HAZAMAN'S WORLD WEBLOG

自分が描く絵のことや、日々の暮らしの中でふと気付いたことなど・・・・

有頂天ホテル・・・

2006年01月29日 | Weblog
実はこの映画はまだ見ていませんが、久々に楽しみにしています。
内容は良く分かっていないのですが、どこかの映画館で予告編を見たとき、久々に「あ、見てみたいな」と思わせる雰囲気があったので。

実は本編よりも予告編のほうが面白いなんてザラにあるわけですが、日本映画だしそのあたりは大丈夫ではないかと信じています。それに最近日本の映画が海外で非常に高く評価されていますが、そんなこと抜きにして、矢継ぎ早に生み出されるハリウッド映画に比べれば、本当に面白いと思うんですね。

ちょっと話は飛びますが、以前にも一度書いたかもしれませんが、映画にもなるということで、以前から気になっていた『ナルニア国物語』全巻を読了しました。読んで思ったのですが、映画では見たくないです。よくあることですが、小説なんかを読んで想像したイメージをもって、その作品を原作にした映画を見るとたいてい裏切られたような気になるんですね。

何故か自分のイメージのほうが、明快ではないけれど映画よりも遥かに自分にとってはリアリティーがあるんですね。ぼくが知っている中でこの現象が起きない人といえば大林宣彦さんでしょうか。彼の映画もだいたい原作があるようですが、ほんの数作品、映画を見た後に原作を読んだんですね。

すると、確かに原作も面白いんですが、映画のほうが遥かに訴えるものがあるんですね。もしこれを原作から読んだらどうなるかについては、やりたくないからやっていません。大林はすごい。まだしばらくこれで十分です。

まぁ、いろんな作品が生み出されている日本映画ですが、本当に魅力的なものがたくさんあります。今回の有頂天ホテルも大いに期待しています。


さて、絵のほうですが、こちらは2月のカレンダーです。二人の登場人物が何やらやっていますが、何をしているんでしょうか。そのあたりも色々想像して楽しんでもらえたらと思います。



1月です

2006年01月27日 | Weblog
やっと1月の絵の紹介です。
酉年から戌年へバトンタッチ。酉がちょっと鳥違いかもしれませんが。

「年始めの一月には必ずその年の干支を入れるように」とは、職場の人から言われたことだったのですが、それを聞いた瞬間目からうろこが落ちたような気がしました。

確かに、自分のやりたいことをやるのが絵描きなんですが、それを上手く人に納得させるというか、その絵の中に人を引っ張り込む仕掛けが、絵の中になければいけないのだなと、なんだか初心者みたいな気分になったものです。

大きな声でしゃべっていれば人が話を聞いてくれるかといえば、必ずしもそうではありません。たまには小さい声で「聞こえへんやん!」と言わせてみるのも作戦でしょうか。素朴に描きたいものを描いていればいいというものでもないわけです。

自分の想像力の展開の中に、人を巻き込みながら、なおかつ最後まで付き合ってもらうというのは並大抵のことではありません。最近いわゆる児童文学をよく読むのですが、それらの作品の持ち分かりやすさやとっつきやすさ、その新鮮なイメージの世界は、素晴らしいものがあります。

負けていられません。

ついうっかりです

2006年01月18日 | Weblog
昨年末に制作したカレンダー。

その中のイラストを紹介しようと思っていたら、ころっと忘れていました。
日記なども書きたい今日この頃。忙しいのでぐっとこらえて、絵だけ紹介です。

まずは表紙。しかもその中の絵だけです。よく分からないですね・・・・

夏休み・・・

2006年01月11日 | Weblog
僕の友人は、大学生の頃バイクに乗っていました。今は乗っていません。それでも当時は随分と乗っていたみたいで、夏ともなれば、ゴーグルやらグローブやらで、変な日焼け跡がくっきりと残っていたように記憶しています。

そんな彼が、ある時ぼくに向かって、「バイク乗りには暑い夏と寒い夏しかないねん!」と話してくれたことがありました。当時は何を駄洒落にもならないことを言っているんだかと、内心苦笑していたのですが、最近になって、あのときの話は本当だったんだなと思うことがありました。

先日、偶然入った映画館で、最終上映に間に合ったのが『ロード・オブ・ドッグタウン』という作品でした。

1970年代後半、アメリカ西海岸にあるベニス・ビーチを舞台に、後の大きなスケートボードのブームへとつながる、革新的なすべりのスタイルを生み出しつつあった少年達のグループを描いた作品です。

