寂しいけど…-京都市上京区：「珈琲 静香」

cafe“Shizuka”, Kamigyou Ward, Kyoto City

さてさて、気の向くままに京都市上京区の西陣の散策を続けるワタクシです。


ずいぶんと風格のある建物ですが、今も現役の銭湯でありました。
このあたりは家風呂が無い昔ながらの長屋が多いので、まだまだけっこう銭湯が残ってるんですよ。


ワタクシは実家に家風呂が無く、ずっと銭湯に通っておりました。
銭湯で飲むコーヒー牛乳やフルーツ牛乳って、妙に美味しかったんですよねぇ。


ここは老舗の油屋さんです。このお店のゴマ油は美味しいんですよねぇ。

ふと気がつくと時刻が3時近くになっておりました。家人と4時に待ち合わせをしているので、
そろそろ車を停めてある北野天満宮近くの駐車場に戻らなければなりません。
そしてそして、戻る途中に立ち寄りたい場所があったんですよ。


千本今出川にある「珈琲　静香」という、昔懐かしいレトロな喫茶店があるんです。
ここはワタクシが学生時代の頃からずっと、小柄で優しいおばあちゃんがお店を切り盛りされているんです。
数年前にこのお店を訪ね、ワタクシの学生時代から何も変わらない姿に嬉しくなったんですよ。
久々に訪ねてみたのですが、なんだか外観の色合いが変わっていて「アレッ」と思ったんです。


中に入ると若い女の子が二人でお店を切り盛りされていました。
悪い予感がしたので「あの～、ずっとお店をやっていたおばあちゃんは元気なんでしょうか？」と訊くと、
「今も御健在なんですが、体調を崩されて去年からお店の方はやめられたんです」とのことでした。


以前に店を訪ねた時、おばあちゃんとこんな会話を交わしたんです。
　
　「次に西陣に来るときにはまた来ますね」
　「私ももう長うないんで、来はるんやったら早う来てくださいや」　

もう少し早く来ればよかった。あの優しいおばあちゃんの笑顔をもう見ることは出来ませんでした。


カフェ・オレじゃなく「ミルク珈琲」という呼び方がいいですよね。


おばあちゃんに会えなくなったのは寂しいけど、若い人たちがこうしてお店を受け継いでくれています。
これからも昔ながらの良さを残しながら、新しい店づくりをされていくのでしょうね。


ミルク珈琲をいただきながら、おばあちゃんの優しい笑顔を思い出し、またこの喫茶店がこれからも
多くの人に愛されていくことを願いました。さあ、家人との待ち合わせ場所に行くとしましょうかね。

珈琲　静香…京都市上京区今出川通千本西入ル南上善寺町164

使用したカメラ：1～3枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


家人と三条京阪で4時に待ち合わせをしていました。しかし、京都のことですから道路が渋滞して予定時間に少し遅れたり、
待ち合わせ場所が混雑していて車を停める場所が無いなんてことが起こりました。
そんな時に、スマホで連絡を取れたり、変更した待ち合わせ場所を地図アプリで確認したりできるのは便利です。
でも、だからと言って待ち合わせ時間に安易に遅れることは嫌ですがね。


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