こぶたのかばんや

日々を楽しみ豊かに暮らせるように、一歩ずつでも進歩できるようにこぶたのちょっとした足跡を記したいです。

横マチ総カービングの鞄 「ペアシェーダー」

2006-03-20 00:29:28 | クラフト

お約束通り、またレザークラフトの工程についてお話します。
といってもまた最初からではないのでごめんなさい。
二年ほど前からほったらかしていた鞄にようやく再着手する気になりまして。
以前にしていた作業は写真がないのでまた次の作品の際に紹介します。毎度毎度途中からですみません。
今回の鞄については刻印を主に紹介しようと思います。

刻印には、ステンレススティール製と高級品(多分輸入物)と量産タイプがあります。
量産タイプの方が圧倒的に種類が多いのし安いのでこぶたの持っている刻印も殆どがステンレスではありません。
素材はどこにも記載がありませんが、多分ニッケルかな?
最近、数本どうしてもという刻印だけステンレス製高級品を買いなおしました。
素材の特性上、ステンレスの方がエッジが鋭く作られてまして。細かいモノはステンレスの方がやりやすいんです。

今回御紹介するのはぺアシェイダーです。
多分「洋ナシ形の影つけ道具」ってな意味合いだと思うんですが語源等調べるのがめんどくさいんで、「そんな感じ。」と流してください。
カッターが終わったらまずこれをします。順番を間違えると効果が半減します。

大きさや模様等さまざまですが、ふくらみを感じさせる時やツヤ感を出したいとき逆に影を感じさせたい時にもに使います。
(フィギュアカービングでも使う事がありますがそれはまた今度詳しく説明します)

カットが終わった後、一番最初にする刻印です。
そのままではのっぺりしがちな場所(花びらや葉っぱ、太目の茎等)に凹凸を感じさせる効果があります。

長いところは小刻みに動かしながら叩いていきます。
これだけだとそれほど劇的な変化はないんですが、後で打刻するベベラ等の刻印と組み合わさると、よさが際立ちます。
画面奥(上?後ろ??)は打刻後、手前が打刻前です。

少しですが立体感が出るのがお判り頂けるかと思います。

打つ場所は好みですが、唐草に関しては幾つかお約束事があります。
口で説明するのは非常に難しいですが。

  1. カットしたする線に重ならないようにする事
  2. カットした線からの距離をなるべく一定に保つこと
  3. 滑らかに打刻する事(ガタガタさせない)
  4. ちょっと色が変わるくらいの強さで打つこと

って感じです。
判りにくい例えで申し訳ないんですがイラストでツヤを白く描くような場所(例えばの白いところ)に綺麗に入ると効果的です。

写真を参考にしてみてください。

といってもこの部分の刻印をしたのは二年前なので今見ると少々アラが目立ちます・・・

次回はベベラについてお話するつもりですが、ちょっと頼まれ物が立て込んでしまったので、が遅れてしまうかもしれません。

期待せず気長に待っててくださいね。