今朝おかもとかおりの紹介をブログに書いてから出勤しました。
道すがら、いったいいつごろから女性作家の存在がごく当たり前のことになったんだろうと、ぼんやり考えていました。
それで三宮について交差点で信号待ちをしていると米子へ向かう大型バスが来たのですが、運転手が女性だったのです。ちょっと象徴的な光景でした。
考えてみれば女性のタクシードライバーや車掌など、ちょっと前までは存在しなかった人達です。
女性の社会進出なんて言い方をしたしまうとちょっとありきたりなのですが、明らかに男女の差がなくっていますね。
それで今日の止めは、帰り道の電車の吊り広告でした。女性セブンだったと思うのですが、宇宙飛行士の山崎さんの夫の「自分も本当は職場復帰したかった」という手記?を紹介する見出しでした。
確かこの夫婦は旦那さんが家で家事をしているんですよね。
明らかにジェンダーとしての男女というものの差がなくなってきているなということを、なぜか今朝は改めて意識してしまいました。変な話ですが、人間全体が男性性と女性性の統合をし始めているのではないか。そんな風に感じたのです。
先月の展覧会で、結構大勢の人達から、ぼくの作品が女性的でおかもとかおりの作品が男性的だという指摘を受けていて、そういったことがちょっと気になっている時期だったのです。
歴史の本を読んでいると古代は母権的で女性を中心とした世界で、その後世界宗教が生まれる頃には既に男性を中心とした家父長的な世界に変化し、その後は長く男性中心の世界観のまま推移し、20世紀に入ってフェミニズムが生まれて再び女性が力を持つようになったなんて話があったように思うのですが、約40年ほど生きてきて、最近本当に女性のあり方が変わってきたなと感じます。
多分、近い将来もっと女性的なものが見直され完全に男女同権になるのだと思います。そして個人の中にも男性的なものと女性的なものをうまく調和させて生きていくようになるのではないでしょうか。多分そんな世界は今のように競争を強いられる弱肉強食的な世界ではないでしょう。そう信じています。