い出したのですが、もう10年以上前大学に入ったばかりの頃、当時はまだ講師だった、ある教授から聞いて、未だに忘れられない話しがあります。

その人がまだ学生だった頃、石膏像を作るアルバイトをしたことがあったそうです。

美大受験を志したことがある人なら誰でも一度は相手にするものですが、古代ギリシャやローマの石像を、石膏に置き換えたもので、受験生はそれを延々デッサンさせられるわけです。

その石膏像を作るとき、石膏を流し込む型を作るわけですが、番線(太い針金)を必ず使っていたらしいのです。

最後は番線だけを回収したらしいのですが、ぐにゃぐにゃになった番線を、ハンマーでたたいてまっすぐに伸ばして再利用していたそうです。

面白いのは、新品のまっすぐな番線よりも、ぐにゃぐにゃだったものを必死になってたたいて伸ばしたものの方が、より真っ直ぐに見えたらしいのです。

レコードにはCDにはないリアルな臨場感がある、そんな感想をよく聞くことがあるわけですが、人間て言うのは、技術的には目の回るような勢いで進歩していっても、人間そのものの根本は、ちっともそんな変化にはついていってないのではないか。そんな気がするんです。

手作りのものや、素材感が分かる雑貨に惹かれる私たち。それはいったいどういうことでしょうか。世の中の流れからは明らかに逆行しているように見えかねないと思うのです。

でも、そのいかにもアナログなところが人間の本当の姿なんでしょうね。

僕自身が描く絵も、いかにパソコンを使っていても、人間の、ほとんど生理的といってもいいような感覚、感情に、上手く響くものを作りたいなと思っています。


今日の絵はまたまた前回の続きです。
当分終わりません。


ちょっとしたことですが

2006年04月10日 | Weblog
朝から雨でした。

家族が行っている沖縄は、
宮古島もあまり天気がよくないようで、
明日は雨だという悲しそうなメールが届きました。

沖縄の4月の雨はどんなでしょうね。

ところで傘なんです。

ぼくは背が高いので、普通に手に入る小さなサイズのものでは、
あまり役に立ちません。

それで2年ほど前から、傘の骨の長さが80センチあるものを使っています。
これは広げると相当大きいです。

以前は70センチもあれば大きいなと思っていましたが、
それどころの騒ぎではありません。
女性二人なら余裕で一本でいけるのではないでしょうか。

かつて、二つの傘を一本に合体させたようなものが出回っていましたが、
あれもいつの間にか見なくなりましたね。

この傘には問題があって、多分二つを合体させた傘がなくなったのも
それが原因なのかもと思うのですが、
風に弱いのです。

ちょっとした強い風で思い切りあおられます。
しかも骨にも相当負担らしく、今にも折れそうな感じで、
怖くて使う気になれないこともあるぐらいです。

それでも、広げると、すっぽり体を包んでくれるような感じは
今までの傘にはなかった感じです。

海外に行けばゴルフ用みたいにもっと大きな傘が普通に
あるのかもしれませんが、多分今以上の大きさは
実用的ではないと思います。

後はしっかりと防水の効いた靴と、レインコートがあれば
これからの季節、雨の外出も楽しいだろうなと思うのですが。


さて、今日の絵は、昨日の続きの一コマです。

昔、顔をよく描いていた先輩が、顔は一つだとただそこにいるだけだけど、
二つになると会話を始めて、そこからストーリーが展開していくんだと言っていました。

本当にその通りだなと思います。

最初は一匹だったネズミのキャラクターが、ひょんなことで二匹になったら、
色々物語ってくれます。
作者はもうそれを追いかけていくだけで一生懸命と感じることもあります。

物語とは、必ずしも作者一人が考えるといったものではないのかもしれませんね。
これからが自分でも楽しみです。

近況について

2006年04月10日 | Weblog
そうとう更新をサボっていました。

連続の公募で忙しいかと思えば、親戚の引越しを手伝いに行ったりと、
矢のように時は過ぎ、気付けば桜も満開です。

個人的なニュースをいくつか。

家族がぼくを残して全員沖縄へと旅行に行ってしまいました。
しかも宮古島です。素敵なところですよね。
大いに楽しんできてもらって、お土産に古酒でも一瓶もらえたら
ラッキーですね。

努力の甲斐があったでしょうか。
最初に出した公募の一時審査に通過しました。
何人ぐらい出して、そのうちのどれぐらいが一時を通過したんでしょうね。

その公募というのは、新風舎という自費出版をよく扱っている出版社が
主催しているものです。

展覧会ではありませんが、アート系のイベントに出展します。

『第6回新開地音楽祭 アート縁日』です。

来る5月6日と7日。神戸は新開地というところで、
新開地ミュージックストリートという音楽系のイベントがあります。
そのときに、近くにある湊川公園というところで、
フリーマーケットと、アーティストが大勢集まって作品を並べて
色々見せていこうという『アート縁日』が同時開催されます。

勢いで申し込んだらこちらからもOKが出てしまい、
やるならやらねばの状態になってしまいました。

たくさんポストカードや小さな絵を持って行って並べてみたいと思います。
野外でみんなに見てもらおうというのは、以前からやりたかったので、
今から楽しみです。


さてさて、今日の絵です。

さっきの話にもあった、最初の公募に出した作品の一コマです。
輪郭線以外は全部パソコンで描いています。
こういうのはやっぱりCGというんでしょうね。

ほとんどを機械で処理していても、
手作りのにおいがする絵にしたいなという
矛盾したこだわりを持っています。