映画館のポスターには、「20年後も、僕たちの夏休みは続くと思っていた-。」とキャッチコピーがあり、それも気に入ったのですが、劇中の台詞によれば、舞台となったベニスビーチでは、夏ではなく冬にならないと、サーフィンにぴったりくる波が来ないらしいのです。

そこで波のない日、少年たちはスケートボードの明け暮れ、ついには平坦な道路を離れ、渇水で水が足りない夏に、近所の邸宅に侵入し、庭にあるでっかいプールで垂直の壁に挑むようになりました。(あちらの豪邸のプールはお椀型で底が丸いのです)そこで彼らは革新的なスケーティングを生み出していったようです。

結局主人公たちのすべりは大きな反響を呼び、ただ遊びでやっていたところに、それで商売しようという大人たちが入ってきて、本人達の最初の思惑からは随分とずれてしまい、仲間が離れ離れになってしまうといったような作品です。

主人公達が有名になってきて、それぞれがいろいろな企業から誘いを受け、チームが自然消滅する寸前、主役の一人が「このままのチームでいればいい。そうすればサーフィンとスケートでずっと夏休みじゃないか」というような台詞を言っていました。

それを聞いたときの「ああそうだったんだ」と妙に納得してしまったのです。多分ぼくの友人の台詞をベニス・ビーチの彼らが言えば、きっと「俺達には暑い夏休みと寒い夏休みしかない!」と言い切ったと思います。

ここでようやく話は始まりに戻るのですが、ぼくの友人も本当はあの時「バイク乗りには暑い夏休みと寒い夏休みしかない!」と言いたかったのではないかと思うのです。何の損得勘定もなく、ただ楽しむために思う存分行動する。これは得ようと思っても容易に得られる経験ではないでしょう。まさに宝です。

そして、映画の中の主人公達は、その後もスケートボードにかかわる人生をそれぞれに歩んでいるようです。(どうも実在の人物を基にしたようですね。トニー・アルバなんかは、有名みたいですね・・・)

で、ぼくの友人はと言えば、今では優秀な営業マンとしてバリバリやっています。二人で一緒に話していると、時折「バイク乗りたいなぁ」と、思い出したように言うことがあります。そんなことを言う彼はやはりあの台詞に「夏」ではなく「夏休み」という語を使わねばならなかったはずと、今になって思うのです。

そんなことを言ってしまうと、大切な友人の青春物語としては尻すぼみですが、まぁそんなもんかなと・・・・

友人がまた走り出す日を、ぼくは楽しみにしています。



今日の作品はタイトルはありません。
サイズは各辺20センチの正方形です。






読書しています

2006年01月04日 | Weblog
もう10年近く前になるかもしれませんが、親しくしている大学の先輩から、金子みすずという、26歳で亡くなり当時大きく再評価されていた女流詩人を紹介されたことがありました。

そして今日、ようやくその詩人の本を一冊買いました。その中に『星とたんぽぽ』という印象的な一編がありました。その詩は「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」と、真昼には見えない星空のことを歌ったもので、読んだとたん後ろから殴られたような衝撃を感じました。

本には童謡とありますから、ああ、子供の歌かなどと思ってしまいますが、確かに子供でも容易に分かりそうな語り口の向こうには、とてつもなく大きな世界が開けているのではないか、そんな気がしました。

ぼくは絵を描くことを専らとしているわけですが、いつも、自分が描く漫画のキャラクターのようなものに、帰れなくなるぐらい遠くまで連れて行ってもらいたい、そんな風に思っています。それこそが想像力の冒険であり、絵というもののほとんど唯一の魅力だと思うからです。

けれどここまで読んで「で?」なんてむごい質問はしないで下さい。そんなことは言わないで、ぜひ一緒にどこまでも旅をしようではありませんか。

明けましておめでとうございます

2006年01月01日 | Weblog
ものすごい長い間サボっていました。
年末に手作りのカレンダー制作を始めたら、結局12月は丸々それに忙殺され、結局20部できたかできなかったかという状態です。

両面印刷したり、良い紙を使ったりなどして印刷に気を使っていたら、ものすごく歩留まりも悪く、印刷ができたうちの3割以上はおじゃんなんていう状態でした。ほとんどは顔見知りの人に買ってもらったわけですが、材料費がペイできたかどうかも怪しいです。

で、その画像だけでもここで載せようとした矢先、カレンダー制作に使っていた、友人作の自作のパソコンが、電源入れたら永遠に再起動し続けるという変な病気になり、何がなんだかです。

そんなこんなで新しい年もスタートですね。

今年一年素晴らしい日々でありますように。