ハンガリー・オーストリア旅行記：5日目（その7）－「一人でウィーンを散策」：ウィーン

Wien, Austria

さてさて、今日からハンガリー・オーストリア旅行記を再開したいと思います。
旅行の5日目、ウィーンに来て2日目の8月24日ですが、午後から家人は美術史美術館で好きな絵画を見学し、
ワタクシは一人でウィーンの町をウロウロと散策することにしました。


まずはトラムに乗って移動します。日本では路面電車は高度経済成長期に次々と廃線になっていきましたが、
欧州では今も多くの町に残っています。大阪でもワタクシが通う小学校の前を路面電車（市電）が走っていました。
小学校1年生の終わりに廃線となり、バスに代わったのを覚えています。


Rathausplatz（市庁舎広場の意味）という駅で下車すると、駅の前に立派な建物がありました。
ブルク劇場（Burgtheatre）という劇場でした。「FAUST」という文字が見えますので、
ゲーテの戯曲であるファウストが演じられているのでしょうね。


フォルクス庭園（Volksgarten）の中に入ると皇妃エリーザベトの像がありました。
朝にシシィ博物館やホーフブルグ宮殿でエリーザベトに関する様々な史料を見てきただけに、
ちょっと感慨深いものがありました。前にも書いたようにウィーンの人って、
エリーザベトにはあまりいい感情を持っていないようですが、観光資源としてはエリーザベトを大いに活用していますね。


エリーザベトがモデルのような体型だったことは有名ですが、その体型を維持するために凄まじい努力をしていたようですね。
1日に3回体重を計り、172cmの身長の彼女は常に体重を45〜47kgにキープし、50kgになると絶食をしていたそうです。
食事はミルク、野菜や果物のジュース、卵白などが中心で、当然ベジタリアンでした。
（ただし、甘いものは好きだったそうです）


ホーフブルグ宮殿で実際に見たのですが、室内に平行棒やつり輪があって、彼女は毎日トレーニングもしていたそうなんですよ。
また、毎日かなりのスピードでウォーキングを欠かさず、付き添いの女官には大変な苦痛だったようですね。


くるぶしまで届く長い髪は彼女の自慢だったようで、毎日2〜3時間かけて髪の毛を結い上げていました。
ブラッシングの際に髪の毛が一本でも抜けようものなら激怒し、侍女を平手打ちにしていたというのですから、
美への執着心というのは男のワタクシなどからすると、ちょっと恐ろしさを感じてしまいますわ。


そんなエリーザベトも暮らしていたホーフブルグ宮殿の前に再びやって来ました。
朝とは違い、宮殿の前は多くの観光客で大混雑していました。


ではでは、大好きな路地裏巡りに向かうとしましょうか。

使用したカメラ：1、3、8枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


シシィ博物館には実際にエリーザベトが着ていたドレスが、彼女の等身大のマネキンに着せてあったのですが、
ウエストの細さには驚きました。ただ極端な食事や美容法が原因なのか、晩年の彼女の顔はシミやシワだらけだったそうです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」ということでしょうかね。


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