一番の大作と世代を問わず男性から評価の高かったガンベルトです。
女性は「凄い」とは言ってくれましたがあんまり受けは良くなかったです。
まぁ当然かもしれません。
かなり時間も労力もお金もかかりました。
でもなかなか・・・でしょ?
展示会では「何に使うんですか?」(用途でなく、いつ?どんな風に?というニュアンス)という質問を山盛り頂戴しました。
お答えします。
これはだんな様の「オトナの玩具」です
これを作ってほしいと言い出したときには
「どうしてそんな非実用品にお金と労力をかける必要があるのか。同じ作るなら実用品を作らせてくれ」
と抵抗してみたんですが。
全く人の話を聞いていなかったようで、あれよあれよと言う間に各種参考書(amazonで購入した洋書)や見本用ガンベルト(古着屋で見つけた粗雑なつくりのメキシコ製)が揃ってしまいまして。
作るしかないところまで追い詰められました
えぇえぇ。おっしゃるとおりに作らせて頂きましたよ。 はい。
また注文が細かいんです。
- 全面カービングがいい。
- 仕立てはダブルステッチが良い。
- 金具は良いものを使ってほしい。
- 裏地は全部につけてほしい。
- 弾を入れる帯の端は見えないように作ってほしい。
- 弾はこれ(ハワイから持って帰った空薬きょう)が入るはずだからそれがきっちり収まるサイズに
- 本体はこれ(彼の小遣いでモデルガン購入)が収まるように。
等等。彼のコダワリが随所に見えております
一通りの前工程が終わって形が見えてきてからがまた大変でした。
私の背中にはりついて
「その作業は後どれくらいかかるの?」
「それが終わったら何をするの?」
「あとどれくらいで出来上がるの?」
とプレッシャーかかりまくりで・・・
でもおかげさまで「着用して表を歩けないのが悔しいくらい」素敵なベルトが出来たからよしとしましょう。
だんなさんも喜んでるようですし。http://blog.goo.ne.jp/rooksk/e/05cc3c5366c62bc318f6a1d920064996これで私の腕前がそこそこ上達してきているのを認めてくれたようです。
前述のFUNNYというウエスタンショップに二人で行ったときには
「あんたならあの程度、作れるやろ?そう思うとあほらしくて買う気にならんなぁ」
とおっしゃってました。
あの。。。お金の分(もしくはそれ以上)こぶたが作業してるんですけど。御存知なかったですか?しかもお月謝って形でお金も出て行ってるんですけど・・・。
ま、いっか。
ちなみに地下鉄職員さんの感想は
「あんたの旦那あほやろ?」
でした。
それを聞いた旦那さんは
「旦那があほなんか、その戯言を真に受けて作る嫁があほなんかは意見の分かれるところや」
とおっしゃってました
こぶたはあほじゃない・・・と思うんですがいかがでしょう?
まぁ純粋にガンベルトの作りやクラフトそのものの歴史についても勉強出来たんでこぶたにとっても作る価値はあったと思います。