少年カメラ・クラブ

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電波の粒子性

2016-10-12 22:24:30 | アマチュア無線

光を含む電磁波は粒子と波動の両方の性質を持っているという話は、量子論で出てくるお話だ。まあ、それは算数の上では理解できても物理現象としては、なんかよくわからない。スリットを通り過ぎる多数の電子が干渉縞を作るなんて言うのは、どう考えても変だと今でも思う。

それはいいとして、電波を使って通信を楽しんでいる無線家として電波というやつを同じように考えてみると、その伝搬はいつも電波を波動としてみているように思う。でも、波長は光子や電子に比べれは猛烈に長いにしても、やっぱり同じ電磁波ではあるわけで、マクロな挙動を考えるときはHFの電波だって粒子と考えてもいいのではないかと気が付いた。

佐治治夫氏の「量子は、不確定性原理のゆりかごで、宇宙の夢をみる 」によれば、ものすごい遠くの星の光が何億光年彼方から地球に来てもまだ見えるのは、光を粒子性の側面で考えないと説明が付かないという。同じように関東の700mやそこらの山からしょぼいアンテナで放射されたわずか5Wの電磁波が、いくら相手のアンテナがでかいからといって、ニュージーランドで受信できるというのは、星の光が地球に到達するのと同じようなものではないかと思うのだか。もしそうなら電磁波の粒子性というのはどうやれば確認できるんだろうか。光電効果のような現象も起こりうる??アハハ。