よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

海岸美-和歌山県和歌山市:雑賀崎・番所庭園

2024年06月15日 | 和歌山
Bandoko Park, Saikazaki, Wakayama City, Wakayama Pref.

さてさて、雑賀崎の散策を続けてきたワタクシは海の眺めが素晴らしい番所庭園(ばんどこていえん)へと向かいました


番所庭園は「海」「断崖絶壁」というサスペンスドラマの鉄板シーンに必要な要素が揃っていますので、
よくドラマの撮影に利用されるんですよ。ではでは、庭園の方に向かうとしましょうか


番所庭園は元々は「番所の鼻」と言い、平坦で海に長く突き出た地形で、紀州藩は海の防備見張りのため遠見番所を設けました。
紀州藩領の長い海岸線十数ヶ所に番所がありましたが、ここはその中でも和歌山城に最も近い番所として重要な所でした


ペリーの来航(1853年)を機に、紀州藩も本格的に海防に取り組み始めたということですが、
長きにわたって鎖国政策を続けていた当時の日本人にとって異国人がやって来るというのは、
今のワタクシ達には想像もつかないくらいに不安、恐怖を掻き立てるものだったのでしょうね


ところでペリーが日本に対して開国を迫った理由って案外知らない人が多いんですよ。
理由は二つあって、一つは当時アメリカと清が貿易をしていたので、その中継基地として日本の港が欲しかったんです。
そしてもう一つ当時のアメリカは捕鯨が盛んで、捕鯨基地として日本の港で燃料や食料を補給したかったのと、
海が荒れた時などに避難する港が必要だったんですね


ワタクシ達は捕鯨が盛んだというと、当時のアメリカ人は鯨肉を食べていたのかと思いそうですが、
鯨の脂を灯油や工業用の油として使用していたため,さかんに捕鯨を行っていたんですよ。
そんな国から「利口な鯨を殺すな」「賢い鯨を食べるのは野蛮だ」と言われるのは、片腹痛い気がします


そんなことはさておき、番所を置いただけあってこの場所からの海の眺めは素晴らしいです


遠くに陸地が見えますが、四国の徳島県の山並みなんですよ。地図を見てもらえればわかるのですが、和歌山と徳島って距離が近いんです。
和歌山と徳島の間には南海電鉄が運営するフェリーも運行されていて、それなりの需要もあるようですね


この二つの島は双子島というそうです。ではでは、番所庭園の散策を続けるとしましょうか

使用したカメラ:2、7枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2


和歌山と徳島って意外に近いのですが、実際に現地に行ってみて「へぇ〜、こんなに近い場所にあるんや」と思うことがよくあります。
私が一番印象深いのは島原と天草がすぐ目の前というか、本当に近い距離にあることにちょっと驚いたんですよ。
地図ではわかっているはずなのに、実際に現地に行ってみると地図ではわからなかった感覚があるんですよ。
まさに「百聞は一見にしかず」だなぁと思いますね。



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