少年カメラ・クラブ

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EFHWのカウンターポイズ研究

2016-10-22 20:39:36 | アマチュア無線

HFの移動運用で使っているEFHWアンテナにカウンターポイズを付けたときにケーブルの同相電流がどのように変化するかを計測してみた。結果がこれ。

カウンターポイズは、巻き尺を使って長さを可変してデータをとった。

コモンモードの電流値はわずかなセッティングの違いで結構変動するが、長さを変えたときの変動の様子は再現性があった。どの周波数でも電流が最低になる点があった。波長で正規化するとこのようになる。

多少の凸凹はあるが、0.1λ程度の長さの時に最小値となった。

アンテナエレメントに電流が流れ込んで電波が輻射され、アースを介して電流が帰っていく。EFHWの場合、アースはカウンターポイズが代わりになる。このカウンターポイズの機能が十分果たされないとケーブルの中の電流にアンバランスが生じコモンモード電流が発生るするとすれば、適当な長さのカウンターポイズによってコモンモード電流をできるだけ小さくすることは意味があると思う。それがなぜ0.1λ程度になるかは今のところよくわからない。ちなみに他のサイトの検討では0.05λでアンテナのインピーダンスが純抵抗になる。(つまり共振)という記述もある。当たらずとも遠からず。21MHzのカウンターポイズの数を2本に増やしてみたらさ半分以下にコモンモード電流が減少した。何本かのカウンターポイズを用意して実践に投入してみようと思う。

今日の実験の全体の様子。