京都の〆は美味な蕎麦で-京都市伏見区：「京乃四季」

さてさて、城南宮のある京都市伏見区にワタクシ達オッサン3人組はやって来たのでありますが
「伏見といえば酒、酒といえば伏見」ではあ～りませんか。
しかししかし、ワタクシ達は車で京都に来ていますので真昼間から酒を飲むわけにはいきません。(飲みたいのですが）
ワタクシ達は「伏見らしい」酒蔵がある場所へ足を運んだのでありました。


伏見の中心部から少し離れた高瀬川の川沿いに「松本酒造」の酒蔵があります。
ここは創業1791年の造り酒屋で、この酒蔵は1922年に造られたものだとか。
ワタクシ、この場所に菜の花が咲く季節にはよくここに足を運ぶんですよねぇ。


高瀬川…この名前を見ると、ワタクシは条件反射のように高校生の時に読まされた森鴎外の「高瀬舟」を思い出します。
安楽死をテーマにしたこの作品を、ワタクシは高校生の時に「安楽死は当然の権利だ」と感想文に書きました。


歳を重ね、自分の両親が重い病気を患うようになった今、あらためて「高瀬舟」が提示したテーマの重さを感じます。
文学作品というものは、読む年代によって受け止め方が大きく変わります。
去年、久しぶりに大好きだった「トム・ソーヤの冒険」を文庫本でじっくり読んだのですが
「へぇ～、こんなこと書いてたんや」と思うことがけっこうありました。
時間があれば、若い頃に読んだ好きな小説をもう一度読み直したいんですよね。
きっと印象が大きく変わる作品も多いと思うんですよ。

閑話休題

松本酒造で菜の花の美しい光景を楽しんだワタクシ達は、空腹を感じておりました。
「昼飯食べよう」ということになったワタクシ達ですが、伏見には美味しい蕎麦屋があるのを思い出し
蕎麦を食べに行くことにしたのでありました。


ワタクシ達は伏見の中心街に近い『京乃四季』という蕎麦屋に足を運んだのでありました。
ここは以前にも一度来たことがあり、その時に「美味しい蕎麦屋だなぁ」と思ったんですよね。


「旬」の食べ物が美味しいのは言うまでもなく、旬の食材を楽しむのは日本料理の素晴らしさでしょう。
この季節、京都の西山では「タケノコ」が文字通り旬を迎えます。(「タケノコ」の漢字は「筍」ですものねぇ)
ワタクシの元同僚は温かい「若竹蕎麦」を注文したのでありました。京都は西山、長岡京のタケノコなんですよねぇ。


ワタクシは「タケノコと小エビの天ぷら蕎麦」を注文しました。
まずは天然のワサビが運ばれてまいります。すりおろしたワサビはちょっとの間(４～５分)置いた方が香りがいいんですよねぇ。


どーですか。「タケノコ、ナス、小エビの天婦羅」でございます。タケノコの柔らかくて美味しいこと美味しいこと。
これは春の醍醐味ですなぁ。


どーですか。「十割蕎麦」でございます。石臼で挽いた蕎麦は風味も格別なんですよねぇ。


楽しかった京都の一日、最後は美味しいお蕎麦で満足満足なワタクシでありました。

京乃四季…京都府京都市伏見区西大手町311-4

使用したカメラ：Canon EOS7D


関西は「うどん文化」のエリアですので、美味しい蕎麦屋はなかなか見つけることが出来ませんでした。
最近は、少しずつではあるのですが美味しい蕎麦屋さんが増えてきました。
蕎麦どころの方から見れば、「まだまだ」と思われるかもしれませんが、私は関西に蕎麦屋が増えてきたことを喜んでいるんですよ。


人気ブログランキングへ←ランキングに参加しました。
　　　　　　　　　　　　励みになるので、よかったら「ポチッ」と押してやってください